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悪魔の子  作者: 柊 カスミ
じんわり馴染む
4/14

起きろよ、ねぼすけ


 かなりの大金をもらった俺。基本的に無一文だったから宿無しだったんだ。宿に泊まれるのはありがたい。


 ?なんか違和感があったが、まあいい。


 研究員によると、実験の影響はどのように出るかわからないらしい。


 とりあえず、宿を取ることにしよう。



〜〜〜巣篭もり亭〜〜ー


 ここは巣篭もり亭。朝、夕食付で、1泊銀貨2枚。決して安くはないが、高いわけでもない。その日暮らしを余儀なくされる冒険者には、とってもお得な宿なのだ。


 ちなみに、王都の、宿の平均価格は銀貨5枚だ。勿論王都にも安宿はある。 (環境はお察し)それを考えると、なんと素晴らしい宿なんだろうか。巣篭もり亭は!


 きちんと整備された部屋。治安のいい大通りにあり冒険者ギルドにも近い。サービスもいい。


 そんな宿に泊まるのは、冒険者の間では、一人前の証拠であるとされている。


 実は憧れていたのだ。ここに泊まる事に。


 そんなふうにはしゃぎながら俺は憧れの宿に宿泊するっ!



〜〜〜巣篭もり亭 ある一部屋〜〜〜


 泊まれた……。何の障害もなく。この、憧れの宿に……。


 俺は、ふかふかであろうベッドに寝転がる。


 最高だ……!シーツは清潔であたたかい。祖国を、思い出す。


 ……眠い。今日は色々ありすぎた。疲れているのだろう。


 俺は、瞼を閉じて安らかな眠気に身を任せた。






「おい、おい起きろ。おいこらねぼすけ、起きろ。」


 ん…ん?誰だよ…?


「動けポンコツが、動けってんだよ。もうお天と様は頭のてっぺん通り越してんぞ」


 うるせぇよ、…え?


 そこで意識が覚醒した。


 「誰だっ!」思わず叫ぶ。気配を全く感じない。ここまで気配が無いとなると、祖国の隠密か?でも何で今更?


あー…警戒してるみたいだが、そんな必要はねぇよ。奴らはいない。安心しろ。


 「安心しろって言ったってなぁ……。って、奴らの事を知っているのか。ってことはやっぱり」


安心しろって言ってるだろう。なぜなら、『俺はお前』だからな。


 「は?」

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