表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
風車は力強く回転を繰り返し規格外の強風は坂を駆け抜けてゆく  作者: 黒十二色
フェスタ_紅野明日香(野球ルート)
436/579

フェスタ_明日香-6

アルファ「さぁ、二回表、紅野明日香軍の攻撃は、七番のキャッチャー男子生徒Dくんからです」


おりえ「わっはあああああああ! Dくーーーん!」


利奈「カオリ……ちょっと落ち着きなさいよ」


おりえ「カッコイイもん! それは無理だにゃん!」


アルファ「さぁ、男子Dくんに対して、まつり。投げました」


 ドボアァアン!


アルファ「ストライクっ。Dくん。手が出ません」


利奈「ど真ん中の直球なのにね」


おりえ「優しいんだよ。ボールを打つなんて野蛮なマネできないくらいに」


アルファ「さぁ第二球を投げたっ。打ったァ! しかしピッチャー正面! 強烈なピッチャーライナーでしたが優れた反射神経で捕りましたぁ」


利奈「打ったね。野蛮なマネしたね」


おりえ「これはこれでカッコイイ~」


利奈「ダメだこいつ……」


アルファ「続いてのバッターは、八番の笠原みどり」


みどり「よし、手加減してね、まつりちゃん!」


まつり「…………」


アルファ「ピッチャー、ふりかぶって、投げます。おっと剛速球が胸元へ!」


みどり「きゃぁあああ」


アルファ「あっと、みどり選手、のけぞって尻餅をついた! しかしこれはギリギリいっぱい入っています。ストライクです」


みどり「胸に当たったらどうするのよぅ」


まつり「そんな超平たいペチャンコの胸に当たるわけねぇだろ」


みどり「まつりちゃんに言われたくないのよ!」


まつり「何だとぉ!」


みどり「むかつくっ。もう打つ!」


まつり「ふん、やれるものならやってみなさい」


アルファ「打てるか、笠原みどり! ピッチャー、投げた!」


みどり「えいっ」


アルファ「力ないスイング。空振りです。ツーストライクと追い込んだまつり。第三球を投げるっ」


みどり「えいっ」


アルファ「タイミングが合わない」


若山(審判)「アウトォ!」


アルファ「ここはまつりの勝ち。三振でツーアウトになりました」


みどり「あうう……速い……」


アルファ「完全に振り遅れてましたね」


利奈「まつり、球速だけは速いから」


おりえ「マンガみたいな直球だもんね」


アルファ「さて、次のバッターは、幽霊の本子ちゃん。どうやってバットを持つのか、注目です」

本子「本子、いきます」


 カランッ……。


アルファ「おっとこれはどうしたぁ、バットが地面に転がっています」


本子「本子、バットをもてないようです」


アルファ「本子たん、バットを持たずに打席に入ります」


まつり「…………」


アルファ「これはさすがに打てないでしょう!」


本子「気持ちで打ちます!」


利奈「それもう野球じゃないっしょ!」


アルファ「三球ストライクを投げて、あっさり三振です!」


本子「本子、うっかり☆」


達矢「まぁ、チャンスでもなかったしな」


 チャンスで見逃し三振した俺は本子ちゃんを責められないぜ。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