第7話 解答
「今回の素数当てで使われた数字は1から1000までの1000文字です。私が先ほど言った3の倍数の特徴や7の奇数の倍数の特徴や、素数同士を掛け合わせた数字の特徴を持った数字は不正解なので除外します。」
それから海活了は少しの間だけ間を置いて回答を言った。
「今回の素数当ての答えは、1、3,5、7、11、13、17、19、23、29、31、37、41、43、47、53、59、61、67、71、73、79、83、89、97、101、103、107、109、113、121、127、131、137、139、149、151、157、163、167、173、179、181、191、193、197、199、209...」
海活了は淀み無く流暢な発音で素数を読み上げていく。
ラオは口をポカンと開けて、少し眉間に皺を寄せた。
「以上の回答が今回の素数当ての答えです。」
「確認します!...合っている!...私の完敗です。貴方はとても凄い人なんですね。これから仲良くしていただけると嬉しいです!」
「こちらこそよろしくお願いいたします。」
ラオと海活了は友好の証として握手を交わした。
海活了はラオの事を礼儀正しい人間だと思ったが、ラオの内心は下記のような状態だ。
(ありえないありえないありえない!この俺が敗北するなんてありえない!
俺の方が優秀で容姿も優れて完璧なはずなのにありえない!
畜生、どうすればこいつに勝てるんだ。どうすれば...
こんな事が事実であってたまるか!この世界の頂点に立つ覇者はただ一人俺だけだ!)




