青龍討伐編 その2
「ミタマ!!!」
リリスが手を伸ばし叫ぶ。
ブレスが近付く。
「ミタマ様!!」
エノメがこっちに走ってくる。
「超加速!!」
ボン!ブレスが地面にぶつかり音を上げる。
「はぁはぁミタマ様大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だ」
地面に手を着けて答える。
危なかった、エノメが間一髪で超加速を使い、俺を掴みブレスを避けたのだ。
「エノメありがとう」
「いえ、まだこれからですよ」
「そうだな」
「うっ!」
エノメの方を見ると腕から少し血が出ている。
飛ぶように俺を掴んだから着地の時に転んでしまった時に擦ったのだろう。俺はマントがあってそこまで傷ついていないが。
「エノメこれを使え!」
回復ポーションを渡す。
さあ、どうするか。
「みんな攻撃を避けながら、時間を作ってくれその間に策を考える!」
「おう!」
「分かりました」
俺が倒れたら指揮を取れない。よそ見はいけないな。
しかし持久戦になればこちらが不利だ!
「サンダーボルト!」
攻撃を撃ちながらチャンスを狙うは当たらなそうだ。こちらの魔力が尽きるのが先だと思うどうすれば。
そろそろ魔法使い組の魔力がきつくなっているだろう。
「魔法使いは魔力がきつくなったら魔力の回復薬を飲んでください」
本当にどうすれば.....。
ドラゴンの避けれない至近距離から攻撃は?
しかしあの高さまで行く事は出来ないよな。
俺達は攻撃を避けるのを続ける。
エノメは皆に負担が掛からないように一番おとりになって攻撃を避けている。
考えて動くようになっている。
「超加速!」
また飛ぶように使う。
今のは危なかったブレスがもう少しで当たりそうだった。二回超加速を使ったって事はもう魔力が無いはずだ。
「エノメ!!魔力補充をしておこう!」
「わかりました」
エノメが俺の所に来る。
服に触れる。
ユナ魔力補充だ。
(魔力を送っています)
(完了しました)
よし、これで一回は超加速を使えるな。
俺も魔力が無くなって来た。
また動き出す。空を飛べれば良いんだが。
「リリス!飛行魔法はないのか」
「知っていたらとっくに飛ばしてる!」
それはそうだな。飛べればな、飛ぶ....。
「皆さん!」
「どうした?」
「可能性は低いですが、もしかしたらブルードラゴンを落とせるかもしれません」
「本当ですか?」
「ああ、俺の言うとおりにしてくれ!」
皆が同意する。
よしやるぞ!
「魔法使いの皆さん!エノメにサポート系の魔法をかけて下さい!」
「皆にかけなくて良いのですか?」
「ああ、エノメだけでいい」
「分かりました」
ここからだ。
「エノメこっち向かって走って跳んで来い!」
「わかりました」
エノメが本気で走って飛び跳ねる。
俺は盾を上に向ける。
「乗れ!」
「はい!!」
エノメが勢い良く俺の盾に乗る。
足に出来るだけの魔力を送り込む。盾を押し上げる。
「エノメ!上に超加速だ!」
「超加速!」
物凄いスピード上に上がって行く。
飛ばなくていい、跳べばいいんだ!
ドラゴンに近づいて行く。
「行け!!」
周りの冒険者達が言う。
「ウオオオオ!ドラゴン食らえ」
エノメのパンチがドラゴンの翼を突き破る。
エノメがドラゴンより高い位置に来る。
エノメがドラゴンの方へ体の向きを変える。
「まだだ!」
エノメが落下の勢いでドラゴンに向かって行く。
手を握る。
「落ちろ!!」
エノメが上からドラゴンを殴りつける。
するとドラゴンが凄い勢いで下に落ちていく。
ドン!ドラゴンが地面に落下する。
「剣士組、攻撃だ!」
剣士が落ちたドラゴンに向かっていく。
エノメが上から落ちてくる。
「エノメ!」
俺は走りながらエノメの下に石を投げる。
すごい勢いで落ちてくる。地面と着く寸前に石がエノメの下で割れる。
すると風が出てくる。少しエノメが浮かぶ。
「うわわ!」
また浮いた後に落ちる。
「おっと!」
俺がエノメをキャッチする。
「よくやったな」
「はい!でも少し眠くなって来ま..し...た」
魔力を使い過ぎたみたいだな。俺は少し離れた所にエノメを連れて行く。
「待っててくれ、俺はまだ戦ってくるな」
エノメを置く。
魔力回復薬を二本使う。
「よし、仕上げに行くか」
俺はブルードラゴンに向かって走り出す。




