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初めての終わり

やっと物語を進めれます

俺以外誰も立っていない中、初めて人を殺してしまったんだと思っていると


「なんだこりゃ?圧倒的じゃないか?こんなんだったらこっちも手伝ってほしかったぜ」

惨状に驚きながらも、とぼけるようにドルイドさん達が近づいてくる。




「お疲れ様です。そっちはどうでしたか?」

一仕事が終わったので、聞いてみることにした。




「おう、お疲れさん。こっちもギリギリだったが終わったぜ」

返り血をかなり浴びているな


「ただの盗賊かと思っていたが、統率も取れていたし、何より攻撃が型にはまったようなのが多かったね」

少し疲れたのだろうか、セルロスさんがつぶやく。




「そりゃそうですよ。こいつらは盗賊なんかじゃなくて、聖国の騎士団らしいですからね。」


「「!!」」


2人は驚きながら、


「おいそれって本当か?」


「?本当ですよ。首領らしき人が言っていましたから。確か部隊長だそうです。」




2人は納得するように、そして困りながら。


「それならこれだけの統率についても納得がいくな。それにしても聖国か…。殺したってなると少し厄介だな。」




「厄介ですか?俺たちが殺したのは聖女候補を攫おうとした盗賊ですよ?流石に騎士団が攫ったとなると、どこの派閥がけしかけたかわかってしまうので。仕掛けた側も迂闊に声を出せませんよ。」


あっけらかんと答えると。2人は笑いながら。


「はははっ。そうだな、俺たちは盗賊を討伐しただけだったな。」


「ふふふっ。そうさねぇ。私たちは聖女候補を攫った盗賊を討伐したんだったね」




「じゃあ最後に燃やしておきますか。」


俺は糸で死体をかき集める。後ろの方でドルイドさんが「俺たち本当に必要だったか…?」とあきれていたが、気にしないでおこう。




山積みになった死体に俺は、魔法陣でフレイムピラーを唱えて灰にする。


更に残骸に聖魔法の浄化を施しておく。


「よし。完了です」




「魔法まで使えるか…。大型新人の誕生だな」


「ほんとにね~。けど子供にこんな姿見せられたら、もっと頑張らないとね。」


「そうだな。まだまだ俺たちは強くなれるよな!」


なにかしら、2人を刺激することがあったらしいな。

「さぁ行きましょうか」

灰だけになった亡骸達を後にして、荷馬車に戻る。




「無事でしたか?」

荷馬車の扉を開けて中を伺う。

「お…おう、こっちはセロウス達が見張りをしてくれながらだったから大丈夫だ。それよか、坊主は大丈夫だったのか?」


「大丈夫ですよ…「聞いてくれよバリーさん!ハクトの野郎スゲーんだよ!」ちょっと…」


食い気味でドルイドさんが喋ってくる。


「ほぉ~村の中でも少し異質な気がしていたがそこまでとはな。どうだ、俺の商隊専属の傭兵にならねぇか?」


ここぞとばかりに勧誘してくる。




バリーの後ろから聖女候補ちゃんが顔を出してきて

「もう大丈夫なのでしょうか?」


「あぁ大丈夫だね。私たちは10人程度しか始末できなかったが、ハクトのやつは20人くらい始末したかな?」


「あぁそうだぜ!首領も適当にあしらってやがったぜ」


やけにドルイドさんが褒めてくるが気にしないぜおこう。




「そうなのですか。……っは?でしたら浄化しなければいけません!この付近は魔素が薄いですが、アンデット化する可能性もあります。」


必死な顔で伝えてくる。

「あぁそれなら大丈夫だぜ。なんていったってハクトがさっき浄化しちまったからな」




「!!」

首が折れるくらいの速さで俺を向く。




「ハクトさん本当ですか!?」

食い気味で聞いてくる。俺は少し引きながら

「え…えぇまぁそれなり程度ですが」


「え?そうか無詠唱で浄化していたじゃないか」

余計な事をドルイドさんめ…


より聖女ちゃんは激しくなりながら


「無詠唱ですって?それなのにこの規模を行えるなんて、聖魔法の適正がとてつもなく高いのではないですか」

俺の肩を掴んで揺らしながら尋ねてく。これじゃ話もできない。




「こらこらやめておきな。困ってるじゃないか」

諭すようにセルロスさんが止めてくれた。




聖女ちゃんは恥ずかしそうに

「あぁすいません。つい興奮してしまいまして…お恥ずかしい…」



「いや、構いませんよ。それに僕の聖魔法適正は弱いですよ。」

おどけたように嘘をつく。聖職者の全員より高いなんて言えませんよ




「さぁとりあえずは荷物を運び出してここを去りましょう。浄化したとしても、血の匂いや人の気配に気が付く魔物がいるかもしれません。」


俺は惨殺した場所にとどまるほど狂ってはいない。




「あぁそうだね。浄化したとはいえ、血生臭いのは辛いからな。」


全員同意するように、その場を後にする。



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