4 凛の気持ち
「どったの?固まって。早く部屋入れてよ!」
「あ、あぁ、そうだな。」
鍵を開けて部屋に入る。
どうする?自分の気持ちに気付いてしまった。
昨日の今日でいきなり告白ってのもおかしいよな?
「昨日よりは早かったね!でも、お疲れ!」
「あぁ、ありがとう。凛も仕事だったんだろ?」
「えっ?今日は土曜日だからアタシは休みだったよ。」
「そっか、今日土曜日だったっけ。凛はまだ実家住みなんだっけ?」
「そうだよ。会社からも近いし。」
ダメだ。どうでもいい世間話しか出来ん。
「………どうする?今日もおっぱい行っとく?」
「あ、あのさ、凛。それは嬉しいんだけど、ちゃんと話したい。」
「ふふっ、嬉しいんだ?…いーよ、話そう?」
「…いきなりで悪い!俺、凛の事が好きみたいだ!俺と付き合ってほしい!」
「…へぇっ?………本当に?」
「ああ。昨日凛の胸揉んでから急に凛の事女として意識して…。」
「そ、そうなんだ…。」
「あ!か、彼氏とかいるのか?悪い、俺考えなしで…。」
「えっ?彼氏なんていないよ!へへっ。おばさんの言う通りだった!」
「へ?お袋?」
「そうだよ、アタシ、おばさんに相談してたの!」
「相談?何を?」
「…冬弥がさ、大学入ってから、アタシ実感したんだ。寂しくて仕方ないって。冬弥の事好きなんだって。」
「え?俺の事が?」
「…うん、離れて、他の男から色々誘われて、でもアタシ、男嫌いだったじゃん?」
そうだ。凛は小学校の頃から胸が大きくなり始めてから男から随分からかわれていた。
「小学校の頃から胸の事でからかわれたり変な目で見られたり。付き合うとか考えたこともなかった。」
「そうだったな。」
「うん、それで就職してから他の男からの誘いを断りながら、冬弥とだったらって思い始めて。
それで大学時代の冬弥と久しぶりに会った時、男から色々誘われてるって相談したじゃない?」
「あぁ、確かにそんな話聞いたな。」
「そう、そしたら冬弥、あんまり興味なさそうで。なんかショック受けちゃった。
何でショックなんだろうって思って。で、次会った時に気付いちゃった。アタシ冬弥が好きなんだって。」
…その頃から俺の事…?
「でね?その頃から冬弥のおばさんに色々相談してたの。」
「相談?何て?」
「冬弥にアタシが女だってこと意識させたいって。そしたら乳でも揉ませたら一発だって。」
お袋ぉ…。
「ね!おばさんの言う通りだった!ふふっ!」
「ま、まぁ、それはいいとして、だ。俺と付き合ってくれるか?」
「もちろん!これからよろしくね!冬弥、嬉しい!好きだよ!」
「凛…。ああ、俺も凛の事が好きだ。よろしくな?」
「うん!………で、冬弥、明日日曜日だけど、休み?」
「?休みだけど?」
「アタシも明日休みなんだよね。」
「?うん?」
「………今日はおっぱい揉まないの?」