8話 ・・・・・・・・え?
「????????」
私はわけが分からずに動けないでいた、いや正直怖い!!!!
さっき床に銃弾が刺さったところから小さい煙が上がっている。
私の体が無意識に体がぶるぶると震えている。
「幸田!!! ソファーで隠れろ!!」
空原が私に叫び、それを聞いて私はソファーに隠れる。
「絶対に動くなよ、撃たれるぞ!!」
そう言いながら空原は私を指差す。
「いや〜〜ついにバレたか、ははは」
空原のお兄さんは高らかに笑う。
「社長、笑ってる場合じゃない、早く対処するぞ」
「いたっ」
お兄さんの隣にいた無寺さんはお兄さんに拳骨を飛ばす。
「はぁ、義兄さんあれ、どこに置いた。」
「うん? あぁー、あれならそこにあるぞ」
そう言いながら、お兄さんは私と空原が座っていたソファーの下を指差す。
「なんでこんなところにあるん?」
「ふ・・・・・・・・・・分からん」
「・・・・・・」
「な、なんだよ、そんな表情で見るなよ!!」
空原はお兄さんに向けて呆れた表情をする。
「はぁー、まぁ助かるけど」
空原はため息をつきながらソファーの下からフィッシングバッグ?の様な物を取り出す。
そして、空原はバッグのチャックを開ける。
「・・・・・え?」
バックから取り出された物は・・・・・・・1mはあるスナイパーライフルだった。
「ふー、久しぶりにやるな」
そう言い、空原はバックから銃弾を二個取り出し一つは手慣れた一瞬で銃弾を装填し、もう一つは自身の胸ポケットに入れる。
「で、義兄さん敵はどこにいるの?」
「あぁ、あそこ」
空原がお兄さんに質問すると、お兄さんは割れた窓を指差す。
「いや、窓を指差されてもわかんないよ」
「あー、えーと、あ!! あそこだよ。あそこ、あのでけぇビルの」
「何階?」
「いやーそこまでは、さっきはどっちかって言うと勘だったから」
「???????????」
私は空原達の会話の意味がわからない。
「瞬、安心しろ今ドローンで確認している」
「おぉ、ありがとうございます。無寺さん」
空原はそう聞くと笑顔でお礼を言い、無寺さんはスマホをいじっている。
「敵の場所がわかった。さっき社長が言っていたビルの屋上だ」
「了解。」
無寺さんからそう聞くと、空原はライフルをソファーの上にのせ構え、ライフルについていたスコープを覗く。
「・・・・いた!!」
次の瞬間、さっき聞いた轟音がこの部屋に響きソファーに銃弾が当たる。
「!!! 空原!!」
私は咄嗟に叫ぶ。
「幸田、安心しろ当たってない・・・・・・ふぅ!!」
空原はそう言い大きく息を吐き引き金を引く。
「終わりだよ、ボケ」
空原はそう言うと、胸ポケットから銃弾を取り出し一瞬で装填し体勢を整え引き金を引く。
「・・・瞬、よくやった、一発目で相手のライフルを壊し、二発目相手の額をぶち抜く、腕は落ちてないな」
「ふ、さすが俺の義弟だなよくやった、よしよし」
お兄さんは空原に近づき頭をわしゃわしゃ撫でる。
「うぅ・・・う・・や、やめてよ義兄さん」
空原は嬉しそうに撫でられていたが、お兄さんの腕をどかす。
「それより幸田、だいじょ・・・・・ぶじゃないよな」
私の衝撃的な表情を見て、空原達は落ち着くまで待ってくれた。
10分後
取り散ったガラスの破片を片付けた後、私たちはソファーに座っていた。
「落ち着いたか?」
空原は優しく私に声をかける。
「うん」
私は薄笑いで答える。正直まっっっっっっっっっっっっっっったく落ち着いてないけど、空原達に心配をかけたくないので笑って誤魔化す。
「・・・・・無理しないでいいぞ、あんなことが起きたら普通は落ち着かないからな」
私の心情を察したのか、優しい笑顔で言う。
「・・・・はぁ、やっぱりあなたに隠し事が出来ないね、正直まだ、混乱してる」
私はため息をつきながら、自分が思っていることを正直に言った。
「はは、そうだよな・・・・・義兄さん」
「ん?なんだ」
「言っていい?」
空原が神妙な顔で言う。
「・・・・・そうだな、いいぞ」
「ありがとう」
空原がお兄さんに対して笑顔でお礼を言う。それを聞いたお兄さんはめっちゃくちゃ嬉しそうだった。
「幸田・・・・・今から話すことを絶対に・・・・誰にも言うなよ」
空原は真剣な表情で私に向けて言う。
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