喧嘩早い
「うわー!!でかい!広い!ピカピカ!」
ゴン!俺がエノメにげんこつをする。
「静かにしろ周り見ろよ!注目集めてるだろ」
「いった~」
エノメが頭を撫でる。
そして周りを見る。
「お前ら何見てんだよ殺すぞ?」
俺がエノメの頭をもう一度げんこつする。
「だからそのケンカ癖やめろって!」
「いや、癖と言うか変わった趣味と言うか」
「変わりすぎだろ!」
俺は引っ張ってエノメを連れて行く。
向かうのは鍛冶屋だ!そろそろエノメにも防具や手に付けるようの武器がないとな。
鍛冶屋、鍛冶屋あれかな?武器のマークがあるし。
カラン!とベルのような物が鳴る。
..............
当たりを見る顔に傷が入っていたり、髪がモヒカンや色んな髪色、体がムキムキの男達が酒を飲んだりしている。
「..........」
視線がこちらに向けられる。睨みつけられている。
これ明らかにやばいところだよね。いかついお兄さん方が沢山だ。
ここは俺の前世のスキル。さり気なくあっれ!ここじゃなかったか、あっ、間違えましたすみません気にしないで下さいを使うしかないか。
「おめえら、何見てんだ?ミタマ様にガンとばしてんのか?あ"?」
「..........」
俺がムンクの叫びみたいな声が出そうになる。
こいつなにいっちゃってんの?え?目がついてるの?
お兄さん方が立ち上がる。
ああ、俺の旅終わったわ。
お兄さん方ごっつい剣持ってるんやもん。
「いやなんというか、今のは冗談と言うか。本当は鍛冶屋の場所を教えてほしくて入って来たというか..........」
一人が近づいて来る。そして手を上げる。
そのまま手を振り落として来る。
ああ、このまま死ぬんだな。
俺は目を瞑る。
「ここだよ」
「.........」
「え?」
俺が目を開けると。
地図を俺の前に出している。なんだこれ?
「なんだ?坊主鍛冶屋の場所が知りたいんだろ」
「あっ、いやそうですけど.....殺さないんですか?」
ごつい兄さんがキョトンとする。
「殺すって何でまたそんなこと」
「いやだってメンバーがケンカ売ったし、その太い剣を持ってたから...」
またまたキョトンとする。
「ここは料理屋でナイフを持ってて何がおかしいんだい、それに今まかないを作っていたからね」
確かに酒があり飯があるが食われていない。外の看板は?
あれって包丁?確かに剣にしては形がおかしいと思ったが...。
「そうだったんですか本当にごめんなさい僕のパーティーメンバーが生意気で....」
「いやいや良いんだよ」
俺はエノメを見る。
「ひゅーひゅー」
口笛鳴らせてねえよ。後で覚えてろよ。
「ありがとうございます。それじゃあ行きますね」
「ちょっと待ちなよ、僕たち」
「なんですか?」
お兄さん達が笑顔になる。
「今日はここでご飯を食べて行かないかい?ちょっと作り過ぎちゃってね」
「いいの!!」
エノメが目をキラキラさせる。
こいつさっきまであんなに喧嘩売ってたのに....。
「勿論だよ。さあさあ遠慮なく」
「ミタマ様食いましょうよ!」
まあ、見た目に反していい人達そうだし良いか。
「わかったよ。食べさして頂きます。ありがとうございます」
「いんだよ。さあお食べ」
みんなで席に座る。
「それじゃあいただきます」
「「「いただきます」」」
みんなでご飯を食い始める。
これはお肉かな?
「う、うまい!なにこれ」
「だろ!俺の得意料理だよ」
「ほら俺のも食ってくれよ」
「は、はい!!」
............。
食いすぎた.....。きつい。
「ミタマ様満腹ですね」
「ああ、そうだな」
エノメが明るく言う。
「さあさあ、じゃあ教えてもらった鍛冶屋に行きますか!」
ポン!俺がエノメの肩に手を乗せる。
エノメから汗が出てくる。
「なあエノメまだ許した訳じゃないぞ?」
俺が明るく言う。
こいつさっきの事をなかった事にしようとしてたな。
「ですよね......」
「うん!」
俺が明るく言う。
ゴーン!
「いった~!!!!」
げんこつの音とエノメの叫び声が町に響き渡った。




