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最終章_4-4

 まだ、四日目なんだな。


 そう思いながら、俺は坂を歩いていた。


 相変わらず、風車が回って風の音がする。


 綺麗な町だった。


 潮風なんだか水道の質がひどいからなのか不明だが、髪がちょっとパリパリになるのは難点とはいえ、三日過ごしてみて、随分この町を気に入ってきている自分がいて、これからの生活も楽しみだ。


 知り合いも結構増えたしな。


 紅野明日香。宮島利奈。伊勢崎志夏。笠原みどり。浜中紗夜子。上井草まつり。穂高緒里絵。


 と、並べてみて思ったんだが、女の子ばかりだな。しかも異常なまでの貧乳率の高さ。かろうじて志夏が見た感じ普通レベルのおっぱいをしているが、何で俺の周りってのはこう残念なおっぱいしか集まらないのか。


 町に貧乳がまみれているわけでもなく、けっこう豊満な体つきの美女も目に付くというのに。


 たとえば、ぺったんこの紗夜子、洗濯板と言うに相応しいみどり、それと生徒会長あたりに話を聞こうと学校に行った時には、廊下ですれ違った女の子の中で残念なおっぱいはむしろ少数派だった。どちらかといえば普通よりも少し大きな胸の子が多いってくらいだったはずだ。何でよりによって、俺の周りは……。


 いや、まぁ、良いか。みんな、可愛いかったり美人だったりするし。性格を度外視すれば、素晴らしいハーレムだぜ。大事なことだから二度言うけど、性格を度外視すればね。


「たった四日って気がしねぇな……」


 って、この言葉。何だか、何回も口にしている気がするぞ。いわゆるデジャヴというやつだ。とはいえ何となく、この言葉を言ったことがあるような気がするってだけで、鮮烈なイメージなんて何も伴わない、ただの感覚的な何かなのだが、だが強烈に、自分の発したその響きに聴き覚えがある気がした。


「……何だろう……あまり、良い予感はしない」


 まぁ、良いか。細かいことを気にしても仕方ない。人間、おおらかに生きねばな。


「とにかく、散歩しよう」


 まだ、この町のことをそれほど知っているわけでもないから。


 よし、そうしよう。


 空を見ると、風に整形された雲たちがいくつも浮いていて、何だか綺麗だな、と思った。





 視界には、縦に走る、大きな裂け目がある。ここから伸びる道は学校へと続く上り坂の起点。


 ここは、湖と呼ばれる場所である。


 風の強い開けた場所に、強風によって作られる波が寄せたり引いたりしている湖。円形と三角形の二つの浮島のある湖。そんな湖に何か用事があるわけではなかったのだが、何故か俺はこの場所に来なければならないような気がしていた。おぼろげに、でも強烈に。


