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転生そして神になる  作者: 御霊ユナ
一章 東諸国編
30/70

鍛冶屋のおやじ

いつもより少し長いです。

カラン!


「へい、らっしゃい」


料理屋さんから聞いて来た鍛冶屋である。


「おっと!ここは子供の来る所じゃねえぜ」

「ミタマ様はしっかりちゃんとした冒険者よ!」

「これはすまねえな。冒険者のお姉さん!」


しっかりちゃんとしたって言葉変だろ。そう言うところが子供だと思われるんだよ。


「そうよ、お姉さんよ!」


エノメが気分良さそうだ。本当に単純な奴だな。


「それより鍛冶屋のおっちゃん」

「おう!なんだ?」

「剣を使わない戦士用のグローブと....」


エノメの戦闘服を見る。

見たときから使っている白のフードとその下の戦闘服は少しボロボロで小さい。

こいつも育ち盛りだからなもう服が小さいんだろう。


「俺の防具とこいつの防具を頼む」


俺が袋に入った銀貨を手一杯伸ばしてカウンターに置く。

高いな。まあ子供の冒険者が少ないからな。


「銀貨50枚で頼む」

「おー!銀貨50枚も持ってるなんて相当強い冒険者なんだろう」

「当たり前よ!」


エノメが威張る。

この銀貨はハルベルトに「これで防具でも買え」って渡された奴だから俺らが稼いだ訳じゃないんだよな。


「俺の店で買ってくれる奴は子供だろうと関係ねぇ任せろ!」


これは頼もしい。


「これなんかどうよ!」


騎士が着ていそうな鎧を付けさせられる。


「どうみても大人サイズだし!重たいよ!」

「おっと!そうだった」


しっかりしてくれよ。


「こいつなんかどうだ!」


マント、帽子を被せられる。そして枝を持たされる。


「なんだこれは?マントは大人サイズだが」

「俺が小さい頃に着ていた、魔法使いセットだ!」

「うわー!かっこいい!じゃねえよ!普通の防具をくれよ防具を!」


鍛冶屋のおやじがワッハッハと笑う。

子供をいじめて楽しむな!大人げなさすぎるだろう。


(ミタマ様)


なんだ?ユナ


(このマントからは凄い繊細な魔力反応を感じます)


マントに魔力?


「おやじこのマントはなんだ?」

「ああ、それか?それは俺が小さい頃、山の中での話だ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「はあ、はあ、はあ」


全速力で走っている。


「ガウ!ガウ!」


俺が8才の頃の話だ。親に行っては行けないと言われていたが勝手に山に入ってしまった。

山を登っていると犬型の魔物に襲われてな。


「はあ、はあ、はあ、誰か助けて!!!」


山に村人が入ることがなく誰も居ないと分かっていながら助けを呼んで走っていた。


「はっ!」


何も考えずに走っていたせいで行き止まりに来てしまったんだ。


「ガルル!」

「誰かー!!!助けてくれ!!!」


誰も来ない。

魔物がこちらに飛びかかってくる!

俺は目を瞑る。


キャイン!という声が聞こえる。

あれ?俺死んでない?

目を開ける。


「坊や大丈夫かい?」


俺は目の前にいる青い髪、帽子、マント姿の女の子に言われた。


「大丈夫だけど」

「それは良かった、私は大丈夫じゃないけどね迷子だから」


なんだこの子は?


「ガルル!」

「しつこいな。さっきので逃げれば良かったのに」


また魔物が飛びついてくる。

爪が伸びている。


「!?」


女の子に触れる前にバリアが出てくる。

魔物が一歩下がる。


「まだ逃げないの?なるべく戦いはしたくないんだけど」

「ガルル!」


犬型の魔物が興奮している。


「逃げる気がないなら、仕方ないな」


女の子が杖を出す。


「地の魔力に感謝し我に力を与えたまえ」

「ウォータープラッシュ!」


水のまとまりのようなものが出てくる。

なんだ?


次の瞬間水のまとまりが針のような形になり犬型の魔物のあちこちに刺さる。


「あっ.....」


驚き過ぎて口が上手く動かない。


「声を聞いて助けに来たんですか?」

「いや、森で迷子だったんだが、たまたま坊やいたんだよ」


たまたま....来なかったら俺死んでたんだよな。


「でも、ありがとうございます」

「村まで行くついでだから、大丈夫だよ。そうだこれをどうぞ」


マントを渡される。


「このマントをここら辺の魔物ぐらいだったらこれがあれば大丈夫だ。これを着て早く村に帰りな」

「あの一緒に」

「さあ、行ったのじゃ」


風で飛ばされる。顔面から地面に突っ込む。


「ひっでぇな!話ぐらい聞けよ!」


俺は怒ってかえった。


「私も村に向かうとするか......村、村、子供、村の子供、やってしまったな、人と話すのが苦手すぎて適当に帰しちゃったけど道教えてもらえばよかったな....。迷子だ.....」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「その時に貰ったマントでな、あの魔法使いに憧れてまねごっこをしてたんだ」


魔法使いに貰ったマントか。


(青髪の魔法使い......)


どうした?ユナ


(いえ、何でもありません)


そうか。

でもこのマントは気になるな。


「このマント見てもいいか?」

「いいぜ!」


マントに手をつける。


「解析!」


(解析完了)

(寒さ暑さの調節、熱魔法、水魔法、雷魔法に強い、打撃攻撃の緩和、防御30の能力があります)


凄いな。マントだけでこんな能力があるのか。


「なんや?あんちゃんこのマント欲しそうやな」


それはそうだろう。こんな防具普通じゃないだろ。


「欲しかったらやるぜ!」

「.....え?いいの?」

「良いぜ」

「命の恩人のじゃないの?」

「そうだぜ!」


くれるのはありがたいんだが本当にいいのか?


「俺は憧れてはいたが、俺は結局魔法使いになれなかった。そんな俺よりお前に使われるほうがいいだろ」

「わかった。貰うよ何円だ?」

「無料でやるよ」

「良いのか?」

「ああ、お古だしな」


ありがたい。

俺はマントを着ける。少し大きいが良いだろう。


「おい、あんちゃんマントを縫ってやるよ。大きくなったらほどいて使えば良い」

「本当か?ありがとう」

「他の防具も明日までには用意しておくから明日また来な!」

「何でここまでしてくれるんだ?」

「お前が俺のガキの頃に似てたからな!」


俺はおやじと息が合うみたいだ。

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