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超能力暴走バトル編_15

「マリナ、マリナぁ。起きて、マリナぁ。うむにゅん……死んでるのかにゃん……」


 穂高緒里絵は、昇降口でうつ伏せに倒れて寝ている宮島利奈を揺すっていた。


 なかなか起きない利奈だったが、何度も揺すられて突つかれて叩かれて、無理矢理仰向けにされ、ようやく呻きながら目を開けた。しかし、すぐに眠くなってしまう。これはまずいな、また寝ちゃうなと思った利奈は、自らの最高の武器を緒里絵に託すことにした。


「カオリ、これを……」


 なお、カオリとは穂高緒里絵のあだ名である。


 利奈がポケットから取り出したスタンガン。引き金を引くと電線が飛び出す銃の形をしたものだ。それを、緒里絵の小さな手の上に置く。


「カオリ……あなたなら、できる……ガクッ」


 再び気を失った。


「マリナー!」


 叫んだ後、スタンガンをスカートのポケットに突っ込み、何故か涙を拭いながら階段に向かって歩き出した。


 緒里絵が去った後、安らかな顔で熟睡し、戦闘不能となった宮島利奈は、中華料理屋でバイトしている無愛想な女に回収され、運ばれていった。




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