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悪魔の子  作者: 柊 カスミ
じんわり馴染む
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うるせぇよ。黙れよ。


 こいつ、…何言ってやがるんだ?『俺はお前』…はたしてそのままの意味でとって良いのだろうか…?


『あ?何だ?他意を察せるほど頭よくないだろう?それにな、俺はお前の中に居るんだ。気配が無いのはそういうことさ。だから、俺の問いかけに応えるなよ。即、変人認定だぜ⭐︎』


 「じゃあ、どうするんだよ。全部無視すればいいのか?」


『寂しいこと言うなよぉ。つれないねぇ。モテねぇだろ。お前』


 「本当なんなの?お前」


『さっきも言ったろう?俺はおまえなんだよ。お前から生まれたんだ。俺との対話は…そうだな、頭に思い浮かべるだけでいい。それだけで俺に伝わる。』


 こんな感じか?クソ野郎


『おいおい、いきなり暴言かぁ?案外育ちが悪いのか?ん?』


 くっそ、腹立つな。こいつ。どうにかなんねぇかな。……なんねぇんだろうな。くそ、どうしようもないわけだ。意味わかんない存在にここまで詰められるとはな。耄碌したかな、俺も。


『若造が何言ってんだよ。とりあえず、飯食おう。ハラ減ってるだろ?あーっと、皆まで言うな。わかってるから』


 ……消えてくれねぇかな。


 俺は今まさにこれからの心労の原因と対面した。はぁ、めんどくせぇ。



〜〜普通に飯屋だぜ〜〜


 巣篭もり亭の隣にあるこの食事処。良い店だった。

 

 まず、美味い。ここ重要。そして安い。冒険者的には丁度いい値段である


 内装には清潔感があり、店員の雰囲気も良い。


『美味そうだな、少し分けてくれよ』


 やらねぇよ、バーカ。……なんかガキっぽいな。やめよう。気にするだけ無駄だ。


 これからどうしようか。取り敢えず、しばらくは何もしなくてもやっていける。だが、収入源は絶対に欲しい。冒険者は資格を剥奪されてしまったからもうなれない。……まぁ、なったところで俺にできることはほとんどないがな。

 

 よし、今日は求人を見て回ろう。どこかに俺でもできそうなのがあれば良いのだがな…。



〜〜結果発表w〜〜


 いろんな求人を覗いてきたが、俺ができそうなものはいくらかあった。


 ・パン屋

 ・薬屋

 ・雑貨屋

 ・魔道具店


 大体このくらいだ。と言うかこれしかなかった。宿や料亭は家族経営であることが多く、他の職種は士官だったりと言うものなので選択肢はほとんどなかった。


 それぞれを選んだ理由は、事前知識があるからだ。薬学も魔道具もある程度わかる。


 最初のパン屋だけ例外だ。元々家族経営だったようだが、店主が他界してしまい、婦人とその娘の二人で経営しているらしい。

 

 取り敢えず今後の方針は、職に就くことだ。明日から、雇ってもらえるように頑張ろう。

祖国については今の所触れないです。

また、たまに書き方が変わります(開業の仕方等)が、ご容赦ください。

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