うかれ猫の俳句日記5 2018.10.1
からみあう 足指モザイク 秋の雨
目にした途端、あ、と声が出る句がある。それはほとんどの場合、なかなかの秀句であることが多い。この句は、雨降りで部屋で遊ぶしかないカップルが、足指で戯れている少し艶のある情景を詠んでいるのだろう。五七の「からみあう足指モザイク」の視覚的なエロスがなんともよい。足指のモザイクと言うからには、最近若い人にも人気のあるらしい五本指靴下だろう。紫や黄色や緑色のカラフルな女の子の足指が、男の指の合間からちょこんと見えているコケティッシュな情景は、往時の林静一の絵を思わせるようだ。下五の「秋の雨」が、二人のアンニュイな気分をさらに増幅させている。これも青春賛歌と言ってよいであろう。ちなみに「夕間暮れ 指を重ねて 袋持つ」は私の句。
へへ、美津子の句使わせてもらったよ。
いいなあ。美津子、天才!
毎日新聞の坪内稔典のマネだってわかった?