 しかし、そこに誰か知り合いが居るわけでもなく、視界にあるのは知らないオッサンが一人で釣りをしているという光景だけだった。


 釣りか……何か釣れるのだろうか。


 まぁ、どうでもいいか。釣りのオッサンなんて。


 この町には、まだ見るべき場所が多くあるんだ。


 とりあえず踵を返し――、


「よう、ニイちゃん」


 げぇ、あっちから話しかけて来やがった。


「……え」


 声を漏らしながら振り返ると、


「暇だなぁ、お互い。こんな何も無え所に来るなんてな」


 やっぱり話しかけられていた。明らかに俺に向かって話している。


 よくよく見てみると、オッサンと言うには少し若いかもしれない。


「はぁ……」


 気の無い返事してみる。


「おれは若山ってんだ。英語で言うと、ヤングマウンテン。お前、名前は?」


「戸部達矢です」


 名乗った。


「トベタツヤ……ベタベタしてツヤツヤしてるのか。油みたいな名前だな」


「んなおかしなこと言われたの初めてですけど、とりあえず失礼ですよ?」


「ああ、すまんすまん。クセでな」


 どんなクセだ。


 そして若山という男は、胸ポケットから煙草を取り出し、ライターで火を着けた。


 煙を吐き出す。


「それじゃあ、俺はこれで……」


「まてまてまてぇい」


 ガシ。去ろうとする俺の肩は掴まれた。


「なっ、何ですかっ!」


「まぁまぁ、聞いてけ聞いてけ、おれの話を」


 若山は、俺の肩をぐいと押さえ込むようにして芝生の上に無理矢理座らせると、自分も座り、火の着いた煙草を、取り出した携帯灰皿に落とした。


「……それで、何ですか」


「おれはな、エリートだった」


「は?」


「比較級で言うなら、最上級。エリーテストだ」


「へ?」


「エリート・エリーター・エリーテストだ」


 何だ、この人。


「だが、今、この場所に居る」


「はぁ……」


「何でおれは今、この場所に居るんだろうな」


 知るものか。


「善良でエリートなおれの居るべき場所とは思えないんだが」


「はぁ……」


「お前は、何しでかしたんだ? こんな町に飛ばされて来るってことは何か、やらかしたんだろ?」


「いえ、特には」


「そうか、おれと一緒だな」


「ただ、遅刻とサボりを繰り返したりはしましたけど」


「何、それだけで? 運悪いなオイ……」


 そうなのか。


 運悪いのか、俺……。


「でも、おれは遅刻すらもしてないんだぞ。幼稚園時代から皆勤賞を続け、常にトップを走ってきた。なのに、かざぐるま行きになるってな……世の中狂ってる」


「何もしてなくても、かざぐるま行きになることがあるんですか?」


「上司が行けって言えばな。嫌われてんのかな、上司に」


「あぁ……なるほど……」


「『期待の表れだよ』とかって励まされたが、厄介払いかもしれん。やめてぇー。マジ会社やめてー」


 若山は溜息交じりに言った。


「でも、いい町じゃないですか」


「いい町だぁ? 都会には、もっと色んなものが揃うだろうが。ここじゃあ最新の電化製品が揃わないんだよ!」


「電化製品……っすか」


「そうだよ! 電化製品。日進月歩の世の中で、その先端を走りたいんだ、おれは! だがそれができない。何故だ! 物資が乏しいからだ!」


「でも、ショッピングセンターが、できたじゃないですか」


「あんなもん、都会の商品展開から三ヶ月は遅れてる」


「そうなんだ。詳しいですね」


「ああ、おれの店だからな」


「え?」


「何でおれが、あの店の店長なんかやらされなきゃならんのだ」


「店長? あの大型ショッピングセンターの?」


「そうだって言ってるだろうが」


「あれ? でも、今営業中じゃ……」


「ああ。休日の、書き入れ時ってやつだ」


「じゃあ……サボりじゃないですか。サボった事ないって言ってたくせに」


「そうだ。サボりだ。おれは、この町に来た時、不良へ生まれ変わると決めた。煙草にも挑戦した。どうだ、不良へのステップを登っていっているだろう?」


 威張って言う事ではないと思う。


「まぁ、アレだ。おれが居なくても、店の売り上げは大して変わらん。おれはアイドルでもないしな」


「はぁ、そうですね……」


 もう解放してくれないだろうか。


 折角の休みの日に、男の愚痴を聞かされ続ける苦痛を考えて欲しい。


 それはそれは、つらいものだ。可愛い女の子の愚痴ならまだしも。


「なぁ、アブラ」


「それまさか、俺のことじゃないですよね。アブラって。ベタベタツヤツヤだからって……」


「じゃあ、アブラハム」


「ちょっと変えても嫌です。やめてください」


「ええい、わがままな奴め」


「何なんですか……」


 と、そこで若山さんは急にシリアスな声で、俺の名を呼んだ。変なあだ名ではなく、「達矢」と呼んだ。


「何です?」


「知ってるか? この町の、抜け出し方」


「え?」


「おれなりに考えてみたんだ。この町の脱出方法をさ」


「……脱出……」


 考えもしなかったな。脱出なんて。更生する気満々だったから。


 というか今だって更生する気でいるぞ。優良な人間になりたいと。


 それが当然の感情だと思った。


 でも……逃げる。


 その選択肢も、あるのかもしれない。


 でも……だけど……何だろう……。


 逃げても何も、どうにもならないような気もしている。


「いいか、この町は山に囲まれている。その険しさたるや、想像を絶するほどだ。高圧電流が流れるフェンスがあるなんて噂もある。あくまで噂だけどな。ただ、そんなフェンスが無かったとしても、急斜面すぎてとても越えられる山ではない」


「はぁ……」


「かといって、海から抜け出すには、あの裂け目を通るしかない」


 若山は言って、湖の向こうに見える岩の裂け目を指差した。


「でも、あそこは……」


「そう、常に強風が吹き荒れているし、観測の名目で監視されている」


「え、そうなんですか?」


「そうだ。と、なれば、残る方法は何だと思う?」


「空か、地下ですかね」


 俺は答えた。


「その通りだ。風車を回転させた風は、山肌を駆け上り上昇気流となる。その流れに乗ることができれば、町の外へと飛び出せる。ちょい危険だがな。地下には、トンネルが……おっと、これは社内秘だったな。地下に社内の人間にすら秘密の超極秘トンネルがあって、町の外と繋がっているなんてのはな」


