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転生そして神になる  作者: 御霊ユナ
一章 東諸国編
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リリス・ルシファルト

かなり長くなってしまいました。

一日前


ミタマが街に向かって行く。多分だが街のお世話になった人達に挨拶に行くのだろう。

明日になればミタマはこの街を出て行ってしまう...。他の人達も強くなる為に旅へ出て行ってしまった。

とても楽しかったな....。でも、また私は1人になるのか...。


「リリス様、お戻りになりましょう」

「あ...そうだな」


考え詰めてしまった。もうあいつは居ないこの街を守れるのは私しかいないんだ。しっかりしろ私!

パチン!と頬たたく。


「よし、行こうか」


街を歩いている。ふと看板が目に入る。

そうだ!気分転換にうまい飯でも食べるか。カラン!という音が店の中に鳴り響く。


「..........」


辺りを見ると明らかにごついおっちゃんたちが席に座っている。

ここは来ちゃ行けない所だったかも知れない....。


「ま、間違えました。し、失礼しました」


流れに任せて店を出ようとする。

こんな所から早く逃げないと明らかに死ぬってせっかくドラゴン討伐で生き残れたのに。


「ちょいと待ちな!嬢ちゃん!!」

「ひっ!な、なんですか?」


後ろを振り返る。刃物を持ったままこちらに近づいて来る。顔を前まで近づける。

終わった.....完全に刺される奴だ...こんな所で死にたくなかった。


「おい!」

「な、何ですか?」

「まさかあの坊主と一緒にドラゴン討伐に向かった。この街の英雄さんか?」

「へ?」

「そうだよな!みんな来てくれ!」


ゴツい男たちに囲まれる。

これは一体どういう状況なんだ?


「本当だ、嬢ちゃんはミタマの坊主の知り合いだろ」

「さっきまでミタマの坊主がこの店に居たぜ」


ミタマが?この人たちと知り合いなのか....じゃあ悪い人たちじゃなさそうだな。


「今、まかないを作っていたんだ。嬢ちゃんも食べるかい?」


だから包丁を持っていたのか、怖いから話すときぐらいは置いて来てよね!


「どうだい?食べていくか?」


テーブルの上にはとても美味しそうな料理が並んでいる。

ぐーっとお腹が鳴る。


「ハッハッハッ食いたそうだな!ほれ!」


皿にご飯を盛り付けてこちらに渡してくる。


「あ、ありがとう御座います」


口に食べ物を入れる。


「う、うまい!!」

「あの坊主みたいな反応するな!」


パクパクと食べていく。


「またきてくれよな!!」

「はい!」


とてもおいしかった。街を歩く。子供達が楽しそうに追いかけっこしたり、大人たちが笑顔で笑っている。


「こんにちはリリスさん」

「こ、こんにちは」


通り掛かる人達から挨拶をされる。あいつが守りたかったのはこの風景だったのかな?皆が笑って、その笑い一つ一つが思い出になるんだろうな....。私は笑えているのかな?ウィリアムが死んでからはあまり笑えていなかったかもな...。久し振りに一緒に居て楽しかった奴らだった。ミタマ、エノメ、コルト、メルダ、他の魔法使いや剣士の顔を思い浮かべる。まるであいつと旅をしているような、だが皆、各々のやることの為に別れた...また私は一人。領主の豪邸に着く。


「お帰りなさいませ。リリス様」

「ただいま」

「ミタマ様はもうお戻りになられています」

「....そうか」


今日はもう寝るか.....。ベットの中に入り目をつぶる、どんどんと眠気が来る。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『リリス、もし俺が死んだらお前は好きに生きろ』

『急にどうしたんだよ?』

『いや、俺がもしも死んでしまった時の話だ』

『そんな不吉な事、言わないでよ!』


リリスが少し怒り気味で注意する。


『もしもの話だよ。もし俺が死んじまったらお前は独りになっちまうだろ』

『確かにそうだけど....』

『だからもし俺が死んじまったら好きに生きてほしいなって思ってな。独りが寂しくないような好きな生き方をしてほしい』


ウィリアムが真剣な顔で言う。


『分かったよ。好きに生きる。でもなるべくそうならないようにしろよ』

『そうだな。お前が寂しい思いをしないように長生きしなきゃな!』


リリスの頭をなでなでする。


『なでなでするな!』

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

目を覚ます。


「昔の夢だ.....」


結局、あいつは私を置いて行ってしまったけどな。

ネックレスを眺める。


「んっ....ああ」


大きくあくびする。

今日はとうとうミタマ達が街から出て行くのか。


「おはよう御座います。リリス様」

「おはよう」


メイドが挨拶をする。


「リリス様は行かないんですか?」

「見送りか?.....いいよ。寂しい気持ちになるのは嫌だ」


ベットの中に入りうずくまる。


「いいえ、違います」

「見送りじゃないのか?他に行く所なんて」

「ミタマ様達と行かないんですか?」

「どういうことだ?」


ポカンとした顔をする。


「誘われていたじゃありませんか、パーティーに」

「あれは、メルダとコルトと他の者達に言って......」

「リリス様も入っておりました」

「え?」


混乱する。どういうことだ?


