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戦慄

前回のあらすじ

2020年4月10日

 これから三姉妹になる事になった。両親が再婚し、麻衣が家族になった。

 戸籍上、私達は長女「麻衣」次女「亜衣」三女「芽衣」となった。

 しかし、亜衣はトランスジェンダーだ。亜衣を次女と呼んでいいかは・・・。

 今日、色々あって私達3人はとても親しくなった。

 それは良い事だったのだろうか、それとも・・・。


 

 作者の想いを考え書き始めてから数日がたった。

 私は順調に書き進めていた。


 この作者は書く事を楽しんでいた。

 この作者は希望を綴っていた。

 この作者は生きる事を望んでいた・・・。

 

 この作者は・・・ハッピーエンドを望んでいる。


「これを私が書いたの?」


 独り言を呟いた。

 私はこの疑問を拭えずにいた。


 そんな疑問を残しながらも書き進め、

芽衣に書いた続きを見てもらっていた時の事。


「・・・うん。凄くいいと思う!」


 芽衣は一瞬凄く驚いた顔をし、慌てて表情を戻し言った。


「もしかして何か思い出した?」


 芽衣は心配そうに質問して来た。


「うーん。それが全然。でも書くのは少し楽しくなって来た♪」


 何かに導かれる様に書き進めていた。

 そして、それがとても楽しかった。


「そっか。でも何だか楽しそうで安心した」


 芽衣は嬉しそうに笑っていた。

 

 私はそのまま続きを書き始める。

 そんな時、投稿サイトのコメント欄にコメントがついた。


『あなたはだれですか?』


・・・


 どうゆう事だろう?

 

 とても漠然とした質問だ。

 私は私だ。

 言い知れない不安が襲ってくる。

 私は亜衣だ。


『どうゆう意味ですか?』


 私は意味が分からず、コメントの返信に質問を書く。

 暫くするとまた同じ人物からコメントが送られて来た。


『え・・・?だってこの作者は、もうどこにもいないはずなのに・・・』


・・・ 


 その時、私の頭に電気の様な衝撃が走った。


 強烈な頭痛と共に、

 私はその場で泣き崩れた。


 そう、私は亜衣だ・・・。




 ()()()()()()()




「亜衣お姉ちゃん?大丈夫!?どうしたの?」


 芽衣の叫び声が響く。


 私は全てを思い出した。



 「麻衣は・・・死んだ」



 ここで私は意識を失った。

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