日常
それから俺は5日間この村で過ごすことになった。
朝、町を散歩する。
「ミタマさんおはよう」
「おはようございます」
通りかかる人たちに挨拶されるこの村のほぼ全員が信仰してくれていて全員親しく接してくれている。
「ミタマ様こんにちは」
「ああ、こんにちは」
時々様呼びの人がいるけれど...大体はくんかさんで呼ばれる。
俺は山と村の入り口に来た。村長と可愛いお嬢さんメタがいる。
「今日も行ってくださるのですか?」
「はい、エノメが元気になる頃には終わると思います」
「お兄ちゃんがんばってね」
「そうだね行ってくる」
村の病を治してから今日で二日目である。
昨日から山の魔物を倒して回っている。なぜか?それは俺がいなくなった後に魔物がこの村を襲わないように山にいる魔物は全て倒してしまおうと思ったのである。他には村の人が山にある薬草を取りに行けるようにするためだ。
「お兄ちゃん行ってらっしゃい!」
手を振って見送ってくれている。
「暗くなる前には帰ります」
「かしこまりました」
暗くなる前に帰ります....前にもこんな事言った気が...まあいいか。
走り始める。
ユナ魔物の居場所を教えてくる。
(近くにはいません、魔力を使い詮索範囲を広めますか?)
探してくれ。
(かしこまりました........左にかなり進むと魔力反応を感じます)
左に走って行く。
見えて来た。あれは石イノシシだな。
走って向かう。
バン!っと木刀を当てる。
魔力操作のおかげでイメージせずに一瞬で魔力を行き渡らせられるが強度が。
俺はもっと強くならなければ悪魔には俺の攻撃すら効かなかった。もっと武器の核に魔力をつぎ込む、石すら切るイメージをするんだ。
「はっ!」
バキっ!少しひびが入る。
次は腕にも魔力を筋肉と言う筋肉にいっぱい魔力をつぎ込む。
「おら!」
石イノシシを真っ二つにする。
やった!切れたぞもっとこの感覚を掴むんだ。この力を一瞬で出るように沢山練習するしかないな。
石イノシシを見る。毎回この魔物を持って帰って売りたいんだが今日はまだまだ魔物を狩らないといけないと思うと持って帰るのは難しいな。仕方がない。
「吸収!」
石イノシシが吸収される。
なんかいい持ち物袋とか無いのかなアイテムボックス的な。
(独り言うるさいです)
辛辣すぎるだろ!良いだろう考え事くらい。
ユナの能力でなんかならない?
(..........)
黙秘!分かんないと黙り始めるよな。
考えておこうか。
それから俺は夕方ぐらいまで魔物を狩っていった。
山を下りていく。
「お帰り!僕」
迎えてくれたのは俺達が村に来たときに石イノシシを買ってくれた兄ちゃんだ。
「僕がまさかこの村を助けてくれた神様だったとはな」
「俺は神じゃないが神に変わって人助けをしているだけですよ兄ちゃん」
「いや、そんなこたぁないぜ」
こいつは変わらないな。
「あ、そうだ兄さん土を売りたいんだが」
土を詰めたバッグを渡す。この土は俺の作った土だ。どこがで売ろうと思いバックいっぱい分の土だけは持ってきたのだ。
「こりゃあ栄養のある土やな、どこの土や?」
「俺が作った土ですよ」
「!?これを?」
「はい、それで交渉があるんですが」
俺は良いことを考えた。
「なんや?」
「この土の作り方を教えるのでこの土を売って神様について広めてください、勿論売ったお金は全て兄さんの好きにして良いですよ」
「そんなん儲け話やないかい」
俺は前の商人にしたようにした今回は作り方を教える、この兄さんになら良いかと思ったのである。
「乗ってくれますか?」
「乗った!!」
俺は品種改良した種と作り方を教えた。
「それじゃあ約束守ってくださいね」
「勿論や、男と男の約束や!」
兄さんは歩いてどこかに行く。
俺もそろそろ帰るか。俺はエノメのいる建物に向かう。
「ただいま」
「おっかえりー!!」
エノメが飛びついてきた。
「お前もう動けるのか?」
「私を舐めないで頂きたいです。ミタマ様」
エノメがドヤ顔をしている。
「こら、まだ動いちゃダメでしょ」
そういって医者がエノメの胸を軽く叩く。
「痛ったい!」
エノメが涙目になる。
「全然動いたらダメだろ!」
俺がエノメの頭をチョップする。
強がりは止めろ早く治って欲しいんだから。
「でも、エノメちゃんとても治りが早くて明後日には完全に完治しそうですよ」
「そうですか、ありがとうございます」
エノメがベットに戻る。
「エノメさんちゃんと寝てなきゃダメでしょ」
出てきたのは村長の可愛らしいお嬢さんだ。
「お兄ちゃん帰りなさい」
「ただいま」
エノメこいつ俺より年下の子に怒られていやがる。
「お兄ちゃんに会いたくて待ってたよ」
「俺もあいたかったよ」
この子とてもいい子だ。
俺はメタの頭を撫でる。
「見てみて小さい子にデレデレしてるよ」
「ロリコンですかね」
「ミタマ様はロリコンだな」
「おい、お前らな」
エノメと医者までいじって来やがった。
医者とエノメは息ぴったりだな。
「私はお兄ちゃん好きだよ」
小さい子は無邪気でいいな。
「ミタマ様が君みたいなお子ちゃまを好きになる訳ないわよ」
エノメが必死そうに言っている。
子供に向かってなんちゅうことを。
「俺はメタ好きだけどね」
「だよねお兄ちゃん」
エノメから色がなくなり手と膝を床につけて負けた感が出ている。
「ミタマ様のロリコン」
「だからそのいじりやめろ」
好きってまあ恋愛感情じゃないけどな、メタですらそれくらいわかっている筈だ。
「お兄ちゃんじゃあ将来結婚しようか」
「そう.......え?」
「だから結婚しようって」
うん、分かってなかった。これガチの奴だ。
「いや、結婚は」
「私の事好きなんでしょ」
「好きだけど何というかその好きじゃないというか」
誰か助けてくれ。
俺はエノメの方を見る。
「フン!」
横を向く。
何でだよ。そうだ医者さん助けてくれ。
「自業自得ね」
ニヤニヤしながらこっちを見ている。
助けろよ!
「それで結婚してくれるんだよね」
「........」
助けてくれユナ。
(対処法が見つかりませんでした)
終わった.......。
こういうときはあれをするしかないか。
「メタ」
「結婚してくれるの!!」
俺メタに笑顔を見せながら手を取ろうとする。すると急に全速力で扉に走り出す。
秘技"現実逃避゛俺は扉を開き逃げ出す。
「こらー待てー!!」
そして俺は一晩中逃げ回ったのである。




