ファンタジー設定
続いて、妖精などファンタジーらしい設定について。
精霊
世界のどこにでも存在する世界を司る存在。魔力で命令を与えてやるとそれが何であろうとその命令通りに動く。普段は世界の命令に従い自然災害などの現象を引き起こす。魔法は、その性質を利用したもの。生命を生み育む世界から命令を受けるという性質より、生命を生み育む女性しか精霊に命令を与えることができない。
魔獣
魔力によって変質した獣。総じて巨大で人を襲う。基本的に倒すことのできない天災として扱われる。倒すことができるのは亜人を使った武具を使うか、数千人規模の魔法を三日三晩打ち続けることである。前者は亜人とアイナマーギアの人間、功を習得した人間にしか不可能で、後者に至ってはまったく不可能である。可能な方法としては結晶騎人による戦闘である。
最近、スリア王国の蒸気騎人による魔獣の討伐が行われている。
魔力
世界の全ての生物が大なり小なり持つエネルギー。生物の寿命を決定づけるものであり、常に体外に放出されている。魔法を使う為に必要なもの。
放出は、魔力をコントロールする事が出来れば、調整が可能で寿命を意図的に長くすることも出来る。ただし、どんなに放出を抑えたところで完全に放出を止めることは出来ない。
統計的に男よりも女の方が若干ではあるものの最大保有魔力量が多いことがわかっている。男との契りによって多少回復する。そのことにより、魔法がまだ一部の人間のモノだった頃に教会による魔女狩りが行われていた。
生物が持つ魔力の最大量を生物の最大保有魔力量と言い、それが多いほど寿命が長い。それは魔法使いが扱える最大魔力量のことではない。
魔法使いが扱える最大魔力量を総魔力量という。あくまでが扱える魔力量を表しているだけなので最大保有魔力量とは関係がない。
属性があり通常は一人一つ。時折複数属性を持つ者もいる。属性はその者の性格を表してもいる。
魔法
魔力を使い精霊に命じて様々な現象を引き起こす技術。体外の魔力を使う技術。女性にしかつかえない。
女性にしかつかえない理由は諸説あるが本当のことはわかっていない。男よりも女の方が精霊との親和性が高いというのが有力な説だが、他にも説は幾つかあり学者の間では日夜議論がなされている。
魔法を使うには、体外に常に放出されている魔力を溜め、その魔力をインクにして魔法陣を描くことで魔法は発動する。ただ、精霊は大雑把な性格なのか、きちんとした命令にしか従わないため高度な魔法ほど複雑な魔法陣になる。
余程の高威力、高効果な魔法は多大な魔力を消費するため使用者の寿命を削ることになる。
魔法使い
魔法を行使する者。無駄に垂れ流される魔力をコントロールし水晶にためて、その魔力を使って魔法を使う。魔法陣を描くためにたくさんの知識を持つ。
功
体内の魔力をコントロールする技術のこと。魔力の循環が基本にしてすべて。極めた先には不老不死があるとされるが、どんなに完璧にコントロールしたところで、完全には放出を止めることはできず寿命を延ばすことが関の山である。ただ、それでも寿命は遥かに延びる。魔力を循環させることで身体能力を上げることが出来るが、魔力を循環させている間は魔法を使うことが出来ない。武芸者の間で伝わっている。
魔導具
魔力によって動く機械。魔力を溜めることが出来る水晶で作られた核があり、それに魔力がなければ動かない。貴族や王族、裕福な商人など、一部の上流階級しか所有出来ないほど高価。それを修理したり開発する技師は重用される。
灯り屋
上流階級の家の魔導具に魔力を溜める仕事。魔導灯に魔力を結晶核に溜めるのが基本業務であるのが名前の由来である。
水晶
魔力を溜めることが出来る鉱石。魔力伝導性も高く、魔力の属性により色が変わる。杖は勿論、魔導具や結晶騎人にも使われる。
結晶騎人
全長5セムほどの水晶で作られた人型魔導兵器。魔力による思考操作により動かすので魔力が使える女性にしか使えない。個人の資質、能力、魔力により性能、出力が異なる。
元は鉄など金属でフレームや装甲を作ろうとしていたのだが、動力が個人の魔力に依存しているため鉄などの金属で作った場合重すぎて動かせなかったり、エネルギーロスが大きかったため、省エネと効率化の溜めに全身を水晶で作り効率伝達化と軽量化を行っている。
全てのパーツが水晶であるため、防御力が高いとは言えず、魔力依存のため最大出力もそれほど高くない。乗る者の魔力属性により機体の色が変わる。適正が高い者ほど色が濃くなる。
蒸気機関
魔導具のエネルギー源に魔力を込めた水晶の代わりにスリア王国で採掘された燃える石から生じる莫大な熱とそれによる蒸気を使った機械。同国で発見された遺物を元にしている。様々なものに使用される。
蒸気騎人
蒸気機関で動く結晶騎人。結晶騎人と違い動力が蒸気機関であるため男でも乗れ、個人による出力差がない。骨格や装甲を軽量化する必要がなく省エネも必要ないため結晶騎人よりも高いパワーと防御力を持つ。その反面、結晶騎人よりも幾分か巨大で小回りが利きにくい。
また、魔力による操作ではなく手動による操縦なので操作性に難がある。足で下半身を、腕で上半身を操る仕様となっている。また、操縦桿には五つのボタンがついており、それにより指を動かす。ボタンを押す力によって、握りこむ力が変わる。
燃える石
スリア王国で発見された火にくべると爆発的に燃焼する石。蒸気機関を動かす燃料。
亜人
獣などの力を持った人。嘗ての大崩壊時に生まれた。高い身体能力や高い知能、人間にはない能力などと持つと独自の文化体系、技術を持つ。
数は多く、そのほとんどはアイナマアーギアで暮らしているが、残りは奴隷として扱われるか、傭兵、または技術者として戦場を渡り歩いている。魔獣に傷を負わせることができる武器を作っている。