2.暗闇から女の人の声が聞こえてきました!
感想ぜひお聞きしたいです!よろしくお願いします。
「だ、大丈夫か?」
「う、うん。でもここどこだろう、、、ご、ごめん、あ、あの、そろそろ手解いてもらっていい?」
「あっ!ごめん!」
ちょっと照れてる、、、意外とかわいいかも?、、、!
『ここは、異世界と元の世界を繋ぐトンネルです』
急に、女の人の声が聞こえた。
「「えーーーーーー?!」」
「まじで?!」
「え、どうしたら戻れるの?」
『今から元の世界に戻ることはできない』
「、、、っ!」
『ただ、異世界に行くことはできる』
「異世界に行くのか、、、小橋さんはどうしたい?」
「う〜ん、、、はっきり言って、行きたい!元の世界に戻っても、またいじめが続く毎日でしょ?どうせ、、、まぁ、この人の言うことを信じたい!」
「俺も、いきたい!」
『では、この契約書にサインしなさい』
上の方から紙が落ちてきた。てか、書くだけで異世界に行けちゃうとか楽すぎない?
「ここにサインすればいいんだよね?」
「そのはずだけど、、、私たちペン持ってないよ?」
「まって、ここに書いてある。指で書くだけでいいらしい」
「ほんとに?異世界すごい!」
「ほんとだな!」
「書けた」
「俺も」
『では、上に紙を投げてください』
「え?投げる?」
「上に投げればいいと思う。せーので行くよ?」
「あ、うん」
「せーの!」
暗闇に舞った契約書は、金色の光を放ちながら消えた。
『小橋鈴華は左手の手首を、北島律は右手の手首をみなさい』
「わ!何これ!」
「すげー!」
手首から甲にかけてに複雑な模様がどんどん浮かび上がる。
「あ!ちょっと右手貸して」
そう言いながら手と手をくっつける。
そうすると模様が見事にくっついたのだ。
「わ〜!すげーな」
「きれいだね!」
『これは、他の人には見せてはいけませんよ』
「なんで?」
『では、理由を聞かせましょう。まず、契約書です。異世界に行くために、契約書はあるのですが異世界に行く人全てに契約書を渡しているわけではありません。』
「え?そうなの?」
「じゃあ、どう言う人にサインさせてるんだよ」
『能力がある人です』
「能力?!私たちにどんな能力があるの?」
「それ!俺も聞きたい!」
『その前に、続きを話します。契約書にサインすると腕に何かしらの複雑な模様が刻まれます。それだけなら見せても良いのですが、2人で1つと言うのはとても稀です。今まで、何千人と異世界に送りましたが1組しかいませんでした。その中でも二人の模様は最高ランクのものを表す模様です。二人で一つの模様で最高ランクのものは今まで出たことがないのです。異世界でどうなるかわからないからです』
「うぇ!やばいじゃん!」
「どうやって隠そうか〜」
『どんな能力があるかを説明してから手袋や包帯など隠せるものがある店に送りますので、まずは小橋鈴華からです。あなたは、どんな槍でも使いこなせます。それから、頭の回転がとても早いです。異世界でも、ここまでの人はいません。北島律あなたは一度見たものを一瞬で記憶する力があります。また、どんね剣でも使いこなえることができ、2人とも身体能力がとても高いです』
「へ〜!すごいね〜!」
「身体能力が高いってすげーいいことだな!」
『ここまでたくさんの才能がある人はなかなかいません。また、2人で手を見せ合えば2人の能力が共有されます。また、共有された能力も含めて能力が倍の力になります』
「え〜!すごいね!!」
「共有は普通に嬉しいけど、倍になるって言うのはすごいな!」
「ね〜!」
『では、服もメガネもちゃんと変えて甲まで隠せるものを買いなさい。』
そう言って、パチンっと音がしたかと思うと暗闇に落ちていった。