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10歳のプレゼント

本日もう一話あげたいと思います。

あっという間に5年が過ぎた。




平民の子供は忙しく、黄龍眼を手に入れた僕の誕生日の次の日には父さんから仕事への手伝いを任命された。


平民としては、少しでも早く仕事を覚えてもらいたい一心なのだろう。


将来外に出たいなんて言えないよね…




仕事の手伝いの合間にも、黄龍眼は魔力の枯渇と補給を繰り返していた。




そして今日は僕の10歳の誕生日だ。


なんと今日は、近所の狩人が譲ってくれた。

ボンボン鳥のターキーという豪華な料理を母さんがふるまってくれた。

ボンボン鳥は家畜として流通している鳥と違い希少部位といわれるボンジリに相当する部位が極端に多い鳥だ。警戒心が強く、寒い環境を好むため飼育が難しく野生でしか繁殖できない希少な鳥だ。


いつかこれで唐揚げがしたいな…



誕生日のお祝いも終わり、夜も深くなってきたころ、あの時ぶりの無機質な声が響いた。




『黄龍眼の調整が完了しました。魔力の枯渇と補給作業を終了します。』


ついに終わった…!枯渇と補給も終わったってことは…今後は僕でやらないといけないのか。




『次に8歳の誕生日を祝し、受け継ぐものがあります。』


無機質な声はそういうと、手帳のまだ開けたことのないページが開いた。


ページからはあの時のような光があふれ出てきた。



「また痛いのが来る!?………あれ?こないな…」


咄嗟に身構えた僕だったが、光が収まったあとには、白と黒を基調とした、ガントレットが現れた。


手の甲には宝石のようなものが4色ずつついている。



「見るからに高そうだな…これって王様とかが持っていそうだね」


空いたことのないページにこのガントレットの説明でも書かれていないかな~


「あっあったあった。えぇ~っと『まず無事に8歳を迎えられたことおめでとう。私からプレゼントだ。これは余生に私が造った糸操術用のガントレットだ。指先から、魔力の糸を放出することができる。これを用いて糸操術の特訓をしてくれ。』


『さらに手の甲には4大魔法に応じた魔石が組み込んである』」


これは魔石だったのか…魔石ってもっと大きいものかと思った。


「まだ続きがあるな…『魔石には糸に属性魔力を伝搬させる機能を組み込んでいる。そしてこの特性を利用することで、糸による魔法陣生成をすることができる』って!?」

驚きのあまり二度見してしまった。



「これが、4大魔法が使えなくてもいい理由なのか!」


これで手帳の中の魔法陣を詠み解けば僕でも4大魔法が使える!それに手帳には、


4大魔法に加え混合魔法も含まれている。




ちなみに混合魔法というのは、複数の属性魔力を混ぜあわせることでできる魔法で、氷・雷・幻・樹がある。


他には、無・光・闇・結・聖魔法がある。


これらは特殊枠で存在する。




「試しにやってみよう…」


魔力を込めてみると、人差し指の先から糸が放出された。


「これで、魔法陣を作れるのかな?」


糸を操り魔法陣の形にしてみる。できたのは初級魔法のウォーターだ



「これに魔力を込めて…んっ!」


魔法陣が光を帯びて、魔法が発動した!


「すごい!?僕にも使えた!!」



「前世の僕ありがとう!あれ…まだ続きがあるな…『私は全部の指で糸を出すことができた。君も頑張ってくれ』…僕はまだ1本だ…」


なってやるよ…!僕だって10本出せるようにしてやる…




僕の修行は始まったばかりだ!



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