新たな旅
ブラックエルフと戦い一年が経った。
「それでは行きます」
「行ってきま~す!」
俺は六歳、エノメが十四歳となった。
「本当に旅しにいくんだな」
「はい、お父さん」
俺は神を広める為に様々な村や町に行くことにした。
元々俺は異世界に来て冒険者になりたかった、神を広める為じゃなくても旅に出てただろう。
「私も居ますよハルベルトさん」
俺はエノメを見る。
それにエノメの呪いを解くと言う約束をしたからな。
俺とエノメは一年を通してとても強くなったと思う。
俺はレベル上げ、吸収でのスキル増やし。
エノメはステータスに頼らずに戦う技術をハルベルトに教わった。
「そうだったなエノメちゃん、ミタマを頼むな」
「任せて下さい、ミタマ様は私がお世話いたします」
おい!どこからその自信が湧き出るんだ。
一年を通してエノメの事も色々知れた....。とにかく生活力がない。
朝は起きるのが遅いし、髪がボサボサ、洗濯を手伝おうとすると服が逆に汚れ、食事を作ろう物なら毒を作る始末だ。
「あははは...そうだな」
ハルベルトが困ってるじゃないか。
「そしてミタマ様は私が守ります」
「そりゃ、安心だ」
そうこの女唯一出来る事と言えば、ハルベルトに認められるぐらいには戦闘センスが高い。
ステータスが下がっているにも関わらず、半年でハルベルトに攻撃を当てた。
俺なんかまだ当てたことすらないのに.....。
俺に盾が居なければ、スキルを使っても多分俺より強い。初めて会ったときとはまるで強さが違う。
昔は力任せにしていた攻撃が今では考えた攻撃になっている。
「そろそろ行かないとな」
「そうね、ミタマ行ってらっしゃい」
お母さんがほっぺにキスをする。
「ああ、たまには帰ってくるよ」
「出来れば毎日帰ってこい」
それは旅じゃないな!ただの日帰り゛旅行゛だろ。
「分かりました!ハルベルトさん!」
分かりましたじゃねえよ!
「まあ、二年後には帰ってくるよ妹に会いに」
妹に手を振る。
一年の間に妹が生まれた、とてもかわいらしい子だ。次会うときが楽しみだ。
俺とエノメは歩き出す。
村を出て行く。
「またね~ミタマ~」
「よい旅を~」
村の人達、アリスが手を振っている。
俺達は手を振り返す。
「また、この村に帰ってきますよ!」
「村のみんなまたね~」
みんなの見送りを後に歩き出す。
ここから始まる新たな旅が!
新しい章がここから始まる。




