地下室
久しぶりです。書きたい気分でした。
「ニャーオ」
子猫が素早いスピードで街中を走る。その後ろからエノメ、ミタマ、リリスの順番で追いかけている。
だが、エノメとミタマの距離の差はどんどん離れていっている。
「こちゃちゃーん待って!!!」
「はぁはぁ、あいつどんだけ体力余ってんだよ、はぁはぁ大丈夫か?リリス」
「はぁはぁちょっと待って...あべし!」
あべし?何の音だ?
後ろを振り返る。リリスが完全に転んでいる...だがエノメ見失ってしまう...
「仕方ないな」
ミタマが振り返りリリスの所に行く。
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「待て~こちゃ!!!」
未だに走って子猫を追いかけている。これじゃあいつまで経っても追いかけっこだ、どうしよう...そうだ!こういう時こそ!
「超加速!」
光の如くスピードで猫に迫って行き跳ぶように捕まえる。
「やった!!!捕まえた」
しかし一度勢い良いスピードを出した手前途中で一気にスピードを落とすことが出来ずエノメは転がる。ちょうど階段が目の前にあり町の地下の階段を転がり落ちる。
「あ!げっ!うっ!いたたたた....ここは?」
「おい!!!お前、商品の箱はどうしてきた!」
ここはどこだ?なんだかそこら中に魔力を感じるし、奥から声が聞こえてる...何だろう?
奥を少し覗くとさっきボコボコにした怪しいおじさんがいた。
「すまねえ。途中で亜人のガキに襲われてな受け渡し時間に遅れちまったんだ」
商品?受け渡し?
「まあいい、明日今日分運べばいい」
「ありがとうございます」
「それにしてもよ、この大量の防具やら武器やらなんに使うんだ?戦争でもしようってんのか?」
「別に何でもいいだろ、しっかりと金は払ってくれてんだからよ。それに確か、売ってくれるお礼に良いことを教えてやろう、一週間後この町を出た方が良いとよ!この町でも襲撃しようってんじゃねえのか?まあその前に南に俺達は逃げればいい」
襲撃!この町を?誰が?取り敢えずこの事をミタマ様に伝えなきゃ!
「ニャーオ!」
こちゃが声をあげる。
「誰だ?」
「猫だろ!」
「本当だよ!なにビビってんだ」
良かった...バレてないみたいだ。よし!早くミタマ様に言わなきゃ
後ろを振り返るそこには大柄な男が二人立っていた!まずい!
蹴りが飛んでくる。それを手で受ける。
「おい!お前ら虫が入ってきてんぞ!」
「なに!?」
全員に気付かれた、階段の上にもまだ人がいるし、この部屋の中も思ったより人数がいるな...
「お前はさっき俺をボコボコにした亜人のガキじゃねえか!」
「こいつが?」
「とにかくここで聞き耳立てていやがった殺せ!」
複数人がこちらに襲いかかってくる。だがエノメはどんどんとなぎ倒していく。
「こいつなんて強さだ!」
「んだ、お前らみっともねぇ。どけ、俺がやる。」
「おぉ、南の魔法学校卒業者の実力が見れるぞおまえ等」
南の国の魔法学校卒業者?何だそれは...いや、それよりこいつ...強い!見るだけで伝わってくる、そこらの冒険者より段違いで強い。でも...魔法使いってことは!
ドン!っと一気に距離を詰める。
魔法使いには詠唱の時間が必要だ!その隙を与えなければ!!!
「残念でした!」
「なっ!」
魔法の縄のようなものに捕まる。何だこれは?
「それはな、東の国にはない魔法技術、魔法陣だよ。これをあらかじめ書いておくとその場所だけ無詠唱で魔法が使える。魔力が分かりやすく引っかかりにくい技だが、知識不足の用だな」
「くそ!ほどけない!」
「無理だよ!お前殆ど魔力残ってないだろ!魔力を込めないと壊せないぜ!」
さっき超加速で魔力を使い切ってしまったから...
「よし!こいつどうするか、お前ら」
「そうですね。顔が良いから売れば高くなりそうですね」
「いいな。それ!売っちまうか」
「待て!その前にさっきの借りを返さないと気が済まねえ。そうだな、売る前に俺達で可愛がってあげないか?」
「良いねえ!顔は良いし、この気の強そうな顔、歪ませたくてうずうずしちまうぜ」
「よし!決まりだな」
男共が此方に寄ってくる。
「やめろ!来るな!」
「暴れても無駄だぜ!へっへっへ」
ひとりの男が服に手を触れる。嫌だ!嫌だ!
「助けて!!!ミタマ様、リリス」
「あぁ?誰だそれ。外には声が聞こえないし、助けを呼んでも無駄だぜ!さっき入り口も塞いだ事だし。この広い町で友達に見つけてもらおうなんて無理に決まってんだろ。諦めろ」
ドーン!大きな音が外で鳴る。天井がグラグラと揺れている。
「な?何の音だ?」
男たちはパニックになっている。
ドーン!ドーン!ドーン!っと何回も音が鳴り響く。そのたびに部屋が揺れる。
「早く!外確認してこい!」
パキッと上から音が鳴る。天井にひびが入った...
「なっ!まさかな?」
「そんな事あるわけねえだろ。元々ひびがあっただけだろ」
ドーン!!!!!天井が崩れて来る。
「キャーーー!!!」
「エノメ!!!」
リリスの叫び声とミタマの呼び声が聞こえてくる。
「ミタマ様!!!」
「おいおい!嘘だろ!」
「東の国にも骨が折れそうな奴がいるじゃねえか」
「おい!お前ら、天国に行けると思うなよ」
ミタマの怒り。天井を裂いてやって来た神、エノメを救えるのか...




