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Side 芽衣 リスタート

前回のあらすじ

2022年8月14日

 くるしみの中、芽衣は決意する。

 記憶を失った亜衣に、麻衣が残した小説の続きを書かせる。

 亜衣の記憶を取り戻す。

 それが深い悲しみの海に、引きずり戻す事なのだとしても・・・。

 

 話は亜衣の記憶が戻り、意識を失った時に戻る。


 亜衣はすぐに病院に運ばれた。

 別段、体に異常は無かった。

 私は一安心した。


「亜衣、大丈夫?」


 私は病室に入るなり声をかけた。


「うん。心配をかけてごめん」


 その声は暗く沈んでいた。

 ただ、その声はハッキリとしており生還後のパニック状態は治まっていた。

 

「記憶が戻ったの?」


 私は恐る恐る聞く。


「うん。麻衣は・・・もういないんだね」


 その声は落ち着いていた。

 私は亜衣の苦しみを思いながらも、亜衣が戻ってきた事が嬉しかった。

 

 でもまだ油断は出来ない。

 きっとあのフラッシュバックはこれからも襲ってくる。

 またいつ記憶が失うかも分からない。


「芽衣も辛かっただろうに。不甲斐なくてごめん・・・」


 間違いない。亜衣は正気に戻っている。


「ううん、私には希望があったから。私こそ騙しててごめんなさい。

 記憶を失っていた頃の事を覚えている?」


 酷な事を言っている自覚はある。

 それでも早く伝えなければ、気持ちが早った。


「少し朧げだけどね。騙すと言うのは小説の事?」


 そう。麻衣お姉ちゃんの小説を亜衣が書いていたと言った事だ。

 まさかあの人がコメントして来るとは思っていなかった。


 小説をブックマークしていた二人の身内。

 一人は亜衣、そしてもう一人は・・・私では無かった。


 私はその事を知っていた筈だったのに・・・。

 ただ、結果的には良いタイミングで亜衣の記憶を呼び覚ます事となった。


「うん。麻衣お姉ちゃんの気持ちに気付いて欲しかったの。

 そしてあの話の続きは、実は既にあったの・・・」


 私は麻衣お姉ちゃんから預かったスマホのメモを見せた。

 

「これが私が預かった希望。麻衣お姉ちゃんの想い」



 今の亜衣なら、ちゃんと受け取ることが出来るはず!

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