6 凛の会社の飲み会
翌日の月曜日、早速退職届を出し、一月後、無事退職出来た。
それから凛と一緒に物件を探し、同棲を始めた。
お互いの両親?凛の両親への挨拶はスムーズに済んだよ。
俺の両親は…。お袋が爆笑してたよ、畜生!
俺はその後、割と大きめの工場のシステム管理部門に採用された。
何かトラブルが起こらない限り残業も少ないし、有休だって取れる。
完全週休2日制だしな。
同棲を始めてから凛から相談を受けた。
「ホントに上司と同僚がウザいの。ゴメンだけど、会社の飲み会があったら迎えに来てくれない?」
「彼氏がいるって言ってもしつこいのか?」
「うん、だからさぁ、冬弥との仲を見せつけてやろうかなって。」
「まぁ、いいけど。飲み会って結構あるのか?」
「うーん、大体3か月に1回くらい。」
「結構あるんだな。わかった、迎え行くよ。」
「ありがと!」
そう言ってから2週間後、凛の会社の飲み会の日。
『今から迎えに来れる?』
『OK、今から家出る』
車をとばして凛を迎えに行く。
居酒屋に入ると、凛の姿を見つけ、声を掛ける。
「凛!」
「冬弥!迎えに来てくれてありがとね!」
凛の周りに居る男女の目が一斉にこちらに向く。
「うわ~、凛ちゃんの彼氏?イケメンじゃん!」
「ホントだ!へぇ~!これが噂の彼氏さんかぁ!」
「えへへ…。いいでしょ!」
「あの男嫌いの田坂さんの彼氏ってどんな奴かと思ったけど…。成程ねぇ。」
「…くそっ!マジで彼氏いたのか~…。」
「…あれぐらいなら俺だって…。」
2人程何か嫌な反応だなぁ…。
「迎えに来てくれて嬉しい!冬弥!大好き!」
凛が抱き着いて頬にキスしてくる。メッチャ密着してくるじゃん。
「うわぁ、田坂さん、デレデレじゃんか。これは割り込む余地ないんじゃないの?」
「………。本当にべた惚れなんだな………。」
「………あの男嫌いな田坂さんが………。そんな………。」
あの2人がウザいって言ってた上司と同僚かな?ショックを受けてるみたいだな。
「じゃあ皆さんすいませんけど、お先で~す!冬弥、行こっ?」
「あ、では皆さん失礼します。」
そう言って居酒屋を後にする。
「結構見せつけた感じになってたけど、どうなのかな?」
「あの上司と同僚の反応は傑作だったよ!ありがとね!冬弥!」
「ならいいけど。凛の事諦めてくれればいいけどな。」
「アタシって職場じゃかなり男性社員に塩対応だから、ダメージ大きいと思うよ。」
「そっか。なら良かった。」
「お礼に一杯おっぱい触らせてあげる!」
やったぁ!