君と歩く、遠足。
入園式から2ヶ月が経ち、6月となった。
この幼稚園では、毎年6月に組別で遠足に行くことになっている。
「れいちゃん、いってらっしゃい!」
「うん、いってきます!」
そして、俺は母親に遠足のために幼稚園に送ってもらっていた。
幼稚園についてすぐ
「れいじくーん!!」
優子がダッシュで俺のそばまで来た。
「おはよう、ゆうこちゃん。」
「おはよー!」
そう言って、俺の腕に抱きつく優子。
控えめに言って、超かわいい‥‥これでも足りないかな。
このやり取りも、この2ヶ月間で毎日行っていた。そして、優子が腕を離すことは基本ない。
‥‥おかしいよな、まぁ、母さんとか他の先生も慣れすぎちゃって、最早、何も言わなくなったけど。
そうこうしていると、俺と優子に話しかける2つの声が聞こえる。
「「おはよう!!」」
福沢亜衣ちゃんと内藤祐樹くんだ。
祐樹はこちらに来ると
「ゆうこちゃん!おはよう!!」
と、これでもかというような大きな声で話す。
だが、優子は
「うん、おはよう。‥‥それより、れいじくんは、朝ごはん、なにたべたの?」
と、返事はするもののすぐに、俺に話しかける。しかも、その間も俺の腕からは離れることはなかった。
(‥‥可哀想過ぎる。)
それよりって、絶対言っちゃダメだろ。
そして、俺と優子を祐樹くんは見て、嫌そうにする。
‥‥当たり前だよなぁ。まぁ、優子を渡すつもりはないけど。
だが、そんな祐樹くんを見て、悲しそうにする女の子が1人、亜衣ちゃんだ。
これで、分かったと思うけど、
亜衣ちゃん→祐樹くん→優子→←俺
という、とても複雑な四角関係が出来てしまった‥‥。
(祐樹くんの好意が亜衣ちゃんに向けば万事解決な気がするけど‥‥。)
まぁ、無理だよな。この歳の子が諦めるとか、なかなかないと思うし。
俺は色んな意味でドキドキを味わっていると、
「じゃあ、ヒヨコ組のみんなー!バスに乗ってーー!」
という、30代後半と思われる俺の担任、由美子先生が大きな声をだしながら、みんなを先導する。
(慣れてるなぁ)
由美子先生はこういうことに慣れているのか、いつもぐずってしまう子も素直に従っていた。
‥‥誰だよ、由美子先生をおばさん扱いをした奴は——まぁ、そういうこともあるよな。
俺は自分のことを棚に上げながら、ドキドキな遠足が始まった。
お久しぶりです!
ちょっと読む方にハマってたら約3週間投稿してませんでした。
自分でもビックリです。
また、投稿していくので、感想などをしていただけると嬉ししいです!!




