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王都到着

そろそろ新しいキャラを出したいですね

そこから、王都までは順調だった。


かなりの頻度で、聖女ちゃんに聖魔法について説かれたり、なぜかドルイドさん達に戦闘に加えさせられたりと当初の予定とはかけ離れていた。




王都の門では特に止められることなく、通り過ぎた。

以外とバリーさんは信用があるんだな。




「久しぶりの王都だな!取り敢えず俺たちはギルドに報告するぜ。じゃあなハクト!必ず俺たちは強くなってやるからな」

なぜ俺に宣言するんだろう。



「俺にするより、Sランクの冒険者とかに行ってくださいよ。」




ドルイドさんは胸を張り

「お前は必ず世界に名前を轟かす。だが!それよりも先に俺達が轟かしてやるんだよ」




「はぁ~まぁドルイドのいう通りさ。私達が少なくともあんたに刺激を受けたには違いない。だから、先輩である私達が少しでも前にいたいのさ」


頭をなでながらセロウスさんは告げていく。




それで話はおしまいらしく、「「じゃあな」」と颯爽と去って行った。




「それではわたくしもここで失礼します。」


聖女ちゃんもといタムソというらしい。道中で教えてくれた。そしてそれ以外にも、根ほり葉ほり聞いていないことも色々と教えてくれた。



…同じ年だというのに既に特殊な性癖の片鱗が出てきていた…。人それぞれだよね…うん。



「この度は危険な状況を助けていただきありがとうございました。聖国にいらした際は、必ず歓迎させていただきます。それと…ハクト様。私は必ず純潔のままお待ちしておりますわ。

…あぁ神に仕えるため純潔を守るのは当然ですが、ハクト様になら散らされたい…。

神に背くような行為ですのに今から抑えきれませんわ…。」




「ははは…。」



病んでいるMっ気のある聖女というパワーワードが多すぎる人はちょっと…


曖昧な返事で彼女を見送った。




「初めての旅でいろいろとあるとは災難だったな。俺の時とは比べものにならねぇな」

よっぽど、どっかに飛んでいる時の彼女と絡みたくなかったのか、一連のやり取りが終わった後にバリーがやってきた。


さり気に彼女を災難呼ばわりしているし。




「そう思うなら助けてくださいよ」


「バカ言え。彼女の大切な時を邪魔できるかよ。それに俺は運んでいた物資とかの確認が必要だったんだよ。なくなった従業員たちも弔ってやらねぇとな」


ちっ。従業員を引き合いに出されてしまったら、反論できん。




「まぁ坊主はこれからいろいろあると思うが、何かあったら訪ねてきな。売っている物ならお得意様ってことで、勉強させてもらうぜ!!」


商魂たくましいとはこのことだろうな。




あきれながらも

「わかった。足りないものがあったら通わせてもらうよ。」




「そうしろそうしろ。俺の店で銭を落としていきな。っと、せっかくだしこれをやるよ。」


バリーは懐から、プレゼントボックスの様な箱を鳥が運んでいるバッチを渡してきた。


「俺の店のお得意様の証さ。これさえあれば、俺がいなくても相応の対応をしてもらえるぜ」




「いいの?」




「あったり前だ。この旅で俺は命を救ってもらったといっても過言じゃねぇ。商人は金商売だが、一番大切なのは信用だ。命助けてもらったやつを信用して、誠意込めて接客するってもんよ」


かっこよく宣言するバリー。そんな顔もできたんだね…




「ありがと…大事に使わせてもらうよ」




「まぁ、実際坊主はいつか名声を得るかもしれん。その先行投資ってのが本音だぜ」


最後まで、バリーらしく会話が終わる。




「じゃあまたな坊主。」


王都にいる従業員とともに去って行った。




「さて、さっそく学園の受付に向かおう」


王都には6つの学園がある。


文武両道でエリートの集まる第1学院、文官を多数輩出する第2学院、武功を上げる騎士を輩出する第3学院、魔法特化の第4学院、貴族のみが通う第5学院、平民向けの基本的な教育を主体とする第6学院だ。


今回受講するのは第1学院だ。他の学院には受験条件などがあり、そもそも受験することができない。


その分第1学院は、才能あるものならだれでも入学することができるといわれている。


それに入学者は基本的には寮生活になり、衣食住への補償も大きい。


才能あるものを囲い込んでいおきたいという国王の考えが見て取れる。




「えぇ~っとこっちかな?」


先にバリーに行き先を教えてもらっていたので、迷いなく進む。


早朝だというのに、ちらほらと開いている店がある。肉や野菜といった食料品から武器や衣類といったものまで様々だ。




「武器はともかく食料品なんかはいつか頼るんだろうな~」

わくわくしながら店を後にする。




「うわっ!大きいな」


城の様に大きな建物が見える。まるで施工から約150年後に完成予定とされている某協会みたいだ。…なんだこれ?前世の知識か?


とにかく、受付に行かないと。あっちの方かな?


入口の近くに、人族の女性達が座っており、その前にかなりの列ができていた。


少し並ぶだろうがまぁいいだろう。列の最後尾に並び順番をまつことにしよう。


並んでいる種族はまちまちとなっている。さすがは才能のみで判断すると謳われているだけはあるな。




案外受付は早く回ってきた。受付の女性は


「初めまして、第1学園への入学希望者でしょうか?」


「はい」




「でしたら、こちらの書面内に記載をお願いします。ちなみに文字は書けますでしょうか?」


平民の識字率はあまり高くはない。貴族は…知らないや。




「えぇ、大丈夫です」


俺はそのまま書類に目を通して、書き進めていくが、

「あの…ちょっと伺いたいのですが…」




「はい。なんでしょうか?」


笑顔で答えてくれる受付さん。だったが

「種族の欄に俺の種族がなくですね…」


受付さんは不思議そうに


「?失礼しました。書類に不備があったのですね。種族欄の枠内に記載してください。

失礼ですが、種族をお伺いしても?」




「あっはい。ハーフエルフです」




一瞬、受付さんの目に侮蔑の気配がした。気を取り直したかのように

「!?…失礼しました。種族に関してはハーフエルフと記載願います。」




まぁ、ハーフエルフの様な混じり物は昔から忌避対象だったのだろう。特に気にすることなく、記載を進めていく。


「できました」


書いた書類を受付に渡す。




「…はい…大丈夫です。では書類はこちらで預からしていただきます。次にこちらをお渡ししておきます。今回の受験証となるバッチです。受験中はこれを必ず身に着けておいてください。」

受付は受験票となるバッチを渡してきた。あんまりおしゃれじゃないな…




「わかりました。」




受験票を受け取り、礼を言って入口を入り受験会場に向かう。


「えぇ~っと、受験は筆記・実技(魔法・武術)・面接の順番か」


試験結果は即時開封されて、順位が張り出される仕組みらしく、一日で合否までわかったしまうという優れものだそうだ。


受験開始までは、もう少しみたいだしもう向かうとするか。



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