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試験開始2

仕事が忙しいまちまちの更新になります

おかしい…




結局この後時間内に退室してきたのは2人だけだった。


一人は赤い髪のさわやかイケメン。もう一人は透き通るような蒼色の髪を持つ美少女だった。


イケメン君は俺を見つけたら、近寄ってきて

「最後の問題は難しくなかったかい?流石に魔法陣は適正がない属性は学んでなかったよ」



友人と同じ問題について反省をするかの様に聞いてくる。



ちなみに美少女の方は俺に見向きもしていない…



「初対面なんだが…。はぁまぁいいや。あれはこの学園で学べる魔法陣になるのか?」



イケメンは、

「ん?そうだね。一応この王都では一番最高峰の学院になるからね。術式的には中級程度だと思うから、一年の終わりか二年目の最初くらいに学べるんじゃない?」




俺は絶句した。

あれが、最高峰になるのか…あんな最初から最後まで無駄で埋め尽くされた物を学ばないといけないのか?

「あんな無駄な魔法学ぶ必要があるのか?」




イケメンは不思議そうに

「ん?確かに魔法陣は旧世代の魔法と言われているが、無駄ではないんじゃないかな?魔法として発動の過程などを学べるから、詠唱魔法を構築しやすくなるだろ?その結果詠唱を短くすることができるじゃないか。」




確かにそう考えるのが普通だな

「それでも、あの魔法陣はひどすぎる。過程?あんな間違った過程を学ぶなら、一から作り上げた方が増しだ。あんな無駄な術式を刻む必要があると思うか?」




イケメンは驚きながら


「…ちょっと待ってほしい。君はあの魔法陣の内容をちゃんと理解しているのかい?術式というが、あれはあの形だからこそじゃないのかい?」




その言葉に驚きながらも


「お前こそ何をいっているんだ?過程を学べるといったから理解していると思ったが、違うのか?」




イケメンは申し訳なさそうに

「魔法陣を教えてくれる人達は、それぞれの解釈を語るからね…けどみんな決まって、あの形だから発動するとしか教えてくれない…。過程については口頭のみだ。」






「はぁ~~それは教える奴らが悪い。理解している人からしたら、あんま魔法陣無駄の塊だと気が付くぞ。」





「そうなのかい?それは知らなかったな。悪いのだけど、魔法陣についてもっと教えてくれるかい?」




「ん?旧世代の魔法なんて学ぶ必要があるのか?俺は訳あって覚えないといけなかったが。

そうだな…今日は試験があるから、俺と同じクラスになったら教えてやるよ」




イケメンは嬉しそうに

「本当かい?約束だぞ。必ず教えてもらうからね。…ところで、試験の魔法陣って結局なんの魔法何だい?火属性の魔法陣はあらかた覚えているんだけど…」




そういえば言ってなかったな…

「あれは氷魔法のフリーズランスだよ。火属性が適正なら覚えてなくて当然だが、適正あればあんなの必須だろ」




「そうなのか。…って氷魔法……あっしまっ「ちょっといいかしら?」」


イケメンの驚きを遮るかのように第3者の声がした。




澄んだ声だが、心なしか穏やかそうには聞こえない。声のした方を向くと

案の定先程出てきた美少女が腕組みしてこちらを睨んでいる。



「今のお話は本当かしら?」




イケメンといい、こいつといいどうして声をかけてくるのだろうか?


「……誰?」




「なっ…!?」

思った答えと違ったのか、睨みがより鋭くなる。


すかさずイケメンが耳打ちで

「ブレイズ公爵家のご令嬢だよ。ちなみに僕はアスネっていうんだ。」


「そうか俺はハクトだ。それより、何で公爵家のご令嬢が突っかかってくるんだよ?」


「それは…「ちょっと!!何をコソコソしておりますの!?」はぁ…」


アスネの話を遮るようにお嬢様口調で怒鳴ってくる。ってか本物のお嬢様か。




「アスネ様も何をこのような得体のしれない劣等…「それ以上は言わない方がいいよ?」」


笑っているが目だけ笑っておらずアスネはお嬢様を見据える


やや冷えた口調で


「僕は差別しない。優劣とは?見た目がすべてを決めるのかい?君の物差しで語らないでくれ。…それと、ここでは僕も一受験者だ。そこに上下はないから様はいらない。」




「つっ…。失礼しました。今後はそのように致しますわ。

おや?意外だ。お嬢様だからてっきり高飛車かと思ったがそうではないらしい。




「でも、この者が言っていることは信じられません!あれがフリーズランスですって?このわたくし、ブレイズ公爵家のミューネを差し置いて氷魔法を語るなど言語道断ですわ!」

さりげない自己紹介をありがとう。




「君が氷魔法に知見があるのはわかった。ならなんで突っかかってくる? その言い分だと君も魔法陣は解けているのだろう?」


気になったので聞いてみることにしたが、あまりミューネの顔色がよくない。


「えぇっと…その…んと…」




そこに溜息をつきながらアスネが補足してくる


「彼女は僕に次いで98点だったんだよ。僕と彼女は魔法陣を落としているんだ。」




氷魔法には知見があると自身満々だったが、実は氷魔法だった魔法陣の問題を落として、悔しかったのだろうか。顔を赤らめてそっぽを向いてしまった。


「つまり君は氷魔法においては同世代で右に出るものはいないと思っていたのにも関わらず、ぽっと出の平民に足を掬われてしまったってところかい?八つ当たりも甚だしいね。」




「んなぁ!言いましたわね!この平民ごときが、次に魔法から一泡も二泡も吹かしてやりますわ」


驚いたり怒ったりと感情がコロコロと変わるやつだな…




「ふんっ!悪いがここからも俺は首位を取らしてもらうよ。せいぜい足掻くといい」


多分だがこの手の子は煽った方が面白くなりそうなので、煽ってみる。




「な…な…なんてことを!!いいですわ、そんな大仰な態度をとったことを後悔させてあげますわ!」

やはり、沸点が低くなっていたのもあるが、予想通りの展開だ。




「はんっ!この世界は血統や種族で決まるってことを否定してやるよ」


ただなんにも考えないで、試験に挑むより、少し勝負があった方がやる気が出るってものだな。




「「ふんっ!!」」




アスネはため息をつきながら


「はぁ…初対面だっていうのにどうしてそんなにいがみ合えるのかな?」




お互い譲らず、


「「譲れないことがあるんだよ(わ)!!」」




いがみ合っている内にどうやら試験も終わったらしく、続々と受験者が退出してきた。




「覚えておきなさい!いいですわね!」と、捨て台詞を残しミューネは去っていった。


どうやら、ミューネはミューネで別の人たちと来ているらしい。




「さて、僕たちもそろそろ行こうか?」


当たり前のように一緒に行くことが決まっている。




「どうして俺が一緒に?」




アスネは不思議そうに


「別にいいだろ?どうせ一人じゃないのかい?僕も一人だから気負いする必要もないよ」




あれ?通じていないのか?…俺は諦めながら


「わかった、わかった。一緒に行けばいいんだろ」




諦めるようにして次の試験会場に一緒向かった。



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