黒幕
「あ、あの?」
抱き合っていると隣から声が聞こえてくる。声の方を見る、冒険者や騎士団長、ギルドマスターがこちらを見ている。
「あなたはまさか、光の民、ロゴス様ですか?」
質問される。どう答えれば良いのかな...、そう思っているとリリスが耳元で囁く。
「あの街でやったようにやればいいじゃないか」
「あれはああした方が良かったから、しただけで騙すような事....」
他の村や町でしたことを思い出し、してたな.....と思う。
「ミタマは光の民、ロゴスなんでしょ!」
「そうですよ。ミタマ様は光の民、ロゴス様ですよ」
まず、俺は本当に光の民、ロゴスなのか?それすら分からない。
「ミタマ様は私達にとってはロゴス様です」
「......そうだな」
ミタマが立ち上がり、ドラゴンの翼、そして神剣を手に出す。
「我が名は光の民、ロゴスまたの名を神、ミタマ!」
「おぉ~!」
皆がその言葉を聞くと地に膝を付け跪く。
「我はこのルーカルの町を守るために現れたのだ!」
やばい!このセリフ、言ってる方が恥ずかしい。
(ロゴス様、プッ!、が、頑張って下さい....作戦と信者をふ、増やすためです)
今、プッ!って笑ったよな!
ユナがこちらをちゃかしたのだ、こういう所がスキルっぽくない。
「ロゴス様、いえ、ミタマ様、神と言うのはなんでございますか?」
騎士団長がミタマにだすねる。
「神は人々を守ったり、助けたりする者の事を言います」
「つまり、英雄みたいな者なのですね」
「うーん...ちょっと違うけど、まあ、神は人々の英雄?シンボル?」
騎士団長が頷き、兵士の一人にあることを伝えると、兵士がルーカルに向かって走っていく。なんて報告したんだろう...
「まあ、とにかく、この戦いは我らの勝ちだ!」
「うおおおおおおお!!!!!!」
兵士や冒険者が喜びの声を上げる。
「ミタマ様に万歳!」
そう言ってはしゃぎまわる。もうそろそろか、ユナ。
(はい、後少しで姿をとらえられます準備を)
「チェンジ、杖」
「リリス様も流石です」
「当たり前だろ!」
冒険者がリリスの方によって喋っている。リリスは人気者だな。
「エノメと申すのか」
「そうです。そんな事よりミタマ様の凄い所を」
「愉快だな」
エノメは騎士団長、ギルドマスターと話している。2人ともすっかりと受け入れられているな。ミタマが他にも辺りを見わたす。床に並べられる、死体が目に入る。
「.......」
(ミタマ様、仕掛けてあった所に魔力を確認)
分かった!
「大蛇!」
すると地面が揺れ始める。冒険者、兵士たちが戸惑いつつ何かが来るのを感じ、剣や杖を構える。
「なにがどうなっているんだ?」
そして、突然誰もいない地面から何が勢い良く現れる。
「何だ?」
皆、何かが出てきた地面の方を見る。
「......な、なんだあれ」
地面から大きな、蛇が出て来たのだ。口で男の足を噛んでいる。ある程度時間が経つと蛇が突然姿を消し、男が地面に落ちて来るがバランスをなおし、足で華麗に着地する。冒険者や兵士たちは驚きの余り声が出ない。
「あの蛇は一体何だったんだ...そ、それよりあの男は大丈夫か!」
騎士団長がそう言うと白魔術師が男の所へ向かおうとする。
「フッフッフッ!バレないようにハイド魔法を使ったのですがね。バレていたとは」
スーツを着た男が突然不適に笑い、変な事を言い出し、皆、不気味に思う。すると、ミタマが歩きながら男に近付いて行く。
「しかも、あの大蛇、私のペットですね」
「お前のペットかなのか?」
男はまた、ニヤリと笑い、そうですよ、と答える。ミタマの中で全てが繋がる。そして怒りがこみ上げる。
「お前がブルードラゴン、キングゴブリンの黒幕だな」
ミタマがそう男に言い放つ。
「!?、ミタマ様どういうことですか?」
「そうだ、どういう事だミタマ」
「私にもその話聞かせてくれないか」
エノメ、リリス、ギルドマスターがそう言う。他の人達は何が何なのか理解できていない。
「フッフッフッ!やはり、少年、君は面白い」
ミタマが男への怒りでいっぱいになる。その瞳はとても輝いて見える。
「君は本当に光の民、ロゴスのようですね」
「お前だけは許さない」
男とミタマの目で見つめ合う。




