小鬼襲撃編 その13 閉幕
ミタマの戦いの様子を、天界、白い世界でアマテラスが覗いている。
「キングゴブリンの大剣を弾いたあの力、そしてこの片方の翼、そして黄金に光る目...」
アマテラスが見ながら笑う。
「転生してから神の力を彼に授けた、だが、あれは単なる力の供給に過ぎない。しかし彼のあの力、本物のの神の力」
アマテラスの目がキラキラと光り輝く。あと数年の内に彼の力は本物となる...そう
「転生そして神に...」
アマテラス顔から、笑いが無くなる。
「彼なら本当にこの世界も、あの世界もきっと....」
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ルーカル、山
目を開ける、そして起き上がる。辺りを見渡す、雨が止み空が少し明るい。俺が気を失ってどれぐらい経ったんだ?
(ほんの数分です)
ユナがそう答える。キングゴブリンの真っ二つになった死骸が残っていた、その腹の辺りにはブルードラゴンのお腹の中にも入っていた不気味なマークの付いた石が一緒に割れていた。
「取りあえず、エノメ達の所に向かおう」
立ち上がり、キングゴブリンに盾を当てる。
「吸収!」
キングゴブリンが盾に吸われて、無くなる。そしてミタマは歩いて、山を降り始める。
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その後ろ姿を見つめる黒い陰。
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ルーカル正門
ゴブリン達が去って行き、怪我人の治療や、戦いの片付けをしていた。数名が命を落とし、その体が並べられ顔に布がかけられてはいる。
「お前らのお陰で、ルーカルに一匹たりともゴブリンを入れることなく守ることができたぞ」
騎士団長はそう言って、見ている。そして振り返り治療中の者達の方へ行く。
「ギルドマスターや少女達の容態はどうだ?」
負傷者達が床で布の上で寝っ転がり数人の白魔術師が治して行っている。
「ああ、わしなら大丈夫だ。もう傷は癒やして貰えたしな」
ギルドマスターがそう言いながら地面に座っている。そして頭を下げる。
「すまぬ、私が注意をしていなかったばっかりに倒れてしまって」
「いえ、あなたが来てくれたお陰で我々はルーカルを守り切る事が出来たんです」
「私のお陰ではない」
ギルドマスターが気を失っている、エノメ、リリスの姿を見る。
「正門を守りきった亜人、裏門をひとりで守りきった少女のおかげだ」
「そうだな」
すると向こう側を騒がしくなる。冒険者や兵士達が騒いでいるみたいだ。
「なんだ何事だ?」
騎士団長が騒がしい方に向かう。すると、山の方から木刀を付きながら歩いて来る少年の姿がある。
「あの少年は...まさか、空中を舞っていた者か?」
冒険者達は光の民、ロゴス様だ、と騒いでいたらしい。ミタマは歩いて来る、そしてエノメ、リリスが寝かしつけられてるのが目に入る。すると、ペースを上げて近付く。
「エノメ、リリス」
2人の元につくと座るそして2人の頭を撫でる。
「俺に守らせてくれてありがとう」
そう、お礼の言葉を伝えながら頭を撫でていると、エノメの目がピクッ!と動く。そしてゆっくり目を開ける。
「ミタマ様?」
エノメがそう言って完全に目を開けるとミタマに飛び込むように抱きつく。
「ミタマ様」
「エノメ」
抱き返す。
「エノメ、俺がいない間にルーカルを守ってくれてありがとう」
「うん、私頑張ったよ」
「ボロボロになってたの見たから知ってる」
抱き合っていると、リリスも気を取り戻して、目を開く。
「あれ?ここは?」
目をこすりながら辺りをきょろきょろと見渡す。すると、エノメ、ミタマがリリスに抱きつく。
「「リリス!」」
「な、なんだお前ら」
リリスが急に抱きつかれて驚くと同時に頬を赤らめている。
「よく、守りきったな」
「....当たり前だろ、私は最強だからな」
無言で抱き合い続ける。無事で良かった...
「2人ともありがとう」
長い間、小鬼襲撃編を見てくださり。ありがとうございます。一章もあと数話で終わります。最後までみてください。




