13話 ツケ
空原は手袋を外しスクールバッグに近づき手袋をしまい言う。
「終わりだな、さっさとつかま」
「何をしてるのかねちみ達は!」
「「「「「!?」」」」」
空原が言い切る前に教室のドアが開けられ全員の視線がドアに向く。
そこには中年の校長先生とムキムキの生活指導の先生と担任の女教師がいた。
三人は教室に入り、担任が教卓の前に立ちその後ろに校長と先生が立つ。
「はい、はい、みんな席に着いて、ホームルームを始めるよ」
担任が教卓に両手を付けながらそう言うと校長が私達に含みのある笑顔を向け言う。
「空原くん、新渚ちゃん、君たちは生活指導室に来なさい」
「・・・・・・」
きもっ!!!!!!!
私はそう思い、校長に向かって引いた目し、周りを見る空原は校長に向かって私と同じ目をしていた。
斬島はそれを見て私達に向かってい〜や〜な笑顔を向ける。
私は空原のそばにいき、耳打ちする。
「空原」
「あぁ、学校からももみけしにきた」
「空原、あれを見せるの?」
「あぁ、ここもまかせろ」
「二人とも、何をコソコソ話しているんだ!早く来るんだ」
生活指導の先生がそう言うと空原の手首を掴み、校長もめちゃくちゃ気持ち悪く「はぁ、はぁ、はぁ」と息を荒くしながら私の手首を掴む。本当に気持ち悪いなこのジジィは!!!!
「!!!!、何やってんだこのクソジジィ!!!」
空原はそう言うと、掴まれている手で先生の腕を掴み、もう片方の手も掴んでいる腕を掴み後ろを向きながら肩にのせ、そのまま先生を床に叩きつける。
「ぐはっ!?」
先生は倒れ空原から手を離す。空原は離された瞬間に校長までの距離を一気に詰めて校長の肩に肘を思いっきりぶつける。
「あぁー!! 肩が、肩が!!!」
校長の肩が脱臼し、私から手を離し膝をつきながら悶え苦しむ。それを見た女性のクラスメイトが「キャー!」と悲鳴をあげる。
「な、何をしてるのあなた!?」
「ん、何って、ヤリ◯ンを床に叩きつけ、変態ジジィの肩を外しただけですよ。」
驚いた顔をする担任の問いに対し、空原は当たり前の様に答える。
「は、はぁー!!何を言ってるの、そんな根も葉もないこと言わないの!!!!」
「根も葉もありますよ、ホスト狂い先生」
「え!?」
空原はそう言うと、ズボンのポケットからスマホを出し、少しイジりスマホを耳に当て電話をする。
少しの間呼び出し音が鳴り続け、着信音が鳴り止むと空原は丁寧な口調で喋りだす。
「もしもし無寺さん、瞬です、はい、ドローンの操作をお願いします。はい、ありがとうございます」
そう言うと空原は電話を切る、すると空原のスクールバッグからさっきと同じ小型のドローンが二機動き出し、浮いたままだったドローンの私から見た横で止まる。
すると私から見た一番左にあるドローンのレンズが光りホワイトボートに映像が映される。
映し出された映像は様々な写真が映し出される。
映し出された写真は、生活指導の先生が高校生の女の子といかがわしいホテル、ラブ◯テルの前に立っている写真。
担任がホストの人に囲まれてシャンパンタワーが机に置かれていてホストの格好をした高校生か中学生ぐらいの子と飲んでいる写真。
校長が中学生ぐらいの女の子とラブ◯テルの前に立っている(マジで気持ち悪いなこのジジィ)写真など、明らかに見られてはいけない写真の数々が映されていた。
それを見たクラスメイトはざわつき、斬島達と先生方は顔が青ざめていた。
「な、あったでしょ、根と葉」
「「「・・・・・・・・」」」
「いや〜〜〜〜改めて見って、ほんっっっっっとに、気持ち悪いですね」
そう言う空原は満面の笑みをしていた。
「あ、そうそう、この写真、記者に渡したからそろそろ世間にでてるかも」
空原はスマホをだし何かを調べ、何かを見つけたような様子を見せてスマホの画面を先生方に見せる。
