村の悩み
「着いた!村~!」
「おい!あまり大声出すなもう夕方なんだよ」
俺達は今日この村で寝泊まりをする事にした。
「でも、ミタマ様この村臭いですよ」
「来たばかりの村で失礼すぎるだろ!」
こいつは本当に失礼だ!思ったことを言うのはいいが状況ってもんをな。
でも確かに少し変わった香りがする。
「なんだ、この香り」
「うーん、魔物の死骸が腐ったような」
辺りを見渡す。
あそこに人がいる、何のにおいかついでに聞いてみるか。
「へい!僕とそこのお嬢さんお買い物ですか?買取ですか?」
「この魔物を売りたいんだが」
エノメが担いでいた石イノシシを置く。
「ほぉ、こりゃあ大物だね銀貨6枚かな」
「じゃあ頼む」
銀貨を受け取る。
「あと、ここら辺の臭いってって何ですかね」
「このにおいか?最近騎士様が、村の近くの山のジャイアントビッグを討伐してね、その後その死骸を回収せずに、行ってしまってね、その死骸の匂いさ」
「その死骸を片づけようとはしないんですか?」
少し暗い声になる。
「したいさ、その死体のせいで病気になる人も出てきたんだから。でも森に沢山の魔物がいて村の連中じゃ山に入れないのさ、時々冒険者が来て助けて欲しいとお願いするんだが、並みの冒険者じゃ太刀打ち出来ない魔物が多くてね」
なるほどそういうことか。
騎士様もちゃんとしてくれよ。
「ありがとう。お兄さん教えてくれて」
「良いってことよ。またきてくれよ」
これは村を助けた方が良さそうだな。
魔物ならユナで避けながら、死骸を処理すればいいだろう。
「エノメ明日は森へ死骸処理に行くか」
「えー臭いのやだー!」
獣人だから嗅覚がいいのだろう。匂いがきついのだろう。
まあ、行くがな。
宿に着いた。
今日は寝るとしよう。
「おやすみなさいミタマ様」
「うん、おやすみじゃねえよ!なんでお前が俺のベットにいるのかな?」
寝ようとしてベットで寝てたらエノメが入ってきた。
「良いじゃないですか」
「良くないからいってんだろ」
エノメの為にベットが2つある大きな部屋を頼んだのに....。
もったいない、銀貨2枚したんだぞ。
「今日は疲れたから一緒に寝るの!」
「はあ、そうか、今日だけだからな」
初めて同じベットで寝るな。今までは部屋も初日以外は別々だったしな。
「ぐぅー」
早すぎだろ、もう寝たのか。
エノメが心地良く寝ている、とても疲れていたのだろう。
よく見るとやっぱり美人だよな。
まあ、性格がちょっと難あり、無駄美人だな。
今日は俺も疲れた早く寝るとしよう。
「エノメ起きろ!もう朝だぞ」
「むにゃむにゃミタマ様そこは駄目ですよ」
「どんな夢見てんだ!」
こいつはどんな夢を見ているんだこわいぞ。
「ミタマ様おはようございます、夜の続きですか」
「なんの話かな?」
夜の続き........。考えるのはやめよう。
「今日は山に行くって言っただろ、準備しろ」
はぁ世話がかかる。
飯を食い終わった。
まずは村長に挨拶でもするか。
宿のお姉さんに聞いてみるか。
「あのこの村の村長さんの家ってどこですか?」
「ああ、それならこの宿を出てすぐ横よ」
「ありがとうございます」
俺達はすぐに向かう。
エノメがドアをドン!っと開ける。
「たのもー!」
「ドアをノックしろバカ野郎!」
中には布団で寝てるおじいさんがいた。村長だろう。
村長が布団から起きる。
「ゲホゲホ!どうしたんですか?そこの僕とお姉ちゃん」
「僕たち冒険者なんですが、山の死骸処理をしに来ました」
「僕たちそれは辞めといた方がいい近づけば病にかかってしまいますよ」
そんなに酷い状況なのか。
咳をしている村長は多分その病にかかっているのだろう。
(この病は薬を使えば治ります)
そうなのか?ユナ。
(はい、よくある病です)
薬か、どうやって作るんだ?
(材料があればあれで作れます)
そうはそうだな。でもこの村にはその材料がないから作れていないのだろう。
多分あの山で取れるものだろう。
「大丈夫です村長さん僕たち強いので」
よし、片付けと材料を回収しに行こう。
「いくぞ、エノメ」
「はい、ミタマ様」
山に向かって歩き始める。




