第1話 ハジマリ
少々、グロテスクになるかもしれませんので、苦手な方にはあまりお勧めできません。
「麻美〜!例のアレ、持ってきた?」
「モチロン☆ほらっ」
闇の取引。
決してやってはいけない。
でも私たちは今、ソレをしようとしている・・・
「ねぇ莉菜、ホ・・・ホントに大丈夫かなぁ?」
「大丈夫よ。私たちは悪くない・・・悪いのはアイツだから」
本当に、大丈夫なのだろうか?莉菜の言っていることは正しいのだろうか?
でも・・・もうコレでアイツの顔、見なくて済むんだよね・・・
それに、もし警察にバレたって私たちは捕まらないよね。
捕まるのはあの人なんだから―。
「もうソロソロ時間ね。あの人が来たらちゃんと挨拶するのよ」
「う・・・うん。」
―AM2:00、約束の時間になった。
そして、あの人が現れた・・・
「あっ!将也さんっ」
最初に気づいたのは莉菜だ。
私は挨拶をした。
「お・・・おおお・・・おはっ・・・ようございまス?!」
緊張しすぎて声が裏返ったし!!(泣;
・・・ヤバい。初っ端から何やってんだ私!!
「将也さんおはようございま〜す♪ごめんなさい、この子少し緊張しちゃってるみたいで」
お〜(喜)莉菜、フォローありがとう!!
「ははっ、緊張しなくても大丈夫だよ、麻美ちゃん。―それより早くアレが欲しいんだけど」
「アレなら、麻美が用意してますよ!ほら麻美、将也さんに渡しなさい」
私はバックの中から袋を取り出し、将也さんに差し出した。
「・・・大麻、8gです」
「うん♪ありがとう。でもホントにいいの?コレをタダで貰っちゃって」
将也さんは莉菜に尋ねた。
「はい、お約束通り、そちらはタダで差し上げましょう」
「うん、でもその代わり、そちらの頼みを聞く約束でしたね?」
闇の取引は・・・着々と進められていった。
「はい、えっと、・・・人を・・・殺してほしいんですけど」
これが、本来の目的。
全ては、アイツを殺してもらうため。罪を全部、将也さんに被ってもらうため。
果たして、将也さんはOKしてくれるだろうか・・・
いや、その可能性は低いだろう。だとしたら、大麻を返すか?
(一体、どんな反応をするのだろう・・・。)
私はソレが気になって仕方なかった。
多分、莉菜も同じことを考えていると思う・・・。
「殺してほしいのは何人?」
え?・・・ええ?!
将也さんは意外な返答をしてきた。
「
これからも、がんばって書き続けますので、完結まで皆様応援よろしくお願いします!!