「社内秘……思いっきり言ってますけど」


「はっ、しまった。つい不良なことをしちまったぜ。おれとしたことが!」


 何なんだ、この人。


 社内秘ってことは、社内ですら秘密にされているような超重要な情報ってことだよな。そんなものを俺に教えて……。


「こうなれば、お前は、おれの店でバイトするしかない」


「は?」


 わけわからん。


「おれがサボりたいから、仕事を押し付けることのできる誰かを探していたのさ。できるだろ、クソ古い電化製品の修理くらい」


「いやいやいや、嫌ですよ、そんなの! ていうか、できないです!」


「はぁ……やっぱダメか……そうだよな……あーあ、面倒だな、仕事」


 若山は諦めたような口調で言った。


「でも、本当なんですか?」


「何がだ」


「地下にトンネルがあって、町の外に……」


 すると若山は、周囲をキョロキョロ見渡して、誰も居ない事を確認、後、小声で、


「本当だ。とある品物をこの町に運び入れるために、店の南側にある地下のトンネルを利用してるんだ。内緒だぞ」


 と言った。そして続けて言うのだ。


「これ、他の人間に喋ったら、ちょっと大変なことになるからな」


 それを何で初対面の俺にペラペラ喋ってんだ、この人は!


 俺に精神的負担を掛けるのが目的なのか!


 何なんだ、この人は!


「おっと……そろそろ雨でも降って来そうだな。戻るとするか……我が店に」


 若山は言うと、


「よっこらしょ……と」


 オッサンのように言って、立ち上がり、


「んじゃ、またな。アブラハム」


「達矢です!」


 俺も立ち上がりながら叫ぶように言った。


「どっちでもいいじゃねえか」


 不良だ。


「名前って、大事っすよ」


「まぁ、そうだな。またな、達矢。バイトする気になったら、いつでもウチの店に来ていいぞ」


「しないですよ」


「まぁまぁ、やる気になったらで良いからな。じゃあな」


 言って、手を振ると、南の方角へと歩き去った。


「…………」


 空を見上げると、確かに空を暗雲が覆い、今にも雨が降り出しそうだった。


 さて、これからどうしようか。


 利奈っちの隠れ家に帰るのか、それともこのまま湖をブラブラするのか……。


 まぁ、特別やることもないからな。


 このまま湖で潮風でも浴びていることにしようではないか。


 いやぁ、実に暇な人間らしい行動だ。


 湖畔で風車とか高速で流れる雲とかを眺め続ける。


 切り抜かれたような崖があって、その手前で風車が回る。不自然に自然な風景が、少し好きだ。好きだが、さすがにずっと同じ場所で眺めているのも飽きてくるな。


 ここは、少し角度を変えるとしようか。


 角度というのは非常に大事なものだ。


 少し角度を変えて見ると「ン」が「ソ」になり得る。また「ツ」が「シ」になり得るってことでもある。


 だから何だ、何が言いたいんだと言われたら、自分でも何が言いたいのかよく解らないので何も言えないが、暇人の思考というものはえてしてそういうものである。


 まぁとにかく、アンバランスな世界の上に、人の社会は成り立っているのさ。


 湖の岸に沿って歩いていく。


 いわゆる、散歩だ。


 散歩とは良いものだ。


 世界は回り続けていて、同じ日は二度と来ないし同じ瞬間は二度と来ない。一歩、歩を進める度に視界には一歩前とは違う世界が広がっている。ずっとその場所に留まっているだけでは見えないものも見えてくるというわけだ。


 どうだ散歩というものがこの上なく素敵で有意義なものに思えてくるだろう。


 いや、実際何度も言うように散歩は良いものだと思っているがな。


 と、その時だった。


 水の中から何かが飛び出して来たような音と共に、視界の端で、何かが動いた。


「ん?」


 俺は不思議に思って、音のした方向を見てみると……。


「動くな」


 女の人の声。


「へぁ?」


 何ということでしょう……。


 俺に向かって銃口を向けている女が一人……。


「――って銃っ!」


「声を出すな。手を上げろ」


「は、はいぃ!」


 言われた通りに諸手を上げた。


 えーっと。えぇえええっと……何だこれ。


 何なんだ……いきなり。何が起こってる?


 俺、何か悪いことしたかなぁ……。


 すると、目の前で銃を構えていたずぶ濡れの女は唐突に表情を緩めて、


「何だ……敵ではないのか……」


 呟き、安堵し、銃を下ろした。


 女は、長身で髪は短く、紫のブラウス、黒のタイトなジーンズを穿いていた。更に詳しく言うと、髪型は、ショートボブの黒髪で、少し内側に巻いている。さらに二束ほど前髪が跳ねている。形の良い胸は大きい。魅惑的な膨らみ。雰囲気から察するに年上だろう。


「あ、あの……えっと……何すか、これ」


 映画の撮影か何かだろうか。あるいは劇の練習とか。


「映画でも劇でもないわよ」


「じゃあ何なんだ……」


 まさか、謎の女スパイとして潜入していたのがバレて追われているとか、そんなことじゃないよな。


「勘が良いわね。ていうか何者?」


「は?」


 何を言ってるんだ?


