あとがき
ここまで私の拙文にお付き合いくださいありがとうございました。
今まで、内々には短編小説を書いたことがあったのですが
こうやって公に読んでいただく用の小説に限って言えば
あらすじにも書いた通りこれが初めてです。
これもあらすじに書いた通りなのですが、
この小説の主人公、ティア・マリルは某TRPG、いや「某」をつけないすべてのTRPGで作ったキャラの中で
一番思い入れがあるキャラです。
そこに負けず劣らず思い入れがあるリィーフェさんも絡めて
彼女たちのエピソードを膨らませてだいぶ文字数を稼がせていただきました。
その某TRPGというのは、一時期日本で一番遊ばれたTRPGだったと言ってもいいでしょう、
ソードワールドRPGです。
なので魔法体系もソードワールドを踏襲しています。
体系名とか魔法の名前は日本語に置き換えてぼやかしていますけど。
同じように街の名前などの固有名詞もちょこちょこ変えてます。
さすがに「呪われた島」は変えようがありませんでしたけど。
実は、ティアを使ったセッションは全員が同じ場所に集まって行うオフラインセッションではなく
某掲示板でGMがストーリーを書いて、プレイヤーがGMが提示した選択肢から次の行動を選ぶという形式の
オンラインセッションで行われました。
キャラクターが単体行動を強いられる展開も多かったので
なぜかファイター技能がそこそこ高かったりします。
加えて、初期パーティはシャーマンが3人といういびつな構成だったので
ティアさんは途中からソーサラーを志すことにしたのですが
シャーマン3レベルになって覚えられる「ヒーリング」も捨てがたい!ということで
成長が遅い両雄とも言われる両方の技能を育てることになり
とてつもないレベル上げ作業を強いられることになりました。
ほかのメンバーとレベル差が3つ4つついちゃったからね。
でもそこも思い入れが強くなった要因の一つかも。
また、この本作はそのオンラインセッションで設定したティアの幼少期にスポットライトを当てた外伝的作品になっています。
本編がないのに外伝というのもおかしな話ですが。
とはいっても、何年か前には本編があったのです、某掲示板に。リニューアルの際に消されたのか、更新が長らくなかったので利用規約により削除されたのかは不明ですけど。
あとで、あ~こういう設定にしたほうがより美しくなってたかな~とか自分自身で思ったり
逆に自分だったらこういうストーリーにするな~という感想を寄せてくださったりもして
あ~確かにそのほうがストーリーがもっとよくなってたな~って思ったりもしたのですが、
ある程度ゴール地点が決まっていたので
(ティアの冒険出立時の年齢が半分以下になったりもしましたけど)そのまま突き進んじゃいました。ゴメンナサイ。
そして、本作をお読みいただいてもわかる通り、
この作品はもっぱらティアから見た視線でのみ語っている形式になっています。
なので、ティアが見ていないこと、知らないことは作品に盛り込むわけにもいかず
読み手からすると「?」となるところもあるでしょう。
でも、これはあえて私からは「答えはこうだ~~~!」というのは控えております。
ある程度「こうなった理由はこうかな?それともこうかな?」というのは持っていますけど。
そういうわけで、データセクションでは
元ネタになるソードワールドの世界での主要キャラクターのパラメータを公開しようと思います。