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君と歩く、遠足。④

俺と優子は列の1番最後列に着いた。


「ご、こめんね‥‥。れいじくん‥‥‥。」


「だいじょうぶだよ、ゆうこちゃん。悪かったのは、ゆうきくんだから。」


「ううん、悪かったのはわたしだよ‥‥。

わたしが‥、わたしが‥‥、わたしが‥!!」


そうか、優子も’変わった’んだな!

昔の優子なら、俺のことしか考えてなかったはずだ。


「わたしが気をつけて話をあわせていれば、あんなゴミがれいじくんに迷惑かけることもなかったなのに‥‥。」

やっぱり、’変わっていません’でした。




昔からそうだ。

俺と優子が小学校4年生の頃、

「ねぇ、玲司くん、土曜日に‥動物園に‥‥行かない?」


「うん、いいよ。」


その頃、俺と優子が仲の良かった中岡薫という女の子が誘ってくれた。


その放課後、優子に

「あぁ、そういえば、中岡さんの誘いは私から断っておいたから安心してね。

玲ちゃんも迷惑だよね、それも、あんなやつに‥‥あんなゴミに。」

と、真面目な顔で言われた。


そのとき思った。

(あれ、仲良かったよね?)

どうやら、優子の世界には俺と優子の2人しかいないらしい。




(想ってくれるのは嬉しいけど‥‥。

他にも目を向けてくれてもいいのに。)


それが友達だったり、後輩だったり、‥‥先輩だったり、

‥‥先輩、というより男は良くないかもしれないけど、


「優子の世界の大切がひとつでも増えて欲しい。」

と、小声で呟く。


だが、聞こえていたらしい

「うーん、それなら私とこどもをつくったら

良いんじゃないかな?」

と、満面の意味で優子が答えた。


(ませてるなぁ。)


こんなこと聞かれたのなんて優子が中学生の頃、保健の授業で子供の出来方を知った優子が、その日のうちに家に俺を呼び、馬乗りになって、


「試してみよっか。」

と、無理矢理されそうになったとき以来だ。


あの時は大変だった。なんとか、中学を卒業してからと先延ばしにしたが、今でも、忘れられない。


まぁ、あの時のようなことにはならないだろうし、俺はそう思って

「そ、そういうのは、まだ早いんじゃないかな‥‥。」


「へーー、そうなんだー。」

そう言う俺に、優子はまるで、見透かしたようなにやけ顔で答える。


あれ、なんか違和感が‥‥、

なんで、優子はまるで’知っている’みたいなんだ?


新たな疑問が俺を襲うが、とうとう、遠足が終わりバスに着いてしまった。

どうやら、今日はお昼は家で食べる半日らしい。

バスの中では、由美子先生からそれとなく優子のことを聞かれて考える時間もなかった。


(かんがえることが、ふえたかもしれない‥‥。)


優子が変わるそんな日は来るのでしょうか。



次回も早めに投稿するので、コメントを頂けると幸いです。


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