「いいえ、こっちの話」


 何、このずぶ濡れの変な女。


「変とは失礼ね……」


 いや、どう考えても変だろうが……。


 そう思ったその時!


「伏せて!」


 その女の人は、俺に覆いかぶさってきた!


 おいおいおいおい! まさか、あれか!


 俺は一目ぼれされてしまって、今、ガバッと愛の抱擁をされてしまったのだろうか。


 その次の瞬間――視界を一本の線が通り過ぎて行った……。


 ヒュン、と。


 えっと……何だ……今の……。


「銃弾よ」


「……え?」


 銃弾? 銃弾ってあれか?


 銃から飛び出る殺傷力の高いアレか?


 嘘だろ。何だよそれ……。


 ていうか、この女も、さっき銃を突きつけてきたよな。


 何なんだ……? 何なんだ!


 混乱だ。混乱するしかないぞ。


「説明は後! 来なさい! 走るわよ!」


 俺は無理矢理立たされ、手を引っ張られた!


「うぇ?」


 すごい力で引っ張られながら、走っていく。


 そのまま、アスファルト地面の上に出た。


 男子寮の方向に向かう道だ……。


 その先にあるのは、図書館と利奈っちの隠れ家。


 この女の人は、一体俺を何処に連れて行こうとしてる?


 何が目的だ!


 ていうか、さっきこの女の人が覆いかぶさってきたせいで、服が濡れちまったぞ……。


 いや待て。そんなことを考えているような状況ではないのかもしれん。現実から逃避するような思考を展開させている場合ではないのかもしれん。


 銃弾が飛んでくるとか、銃口を突きつけられるとか、限りなく不穏。


 とてつもなく剣呑(けんのん)


 でも、何がどうしてこうなっているのかと必死に考えてみても、最終的に俺の口から出てくるのは、「何なんだ」という言葉だけ。 


「ごめん、巻き込んだかも」

 ボソっと彼女は呟いた。


 巻き込んだだと? 何にだ? 一体、何が起こっているんだ!


 俺は心の中で叫んだ。


 すると、走りながら女は言う。


「簡単に言うとね、助けて、匿って欲しいの」


「助ける? 匿う?」


「幸い、追手はあたしたちを見失ってくれたみたい」


「とは……言ってもな……」


 匿える場所なんて……。


 ――ある。あるなぁ。


 利奈っちの隠れ家だ。


 あそこは地下だし、武器もあるらしいし、入口にトラップも仕掛けられてる。


「へぇ。なかなか良さそうなところね……」


 だが、この人を連れて行ったら、紅野明日香が何て言うか……。


「紅野……明日香?」


 呟きながら立ち止まった。俺もつられて立ち止まる。


「え?」


 そして女の人の方を見ると、


「…………」


 銃口が見えた。


 何すか、これ。映画の撮影?


「…………」


 じっと見据えられる。


 いやいや、この銃とか、もうリアルすぎる。


 現実から逃避したい。


「現実から逃避しようとしないで」


 そんなこと言ったって……。


「目の前の銃口を直視して」


 やだよ、こわいもん。


「ねぇ、質問に答えて」


 じっと見据えてくる。ひどく冷たい視線だった。


「何すか……」


 目をそらしながら言うと、


「名前は?」


「戸部達矢」


「そう……何者?」


「プチ不良の学生です……」


 遅刻とサボりを繰り返す程度のな。そして転校初日から授業をサボってる程度の。


 女の人は、「嘘はないようね……」と呟いて、続けて、


「紅野明日香を知っているの?」


 そんなことを訊いてきた。


「ええ、まぁ……」


「関係は?」


「何というか……主従関係といいますか……」


「は?」


 明日香的には、明日香が親分で俺が子分ってことらしいが。


「なるほど」


「それで……明日香が何か……?」


 万引きか食い逃げでもしたんだろうか。


 明日香は、案外真面目だし、そういう悪いこと嫌いそうな感じだけどな。


「そんなことじゃないわよ」


 じゃあ何なんだ。


「話は後。その隠れ家とやらに案内してもらおうかしら」


 額にググッと銃口を押し付けて訊いてきた。


「うぁぁ…………」


 恐怖で涙出そう。


「とにかく、紅野明日香に会わせて」


「は、はい!」


 何でこの町で出会う人って、こんな人ばっかなんだ。


 利奈っちにしても、明日香にしても。どこか強引で、暴力的な……。


「と、とにかく、一緒に、来て下さい……」


「じゃあ、行くわよ」


 俺たちは歩き出した。




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