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言葉の押し花

花は咲いている時が一番綺麗だ


押し花にして永遠に保管したい

なんてエゴは人の一生を豊かにする


この世の全ては移り変わっていく

花も命も心も等しく歳を取る


かすれたパソコンのキーボード

買ったのはいつ頃だったっけ?


心だけは若くありたいと抗う

けれど日に日に安直に傾き冒険をしなくなった

誇れることは過去にばかりある


あぁそろそろ人生の花弁が落ちていく頃か

周囲をみると新芽が顔を出している


完全に散る前に言葉の押し花をしておこう


ここに居たんだよ

ある信念をもってやってきたんだよ


遺書変わりの小説なんて気取ってさ

今はのうのうと生きている

大きく吸った息がおいしい


ここで私は猫が好きなのだと知った

ここで私は人も好きなのだと知った


未練を吐き散らかすつもりだった

それらは小説になった

気が付けば読者というものが出来ていた


嬉しかった

楽しかった


うーん……。


きっとこういった詩はウケないだろう

まるで卒業式の言葉みたいである


この詩集にはふさわしくないけれど

これが今の気持ち


「ありがとう、なろう。

私、なんとなく生きてみるよ!」


ここでの思い出を胸に

この詩集を完結させる


私を生きる

ただそのために


きっと違う場所で

花は咲く


その時に出逢えたらいいね

本当にありがとう。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 完結おつかれさまです。 良かったです、言葉と心が響いてきました(*^^*) 好い詩、好い言の葉でした(●´ω`●) [一言] 自らに気づくこと。 自らを生きること。 その気持ちに出会うこ…
[良い点] 完結お疲れ様です! たくさんの素敵な言葉をありがとうございました。 これからもいっぱい、色とりどりの「花」を咲かせていってくださいね。
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