表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/40

肉親との再会?

(誰だ?)


俺の目の前には、目に涙を浮かべる男と女がいた。‥‥幸せそうだ。


(どこだ?)


ベッドの上で俺は女に抱えられていた。

‥‥綺麗なとこだ。


そう思っていると、


「オギャー!!オギャー!!」

と、赤ん坊の叫ぶ声が聞こえる。


(可哀想に‥‥。お母さんが助けてあげないと。)


昔、大悟の妹がいて、なんだか懐かしくなる。


(どこで泣いているんだ?)


そう思って、辺りを見回した。

だが、どこでも、赤ん坊は泣いていなかった。


よく聞いてみると、泣いていたのは俺だった‥‥。


(自分だけど、自分ではないという感覚だ。)


自分の手を見てみる。

まるで、赤ん坊の‥‥いや、赤ん坊の手があった。


男と女をよく見る。


(あぁ、両親か。)


そこには、俺の両親、福山玲蔵と福山玲子がいた。


(タイムリープか?)


そうかもしれない。


‥‥ただ、そんなことはあり得ない。

俺は『リアル』。‥‥そのはずだ。


「あなた、この子の名前は玲司にするのよね?」


「あぁ、僕らの運命にちなんでね。」


俺の名前は2人の名前が似ているということが由来だ。

もっと、他にあるだろ‥‥。


「ふふふ。」


「ははは。」


それでも、2人は嬉しそうに、楽しそうに、

幸せそうだった。


まるで、2人は離婚したのが嘘のようだ。




だが、そんな幸せは長く続かなかった。


「なんで、トイレの蓋も閉めれないの!?

それに、脱いだ服もそのままで!!」


「無意識なんだから、仕方ないだろ!!」


しょうもない喧嘩だ。

だが、そんな喧嘩が何回も続く。


お互いのストレスは溜まって、溜まって、溜まる。

俺が2歳になる頃には、もう、お互いに冷めてしまっていた。


そうか、また、俺は同じ人生を進むのか‥‥。


‥‥いや、変えられるかもしれない。


「やってみよう‥‥。」




「やめてよ、2人とも。」


それがどうなるか分からない。


「仲良くしてよ。」


それでも、試してみよう。


「僕、2人に喧嘩して欲しくない。」


もう、一度終わってしまったんだ。



次回からは、2歳から入ります。

2歳まで玲司が何もしなかったのは、玲司の決心がつかなかったからです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