フェスタ_フミーン-3
ひたすら、造花を作り続ける俺とフミーン。
「…………」
口を開けばホモよばわりされるので、何も話さないことを選択した。
しかし、この状況。
重苦しい雰囲気。
軽いおしゃべりが好きな俺にとっては苦痛だ。
「うおあぁあああああああああ!」
俺は突然叫んだ。我慢できなかった。
細かい作業に対するイライラと、ホモ扱いされたストレスによって叫びたくなってしまったのだ。
すると――
ガララッ!
またまた扉が開いて……今度は人がいっぱい居た。
「ほら、風間くんを襲おうとしたでしょ!」
「ついに本性を表したな、戸部達矢!」まつり。
「まさかホモなんてのがこんな近くに居たなんてね」紅野明日香。
「達矢くん……」利奈っち。
「たっちー……」紗夜子ちゃん。
「たつにゃん…………」おりえちゃん。
「…………」言葉を失う大場崎蘭子ちゃん。
「たっちゃん! 最低だわ☆」志夏はふざけた感じだった。
何で、何でこんなことに!
「ち、ちくしょおおおお!」
俺は叫んだ。
「こんな街、滅びてしまええええええ――――――!」
そして数分後、本当に街は滅びた。
【フェスタ_風間史紘ルート おわり】