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俺の最初。

俺の人生は不幸の連続だった。

何もかも上手くいかない、愛されることのない人生だった。


例えば、


幼稚園児の頃、両親が離婚した。

その結果、両親はどちらにもなんとなく似ている俺を嫌い、どちらにも引き取られずに、施設に行った‥‥。


小学生の頃、イジメられた。

両親の離婚で暗くなり、施設にいる俺は、元気な彼らには異分子だったのだろう‥‥。


中学生の頃、彼女がNTRされた。

小学生でイジメられていた俺だが、優しい子が2人いた。その1人が中学生の時に出来た彼女の深瀬優子だった。だが、彼女はチャラい先輩に奪われた‥‥。


高校生の頃、親友が死んだ。

小学生のとき優しかった子の1人、覚方大悟だ。珍しい苗字だが、おぼかたと読む。

そんな親友も気分の沈んだ俺が車に轢かれそうなのを助けて死んだ‥‥。


大学生の頃、冤罪にあった。

よくしてくれていた先輩の彼女を俺がNTRしたというデマが出て、先輩も周りの人も俺から離れていった‥‥。


社会人の頃、リストラされた。

突然だった。

急に、残業6時間は当たり前、上司からのパワハラ・セクハラ、後輩からの愚痴を聞き続け、身体的、精神的にぶっ壊れながらの労働だった‥‥。


俺は何の為に生きているのだろう。


そして、今の俺は31歳になり、路地裏で生活をしている。


金がないからだ。


もちろん、生活保護という選択肢もある。

だが、もう人と関わりたくないんだ‥‥。


人生メチャクチャだ。

これが物語ならば、俺は人生のやり直しでも出来ていたのかもしれない。


‥‥ただ、俺は今を生きる『リアル』だ、そんなことはあり得ない。


そう思って、近くにあるゴミ箱を漁った。


このゴミ箱は食べられるものがよく入っている。

‥‥食べ物の価値も分からないのか。


そう思いながらも感謝してそれらを食した。


だが、それと同時に俺は意識を失った。


そして、目の前には見覚えのある誰かがいた。


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