小鬼襲撃編 その11 魔法合戦
ルーカル上空
ゴブリンの群れがルーカルに攻めて来ている。状況は最悪だ、ゴブリンの数が上から見てもかなりの数がまだ残っているしかもエノメ、リリスどちらももう動けそうにない。
「一度もやった事がないが、あれをやってみるか?」
でも、もし失敗したら魔力を殆ど使い果たす可能性がある...
(ミタマ様、賭け事は好きでしょう)
「...そうだな、可能性があるならやった方がいいよな!俺はこういう時の勘は当たるんだよ!」
やろう、これに全てを賭けよう。
「チェンジ、杖」
(かしこまりました)
すると、ミタマに付いていた、盾が形を変わり、コンジットの魔法石がはめ込まれた杖に変わる。
「地の魔力に感謝し我に力を与えたまえ、インクリース!」
ミタマが手を杖を下に振り下ろすとドーン!ドーン!ドーン!っと雷が降り注ぎ、ゴブリン達を雷が焼き倒していく。ゴブリン達がどんどんと減って行く。
この杖は信仰者5000人で得た、拡張スキル、拡張武器だ。そして杖の能力、あの魔法屋のいっていた。
『杖は魔法の威力を高める』
そして、俺は杖に出来るだけの魔力を使い、物を増やす魔法、基礎魔法の本に載っていた魔法を使って、サンダーボルトの量を出来る限り増やした。魔力を込めれば込めるほど魔法の威力は高まる、リリスと居たときに学んだ事だ。
ゴブリン達に、大量のサンダーボルトが降り注ぐ、どんどんと数を減らしていく。
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スーツの男がニヤリと笑い、ミタマの光景を見ている。
「あれほどの威力の魔法攻撃を複数の所に出すとは、連発魔法とは違う、あんな魔法南の国でも見たことが無い、フッフッフッ、やはり面白いぞ!少年よ」
ますますあの少年会うのが楽しみになってしまいましたね。
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ルーカル正面
「何だ、あの少年は」
騎士団長がミタマを見てそうつぶやく。突然、雷のようなものが降ってきて、ゴブリン達を次々と倒していくと思ったらその上空に人が浮かんでいて、その背中には翼が生えていて、雷の光で輝いている。
「光の民、ロゴス?」
冒険者のひとりがそうつぶやく。
「光の民、ロゴス、天より舞い降りし、東の脅威を討ち滅ぼすだろう。俺達を救うために姿を表して下さったのだ」
おぉと皆が喜びの声をあげて喜ぶ。
「ロゴス様がきっと、キングゴブリンを倒してくれるぜ!」
みんなが喜びあがる。その声を聞き、エノメが目を開ける。
「ミタマ様、来てくれたんだ、良かった」
絶対に助けに来るって信じていた、だってミタマ様は私のご主人様なんだから。エノメまた、目を閉じる。
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ルーカル裏門
「なんだ、あの化け物は、そして見たこともない魔法を使って」
あいつのせいでどんどんとゴブリン達が減っている、このままだとほぼ全滅してしまう。
「クソ!あいつを潰さなければ」
杖を持ったゴブリンが空に飛んでいるミタマに杖を向ける。
「地の魔力に感謝し我に力を与えたまえ、ガルシニ」
スッと後ろに気配を感じ、振り返り、後ろに素早く下がる。だが、そこには倒れた、リリスしか居なかった。わしの気のせいか?ゴブリンは辺りをクルクルと確認する。
次の瞬間、スッと体をリリスが起き上がらせる。
「お主か、やはりしぶといの」
リリスがゴブリンを見つめる、その瞳はルビーのように赤く光っている。
なんだ?姿は変わって居ないがさっきまでとはまるで雰囲気が違う...何が違うんだ?
「ファイヤーボール」
丸い炎のボールがこちらに飛んで来る。
「そんなもの、地の魔力に感謝し我に力を与えたまえ、バリア!」
...死!本能的にファイヤーボールを避ける。ファイヤーボールは後ろにいたゴブリン達にぶつかり、その半分以上を焼き尽くす。いまのは初級魔法だよな...なのにあれだけの威力、バリアで防ごうとすれば死んでいた、魔法使いとしての感が勝手に避けさせた。
「お主、実力を隠して居たのだな」
リリスの方を見るとバリアを広げた手の上に出してそれを眺めていた。そして、それを握りしめてこちらに顔を向ける。
「最近の防御魔法はもろすぎるな」
リリスは真顔で、少し低い声でそういうと手をゴブリンの方に向ける。
「これ以上攻撃はさせぬぞ!地の魔力に感謝し我に力を与えたまえ、ガルシニア!」
魔法がリリスに飛んでいく。リリスは手でゴブリンの攻撃を受け止める。
「攻撃と言うものを見せてやろう」
さっきと変わらない真顔と低いテンションでそういうとリリスはペンダントを外し、詠唱を始めと、リリスの周りにとてつもない魔力の流れが起こる。
「この世の理を全て読み解き、我に絶大な力を与え、かの者を滅ぼせ」
「インフェルノ」
「地の魔力に感謝し我に力を与えたまえ、バリア!」
リリスが手を握りしめる。すると杖を持ったゴブリンとゴブリンの軍を覆うほどの炎が下から、燃え上がり、爆発のように炭も残さずに跡形もなく消える。そして炎が消えると同時に目の輝きがなくなり、倒れまた、気絶する。




