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RUNの章_時代はRUN世-3

 翌日。


 登校すると、異様な光景が広がっていた。


「RUNちゃんを、よろしくっ!」ムキムキ不良A。

「ヘイ! RUNちゃんに清き一票を!」金髪不良B。

「RUNちゃん! 夜露死苦!」赤モヒカン不良C。

「てめぇら、RUNちゃんに票入れねぇと、ぶん殴るぞ!」リーゼント不良D。

「RUN様サイコーーーー!」メガネ不良E。


 不良どもが門の前で、『RUNちゃんを夜露死苦』と書かれたビラを配りまくっていた。


「何なんだ、一体……」


 そんな俺の呟きに答えてくれたのは、


「RUNちゃん後援会らしいですよ」


 背後からの声に振り返る。


「お、フミーンか。おはよう」


「あ、はい。おはようございます」


「それで、後援会て……あいつらが? メチャクチャわかりやすい不良どもの集団が後援会だなんて超迷惑なだけじゃねぇか。むしろ人気下がるような行為だろ……」


「大丈夫ですよ。RUN様の人気はあんなことでは(かげ)りません!」


「まぁ、そりゃそうかもしれんが……」


「あと、あれも見てください」


 史紘が指差した先を見ると、


「うっわ……」


 なんか『RUN命』とか赤字が書かれた黄色いハチマキをして、妙に完成度の高いポスターを壁にぺたぺたと貼っているハッピ姿の男子の集団が居た。比較的普通の男子たちが、いかにもなアイドルオタク装備になっている。きもい。


「どうです?」


「どうもこうも……すごい人気だな……」


「当り前ですよっ」


 興奮気味にフミーンは言った。


「皆、RUNちゃんが大好きなんですよ!」


「そ、そうか……とりあえず、冷静にな。そんでもって、あいつらの隙間を縫って、教室に行くぞ」


「はい」


 フミーンと二人、教室に向かうことにした。




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