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七話 ヒロイン③

今回はちょっと短めです。


寮の部屋に戻り、俺は今日一日の出来事を振り返っていた。


えっと、今日は今朝から微妙にゲームと違う展開が続いたよな。


まあ今朝から体育までの出来事に関しては俺が意図的に導いた結果ではあるんだけどさ。


今朝のは興味本位だが、体育での出来事に関しては歴史の修正力とでもいうのか?


失礼な事を口にしなかったのに、何でぶたれなきゃいけないんだ。


これに関しては納得できんぞ。


ただ正直に、男の本能に従って答えただけだと言うのに。



……冷静に考えたらそれが原因なんだよなぁ。


これらの展開になったのも、俺が本来の影宮直之とは違う行動をしたからだろうか。


ゲームはゲーム、俺は俺だ。


好きに生きると決めたのに、どうもゲームと同じように動いてしまうな。


これもゲーマーの身についた癖みたいなものなのだろうか?


何かこれまでの行動を振り返っても、明らかに主人公をサポートする『影宮直之』としての行動をしてるよな、俺。


まあ冬馬は嫌いじゃないし、アイツもアイツで適当なヒロインとくっついてどうぞって感じだ。


ただし、お前だけが幸せになるのは許さんぞ。


さて改めて状況を整理するが、今は概ねゲームと同じ展開が起きており、俺の行動次第で展開が微妙に変化する。


しかし、展開の内容に大きな差異は今のところ起きていない。



ただ、一つだけ気になる点があるとするなら、放課後に佐渡沙苗が俺に近づいてきたという点だろう。


何度も言うが彼女は『男嫌い』という特徴があるキャラクターだ。


そんな彼女が嫌な顔一つせず、男の俺に近づいて来るだなんて、普通に考えてあり得ない話なのである。


しかも初めて会った時の話を蒸し返される始末だ。


彼女は一体何を考えているんだ?


……どう考えても「あの時、私の裸を見たでしょ、この変態」と罵られてた光景しか浮かばない。


というか男嫌いなのだからそれ以外に考えられんぞ。


…………とりあえず確信を持たれてない以上、今後は関わらなければ何とかやっていけるだろう。


「……はぁ」


思わずため息が出る。


あんまりネガティブに考えるな、俺には知識があるだろうが。


それを活用してヒロインとお近づきになると決意しただろう。


よし、前向きになろう。


明るい事を考えよう。


「……誰にしようか」


さてヒロインとお近づきになるとして、誰にするか。


俺はこの現実化した世界(サクラユメ)で、誰とヤり……恋人になりたいか。


現実化してるとはいえ、時系列はゲーム通りに進んでいくはずだ。


当然、好感度や選択肢だって同じように変化していくだろう。


ただ、ここはゲームと違ってセーブもロードもないわけで、やり直しがきかない。


つまり途中でしくじったら一発アウトなわけだ。


分岐で一時停止して最初に誰を攻略するかなんて考えている暇もないし、あらかじめ決めておいてその場面で、正しい選択をして振る舞えるようにしなければ。


今日までに既に四人ものヒロインが登場しているが、今後もまだ何人も登場してくるから、共通√まで選り取り見取りなわけだ。


しかし、それは主人公(冬馬)に限った話であって俺は友人キャラ、モブなわけだ。


早いうちから行動して、興味をこちらに引かなくてはならない。


何もせずに共通√まで放置して、誰にするか決めても冬馬に持っていかれるのがオチだろう。


……何か考えてるだけで腹立ってきたな。なんでアイツばっか何もしてないのにモテるんだよ!


はぁ……となると攻略は簡単ではなさそうだな。



とりあえず今日まで出てきた四人について整理しようか。


まずは佐渡沙苗だ。


まあ彼女は無理だろうな、何せ男嫌いなキャラなわけだし、何より俺は裸を見た張本人ですから……


必死にこれから避けていこう。うんそうしよう。


次に木ノ下桜だ。


彼女はまあ、ツンデレで気の強いところが魅力なキャラではあるが、彼女は最初から冬馬の事を好いているし、何かNTRみたいな感じで嫌なんだよなぁ。


最初からNTRもののエロゲだったらそれはそれで興奮するけどさ。


俺が冬馬であれば絶対に攻略する気でいたのだが。


次に千夏先生。


彼女は付き合いたいというより、エロい事がしたいって感情に近いから、ナシかな?


スイカだぞ?アレを揉みしだいてアレを挟んでもらって、吸いたいし舐めたいし、色々シたいだろ!?


そんな目的で付き合おうだなんてサイテーすぎるだろ。


いやでも大好きだぞ?おっぱいが!!


ああ勿体ねえ!


最後に一番合戦沙耶。


彼女はこの四人の中だと比較的マシではある。


ただ竹刀を持ち歩く、棒を振るという変な癖に目を瞑れば普通のJKだな。


……普通だよな?


それにおっぱいが大きいし……って、こう考えるって事はエロい事がしたいという意識があるな……


いやでも、それを除いても魅力的なキャラではあるんだが……


………まあ近いうちに残りのヒロインも登場するだろうから、それで決めればいいか。


サクラユメの攻略ヒロインは全部で七人いる。


今日までの時点で四人出てきたので残りは三人だ。


確か明日は校門で、生徒会が抜き打ちの持ち物検査を行うから、そこであのキャラが待ち構えているだろうし、そのイベントでもう一人も登場するだろう。


残りはあのキャラだけど……彼女も木ノ下桜同様に冬馬に恋心を抱いているからナシだな。


それに登場シーンもまだ先だからな。



…………あーもう、何かヒロインの事をばかり考えてたらムラムラしてきた。


ちょっと、一発抜くか。


そう思ってズボンとパンツを脱ぎ捨てティッシュを用意し、冬馬から貰った実用的な本を取り出す。


さぁ、今日はどの娘にし……



ガチャ


「おーっす、ただい……ま……」


右手をあそこに構えようとした瞬間、ドアが開き冬馬が帰ってきた。


「……oh」


バタン


「ま、待て!違うんだ!いや違くないけど!」


「何も言うな。終わるまで待っててやる」


「そう言われると逆に出来ねえよ!」


現に気持ちもあそこもめっちゃ萎えた。


前世でも親に見られた時は一瞬で萎れたし、他人が近くにいるともう抜けないのだ。


「じゃあ早く片付けてくれ」


「あ、ああ分かった!」


俺は大急ぎで本を片付けズボンとパンツを履き、ついでに消臭剤で部屋をシュッシュと消毒する。


別の意味でもシュッシュとしたかったよ……


「お、終わったぞ……」


「あ、ああ……」


改めて部屋に冬馬が入ってくる。


「わ、悪かったな……」


「いや……こっちこそすまん。タイミングが悪かった」


この日はお互いに気まずく、一言も発する事なく寝床についた。


実家に住んでると、親にって事がありますよね?ね!?

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