「ほらほら、見て見て、『名門規唯高校、教師の闇」っていや〜楽しみだな、これで先生方は人生終了だなって、放心状態になってる」
意気揚々と空原は語っていたが記事を見た時点で先生方は放心状態になっていた。
「あ、そうだこれも見せなきゃ」
空原はそう言うと指パチンをする。
するとさっきまで映像が映していたドローンの映像が止まり、私から見た真ん中のドローンのレンズが光り、ホワイトボードに映される。
映された映像は昨日私がいじめられた映像だった。
クラスメイト達がさらにざわつき、斬島達と斬島兄はさっきまでの余裕を失う
「まだ、俺たちが襲っていないていう証拠見せてなかったな、見せないと意味ないからな」
空原はそう言いながら斬島達に近づく。
「安心しろ、ちゃんとおまえのパッパの会社は潰したから」
「え?」
空原はまた指パッチンをする、そうすると真ん中ドローンは映像が止まり、私から見た一番右にあるドローンのレンズが光り、ホワイトボードに映像がまた映される。
映像はニュースが流れていた、ニュースのタイトルは『斬島カンパニー不正発覚』で斬島父や幹部達が逮捕され、連行されていた。
「え?」「は?」
「斬島カンパニーを壊さないと結局意味ないからな、カンパニーの不正情報も記者に渡した、しかも義兄さんと繋がりのある記者、全員に!」
その言葉を聞いた斬島達は絶望の表情を浮かべた。それはそうだ。自分の人生、いや、家族の人生も自身のくだらないいじめで終わらせたのだから。
保治、志透、弁田、七風の父親は全員、斬島カンパニーの幹部だ。しかも、先ほどのニュースで各々の父親が連行されている場面が映っていた。確実に人生が終わったということだ。
しかし、私は冷たい目で彼女達を見ていた。今までいじめらていたというのもあるが、彼女達の父親全員が汚職まみれだったのもある
しかし、そんな絶望の雰囲気が漂っているなか、斬島兄は私達を睨みつけ言い放つ。
「てめぇ、よくも」
「あぁ、あんたも壊さないといけないな」
「はぁ?」
空原はまたまた指パッチンをすると、真ん中のドローンのレンズが光り映像がホワイトボード映される。
斬島兄がデートをしている写真がたくさん映されていて、しかも写真の女性は全員違っていた。
斬島兄は表情が徐々に絶望に染まる。
「これは、あなたの彼女達全員に送りました」
空原はニコリと笑いながら言う。
「あっぁぁっぁぁっっぁーーーーーー」
それを言葉を聞いた斬島兄は発狂し叫び声をあげる、それと同時に斬島兄の口から放たれた斬撃が空原を襲う。
「あぁー、そういうスキルね、流石に斬島のより威力が高いな」
そう言いながら、空原は横に避ける、斬撃は教卓に当たり教卓は木っ端微塵になる。
空原は避けた瞬間、斬島兄との距離を一気に詰め、胸ぐらを掴み顔面に二発殴る。
「ぶはぁ!!!」
「ほいっと・・・オラァァ!!!」
空原は斬島兄を片手で持ち上げ、胸ぐらから手を離した瞬間、一瞬で腹に右脚の回し蹴りをぶち込み、斬島兄を後ろにあるロッカーにまで吹き飛ばす。
「ぐはぁ!!」
斬島兄はそのまま気絶した。それを見た斬島は怯え、兄を心配するのではなく空原に土下座をする。
「空原さん、お願いしますどうかゆる、ゆるし、許してください!!!」
斬島は震えた声で許しを乞う。
空原は斬島を見下ろし、ニコッと笑う、しかし一瞬で真顔になり冷たい視線で言い放つ。
「許しを乞うのは、俺じゃないだろうが、許す気など、絶っっっっっっっ対にない」
「うん、私も絶対許さない」
私がそう言うとぜ斬島達は絶望の表情から口をポカンと開け放心状態になった。
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