青龍討伐編 その5 リリスの過去
街の英雄、リリス・ルシファルトの事実?
35年前
「リリス・ルシファルト、村を崩壊した罪で追放とする!」
「わ、私は何もしていない!」
「沢山の人がお前が村の家を燃やし回っていたと証言している」
「そ、そんな」
「即刻この村から出ていけ!」
私は村を無実なのに追い出されてしまった。
どこにも行く当てがない。どうしようか....。取りあえず衣食住が必要だから他の村にでも行ってみよう。
私は歩き出す。
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どれくらい歩いただろうか。
外が暗くなって来ている。そろそろ隣の村に着くかな?
「グオー!」
なんだ?前を見る。そこには黒色の角の生えた熊だ!
「ヒッ!」
私は尻をつく。後ろに下がりながら石を投げる。
「こ、来ないで!」
「グオー!」
「いや、誰か助けて!!」
私の上を誰かが超えて飛ぶ。
「大丈夫ですか?お嬢さん」
男の人が私に聞く。冒険者?手に盾と剣を持っている。
「は、はい」
「よかった」
熊の魔物の方を見る。
魔物が爪を立て手を振り落とす。冒険者は盾で攻撃を防ぐ、そして左に持っていた剣で魔物を真っ二つに切る。凄い....。
「た、助けていただきありがとう御座います」
「礼なんていらねないぜ、所で嬢ちゃん、お家はどこだい?もう暗いし、魔物がうじゃうじゃしているから連れて行ってやるよ」
「.........」
ついさっき村を破壊した罪で家を無くした所です、とは言えない。
「何だ?帰る所が無いのか?」
「..........」
「うーん、そうかなら、俺と来るか?」
え?
「俺と一緒に冒険に来ないか?」
「いや、でも私強くないし、邪魔になっちゃうから.....」
「戦わなくていい。お前は俺が守ってやる!ついて来い!」
そこから私はその冒険者と旅をする事になった。
私の事を助け、命を救ってくれた。私に食、服、居場所を与えてくれた。
その旅の日々は毎日が楽しく、私は冒険者を親のように思っていた。
「リリス、誕生日おめでとう!これをやろう」
箱を渡して来る。
「何これ?」
「開けてごらん」
私は箱を開ける。
「うわー!綺麗!!」
その中にはネックレスが入っていた。
「リリスこれは困ったときに外してみろ!きっと役に立つ」
お守りみたいな物かなでも嬉しい。とても嬉しい。
「リリスもうすぐで俺達が旅に出てから5年だな」
「そういえばそうだったね」
「俺の故郷に帰ってみないか?」
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「ここが故郷?」
「ああ、そうだ俺が生まれ、育った街だ」
ここが故郷か。
「俺にとって大切な街だ。一つ一つの事に思い出がある」
とても大切にしているみたい。
「ガキの頃あそこでよくバカやっていたんだ」
楽しそうに語る。
その後同じように昔の話を楽しそうに話している。
「今日はもう暗いな宿に行こう」
「そうですね」
私達は宿に着き寝ようとする。
そして突然起こった。
「「「キャーーーー!!」」」
何の音?私が部屋を出ると横の部屋も開く。
「リリス何の音だ?」
「分かりません」
一緒に宿の外を出る。
すると、そこら中が燃えたり、崩れている。
「これは何だ?」
ドン!ドン!地面が揺れる。
「グアアアアアアアア!!!」
音のする方を見る。
「!?ドラゴン?」
「いや、あれはブラックドラゴンの子竜だ!」
「街の人の避難を頼む!俺は右、リリスは左側にいる住民を避難させる。森の奥の草原に逃げるように皆に言え!」
「わかったわ」
私は左に行く。
「皆さん、聞いてください。今から森の奥の草原に避難して下さい」
私は避難させていく。よしこっち側はもう居ない。
報告しに行って一緒に逃げよう。右に向かう。街の中心部分の広場のような所に出る。
あっちに行けばいいのか。広場から抜けようとする。
ゴゴゴ!と音が鳴り響く。何の音かな?
すると目の前に火の壁になる。
「!?」
これってまさかブレス?この力、魔王レベル!?
「グオオオオ!」
目の前にドラゴンが来る。
足が動かない。なんで?早く逃げなくちゃいけないのに。
ドラゴンが顔をこちらに近づける。
「グオオオオオオオオ!!!!」
あれ?目が閉じていく。
これは気絶?
「リリス!」
声が聞こえる。そして完全に意識が消える。
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うーん?ここはどこだ?
暗いな。体が動かない。目が徐々に開いていく。
「おお!目覚めましたか!」
誰だ?
「この街を救って下さりありがとうございます」
え?私が?
当たりを見渡す。少し焼けた家やボロボロの建物がある。ドラゴンは?
「あの、ドラゴンはどうなったんですか?」
「何を言っているんですか?あなたがドラゴンを追い返したじゃありませんか。そのおかげで被害が少なく済みました」
??何の話か、分からない。
「いや、凄かったですよ」
そうだ。冒険者はどこだろう?辺りを見渡してもどこにも居ない。
それからあいつが私の元に帰ってくることはなかった。
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ネックレスを見る。
「私を置いてどこに行ったんだよ、私を守ってくれるんじゃなかったのか......」
目から水が出てくる。
『リリスこれは困ったときに外してみろ!きっと役に立つ』
言っていた事を思い出す。
ネックレスを外してみる。何も起こらない。
その日から街に魔物が来なくなり。私は街の英雄、守護者と呼ばれるようになる。
『俺にとって大切な街だ』
私はこの街を守れと言われたような気がした。
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「私は最強だ!だから皆安心しろ!私が守ってやる!」
街の人達を安心させる為に嘘を付くようになった。
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「街にブルードラゴンが近づいて来ているそうです!」
「なんだって!!」
ブルードラゴン、ドラゴンの中では一番弱いと言われている。
「でも、大丈夫でしょう。我々にはリリス様が付いていますから」
「確かにそうですな」
「ですよね、リリス様」
「も、勿論だ!」
「流石です!!」
これはまずいどうしよう。
私だけじゃ絶対に勝てないぞ。
「し、しかし最近実戦など30年もしていない手伝うが必要かもしれない!そ、そうだギルドの者を全員集めよ!緊急集会だ!」
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「もし勝てないと判断したら逃げるという選択をするかもしれない命あっての討伐だからな」
ダメ!あいつが大切だった街を守らなきゃ。
「私の力じゃ勝てない.....だから手伝って欲しい最後まで...」
私だけじゃ守れないんだ!!
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「ミタマ様!攻撃が来てます」
何だ?
ミタマの方に目をやる。
するとブレスに当たりそうなミタマを目にする。
私のせいで死んでしまう。私が街を守りたかったばかりに彼を巻き込んでしまった。私のせいで彼が死ぬ。
「ミタマ!!!」
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ミタマがドラゴンの目に魔法をぶち込む。
凄い!
するとドラゴンが暴れ出す。
「グオオオオオ!」
ドラゴンがこちらの目の前に来る。
足が動かない。あの時と一緒だ....。
「グオオオオオオオオ!」
気が遠のく。辺りが暗くなり始める。
「リリス下がれ!」
声が聞こえる。そして意識が完全に吹き飛ぶ。




