小鬼襲撃編 その8 立ちふさがる強大な敵
ルーカル裏門
大量のゴブリンがこちらに攻めて来ている。
「な、なんでこっちにもゴブリンがいるんだ...」
早く冒険者と兵士達に知らせないと!...でも私逃げて来たのに今更、助けを求めて戻るって。
「うわー!!」
リリスは頭を抱えて苦しむ。どうすれば...
どんどんとゴブリン達が近づいてくる。私で何とかするしかない!杖をゴブリンにむける。
「ファイヤー」
さっきのように基礎魔法を唱える。すると当たりを焼き尽くす炎がゴブリン達に飛ぶ。ゴブリン達がうめき声を上げながら消えて行く。
やっぱり!これがあれば私も戦える!
「ファイヤー!」
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ルーカル正面
「裏はリリス様に任せて俺達は正面を守りきるぞ!」
冒険者達の士気が物凄く高くやっている。
「みんな、凄いやる気だ」
エノメは凄く驚いている。リリスはやっぱり凄いな、私も負けてられないな!
エノメがパンチでゴブリン達を倒していく。
「おら!」
ギルドマスターがどんどんとゴブリン達を剣で切り裂いていく。ゴブリン達をどんどんと押していく。
「ガルシニア」
ギルドマスターにゴブリン達の方から魔法が飛んできて、それに当たり吹っ飛ばされる。ゴブリン達も巻き込まれ倒れていく。
「噂通り流石、ギルドマスター。殺す気で撃ちましたが受け身を取られましたか」
皆、ギルドマスターに目が行く、ギルドマスターがボロボロで倒れている。
「!?」
「まあ、その状態ではもう戦えないと思いますが」
ゴブリン達の群れの中から杖を持ったゴブリンと他のゴブリンとは比べものにならない位でかいゴブリンが出てくる。
その姿を見て、冒険者、兵士達が青ざめる。2人のゴブリンから溢れ出る魔力はキングゴブリンと引けを取らない魔力。
「強い...」
「私は裏門に参ります。あなたはここで彼等の相手をしてください」
杖を持ったゴブリンが裏門の方へと向かい、もう1人のゴブリンが正面に残る。
「さて、お前ら誰から相手をしてほしい」
デカいゴブリンがそうこちらに聞いてくる。誰も返事をせずに無言である。
「面白くないな」
次の瞬間、ゴブリンが1人の冒険者に向かって走り出す。そして冒険者の腹を握った手で殴る。冒険者が血を出しながら飛んでいく。
「皆、動け!」
騎士団長が指示をだすと、みんな、ゴブリンに攻撃を始める。
「うおー!」
剣士の冒険者が走ってゴブリンに向かっていく。だが、ゴブリンは次々と冒険者達を殴り飛ばしていく。その悲鳴が聞こえる。
「腕が!あっ!」
1人の剣士が吹っ飛ばされ曲がった腕を抑えて悲鳴を上げている。
「地の魔力に感謝し我に力を与えたまえ、ファイアーボム!」
ドーン!と爆発魔法がゴブリンに直撃する。少し痛そうにするとすぐに動きだす、殆ど効いていない。そして、ゴブリンが次々と兵士、冒険者を攻撃していく。
「こんなに弱いとな」
ゴブリンが暴れまわり、兵士、冒険者が倒されていく。
「超加速!」
エノメが一瞬で距離を詰め、勢いをパンチに乗せゴブリンの腹を思いっきり殴る。ゴブリンは不意をつかれ攻撃が直撃し、数メートル吹き飛ぶ。
「これ以上好きにはさせないよ!」
「....」
ゴブリンは立ち上がる。
「!?」
「あの攻撃を食らってまだ動けるのか」
騎士団長が汗をかいて、エノメとゴブリンの様子を見ている。
「あぁ、ギルドマスター以外に骨の折れそうなガキがいるじゃねえか」
エノメとゴブリンが向かい合う。
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ルーカル裏門
「ファイヤー!」
「ファイヤー!」
「ファイヤー!」
リリスがとにかく魔法を撃ちまくる。基礎魔法とは思えない火の魔法を打ってゴブリン達を倒していく。
「ファイヤー!ファイヤー!」
リリスのせいでルーカル裏門が火の海に変わる。だが、ゴブリンの進行を一匹たりとも、進めない。すると、ある気配を感じる。
これは魔法の気配!
「ガルシニア」
魔法がこちらに飛んでくる前に避ける。
ほ、本当に飛んできた!でも...なんで分かったんだろう。
「おぉ、今の攻撃を避けるか」
声が聞こえてくる。そちらに目を向ける、杖を持ったゴブリンがこちらに歩いて来ている。
「そこの小娘、お主なかなかの」
「ファイヤー!」
杖をそちらに向けて、さっきの魔法を唱える。
「地の魔力に感謝し我に力を与えたまえ、バリア!」
リリスの攻撃をバリアを出して防ぐ。
「人が話しているのに攻撃しおって、人の話を」
「ファイヤー!」
また、リリスがゴブリンが話している途中で魔法を放つ。
「地の魔力に感謝し我に力を与えたまえ、バリア!」
また、リリスの攻撃をバリアで守る。
「おい!人の話を最後まで聞け!」
杖を持ったゴブリンは切れ気味にそう言う。
「いや、人の話って、ゴブリンじゃん」
「...」
ゴブリンは正論を言われ、無言になる。
「とにかく、話を最後まで聞くのだ」
もうとにかく話が聞いて欲しいらしい。
「そこの少女よ、なかなかの良い中級魔法を打つじゃないか」
「基礎魔法なんですが...」
「ハッハッハッなんと、愉快な冗談だ。基礎魔法に攻撃魔法はないぞ、魔法使いなら誰でも知っておる」
本当に基礎魔法なのに...
「まあいい、話に戻ろう。お主、我々の仲間にならないか?」
「???、なんでそうなるんだよ。今からこの町を襲うんだろ」
「我々は優秀な魔法使いを求めている。お主ほどの魔法使いはそうそう居ない、もしも仲間に加わるなら殺さないでやろう」
ゴブリンはリリスを勧誘する。
「さぁ、どうする」
「私にはもう大切な仲間がいる」
エノメ、ミタマの顔がリリスの頭に思い浮かべる。
「そうか...なら、死ね!」
ゴブリンから、さっき感じた、魔法の気配を感じる。
「地の魔力に感謝し我に力を与えたまえ、ガルシニア!」
さっきのように魔法の気配を読み取り、走って魔法が飛んでくる前に避ける。
「また、避けたか」
杖をゴブリンの方に向ける。
「ファイヤー!」
「地の魔力に感謝し我に力を与えたまえ、バリア」
さっきと同じ様にこちらの魔法をバリアで防がれる。
「何度打っても、無駄だ」
リリスと杖を持ったゴブリンは向かい合う。
エノメ、リリスの前に強力なゴブリン達が立ちふさがる。2人の戦いが始まる。
あと3ぐらいは続きます。