「昨日、ミタマ様は帰って来てからこんな事をおっしゃっていました」

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「いやー、結局全員からパーティーの招待を断られてしまったよ」

「そうなんですか?」

「ああ、メルダ、コルトさん達は旅にリリスは街を守るんだって...」

「あの誘いはリリス様にも行っていたのですね」


『俺のパーティーに入らないか?』


「勿論だろ。なんで他の人にはパーティーを誘っているのにリリスにだけしないんだ?」

「.....そうですがあの会話の流れ的に他の人達に向けた言葉だったので」

「分かるだろ。だって一緒に戦った仲間だもんな!」

「私も認めますよ。リリスは仲間です!」


エノメも同意する。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

そんな事があったのか.....


「行かないのですか?」

「でも.....街を守らなきゃ」

「そんな事、今はどうでもいいでしょう」


初めてメイドが怒ったように声を荒げる。このメイドは私に小さい頃から仕えていて長い間一緒にいるがここまで怒っているのは始めて見た。


「リリス様はミタマ様と出会う前はとても悲しい顔をされていました。皆の前ではわざと笑顔で過ごしておりますが皆、気づいておりました。皆を不安にさせない為の物だと、リリス様はとても寂しい思いをしているのだと、ですが我々ではどうすることもできませんでした。しかしミタマ様や他の冒険者達とドラゴン討伐に行って帰って来たときにあなたはとても楽しそうな顔をしていた...今まで見たことのないような笑顔。

だから皆で決心をしたのです。リリス様がもし、一緒に行かれたいのならみんなで笑顔で送り迎えようと、今まで我々を守ってくれたリリス様には好きに生きて欲しいから」


メイドから涙が零れる。


『リリス、もし俺が死んだらお前は好きに生きろ』


ネックレスを眺める。私は皆を安心させてやろうとしていたが逆に心配をかけてしまったようだな。

そしてメイドの肩に手をのせる。


「皆を呼んでくれ」

「かしこまりました」


街の人達を街の中心に集める。


「皆、集まってくれてありがとう」


ざわざわしている。


「とうとう決心がついた」

「つまり、それって」

「ああ、私も旅に出ることにした!」


街が今までにないくらいにざわめきが響く。

だがその中には涙を堪えるものも居れば、笑顔で送り迎えようとこっちをみている者もいる。


「とうとう行かれるのですね」


メイドが後ろから聞いてくる。


「ありがとう、ミルのお陰で決心がついたよ」

「いえ、私達の方こそ言いたいです。ありがとうと」

「行って来るな」

「行ってらっしゃいませ、リリス様」

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

ざわざわ街の方がうるさいな。


「では!行って来ます。皆さんお元気で」

「皆バイバーイ!」


俺とエノメは歩き出す。この旅の最初の目標ルーカルへと!


「ま、まって!!!」


後ろを振り返る。そこにいたのは....


「私もパーティーに入れてくれないか?」


リリスが息切れをしながらそう言う。走って来たのであろう。


「この街を守るんじゃないのか?」

「それはこの街の人達に任せる事にしたんだ」

「そうか」

「まってたぞ、リリス」


エノメが会話に入ってくる。


「そうだな。お前は俺達の仲間なんだから」

「うん!」


リリスはとても嬉しそうに言う。


「それじゃあ行くか!3人で!」

「はい!」

「そうだな!」


三人で歩き始める。すると後ろからものすごい声が聞こえてくる。後ろを振り返る。


「皆さんお元気で!」


とても沢山の声が聞こえる。街の人達が沢山居る。


「またおいでください」

「ミタマの坊主また来いよ!」

「リリス様、お元気で!」

「この街は我々にお任せあれ!」


沢山の声が俺達に聞こえてくる。三人は手を上げる。


「皆さんありがとう御座いました」

「バイバーイ」

「皆、また来るからー!」


俺達は声を後に歩き始める。ルーカルへと向かって!

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

私はミタマ達と旅に出る。

そしてミタマとエノメを眺める。


ウィリアム、私はもう寂しくなんてないよ。だってこんなにも楽しい仲間がいるんだもん。

街を出て行く三人、リリスが仲間になる。次のお話ではどうなるか...。

次回はルーカルに着く予定です。


この街のお話はとても長かったな....ルーカルでなにしよう.....。

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