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幼い決意

不定期で申し訳ありません。


読んでいただけたら幸いです。

Side ???




「ん?私の作品が壊れたか?」



「あら?それは珍しいですね。いつぶりでしょうか?」



「貴公が作品と呼ぶ者が壊れるのはあのゴブリンの時ぶりか?」



「ゴブリンの時?僕それ知らないんだけど。」



「あなたはその時寝ていましたからね。」



「えー起こしてよ。僕だって見たかったよ」



「起こしましたよ…。せっかく人が大量に死ぬかもしれないのですからね」



「あれは私の作品でもかなり下の部類だ」



「それでも多くの冒険者を殺せましたよね?」



「今回壊れた作品は?」



「確か…成長をテーマにしたやつだったかな?」



「確かって…記憶にないくらい古いってことはかなり成長した上で壊されたのか?強ぇやつが現れたってことか?」



「いや、あれは特殊な条件下でなければ起動せんかった。だから、どこかのダンジョンの宝箱に捨てておいたのだが誰かが拾ったのか。…それに今回誰も殺せておらん」



「んだよ。ものたりねぇな。つまり偶然作品が起動して壊されたってことか?まさか貴公の作品が1人も殺せんとはな!」



「そうなるな…。まぁどうでもいい。すでに過去の遺産だ。」



「はぁ…ちゃんと管理しておいてくださいよ」



「ふん!私の勝手だ。ところで今回は何か報告はあるのか?」



「いいえ。特にありません」



「小生もないな」



「僕もな~し」



「はぁ…進捗はなしか。早く空席を見つけなければな。」



「それでは、今回はここら辺で終いとしましょう。」



「「「「我らが願いの成就のために」」」」







------------------------




世界とはすごいものだと感心する。




あれだけ激しい攻防を繰り広げたにもかかわらず、今日も村には普段通りの光景が広がっていた。




一つだけ違うとしたら、俺の心境だろう。




俺は決意した。1年後に村を出よう。そして王都の学校に通い、冒険者になった世界を旅しよう。そのためにはまずは勉強と糸操術を極めよう。




因みに12歳というのはこの世界で大きな転機である。


聖堂にて自分のスキルを知ることができる。


まぁ俺は前世のスキルを知っているから、見てもらう必要もないし、スキルが公になってしまうと逆に問題となってしまうので、隠蔽で偽装をしている。



さぁ今日も勉強だ。四則演算はすでに足りているので、世界史を学ぼう。


そのあとは、糸操術の特訓だ。










一年はあっという間だった。




毎日世界史を学び、糸操術を魔力が尽きるまで出力し続けることを繰り返し、さらに魔力の向上を図ったってきた。



この一年で分かったことがある。


世界は始まりの7人によって作られたといわれている。


人族・獣人・エルフ・ドワーフ・魔族・巨人族・魔物の7種が始まりだ。


彼の者たちは世界を作り神へ昇華されたとされる。


そして各種族事に、昇華した神を崇拝している。



そのためなのか、各種族は表面上では友好を結んでいるが、あまり多種族を好んでいない。



そして大陸は大きく2つに分かれていて、大陸に挟まれるように大きな一つの島がある。


因みにこの村は人族国家の辺境にある小さな場所だ。とくに辺境伯もおらずのどかがお似合いな村である。



そして今日は聖堂でスキルの啓示を受けることができる日だ。


人が少ない村で誕生日事に聖堂で啓示を受ける余裕はない。そのため、月初めにその月に10歳を迎える子供の啓示を受けられる。



父さんと母さんもこの日は仕事を休んで俺に付き添う。


「いいスキルを持っているといいな「農耕」や「栽培」があるといいな」

ごめんなさい父さん。持っていないし、そもそも農家にはなるつもりはありません


「そうね~お母さんとしては「裁縫」があってほしいわ~」

それもありません。



「「まぁなくても問題はないけどな」」


「…そうですね」

親の期待に応えれないのはなんとも歯痒いな


俺はこの後告げないといけない。農家にならないこと。王都の学園に通い、冒険者になり世界中を旅することを。




けど今は啓示を待つだけかな

もうすぐ俺の番になるな…前の子供は


「やった!父さん農耕が出たよ!」


「本当か!?これでもっと農地を拡大しても大丈夫だな!」


喜びながら帰っていく。




「次の者!」


近くの辺境伯領から派遣された神官が呼んでいる。




「いってきますね」


俺は隠蔽されたスキルがバレないかひやひやしながら近づく。




「む…きみは…まぁいい。この水晶に手を」


「はい」


俺は気にすることなく、水晶に手を当てる。


水晶は一瞬光った後、落ち着いた。




「この者のスキルは「聖魔法B」に「双剣術C」だ」


神官は高らかに叫ぶ。隠蔽したものがバレなくてよかった。




周囲の反応はまちまちだ


「あの少年が聖魔法だと?神は何を見ている?」


「この村に双剣術なんて必要か」


「属性魔法に適正がないなんてな…」


年配の方々にはあまり好まれていないな…




父さんと母さんは近寄ってきて言葉をくれる


「珍しいスキルを手に入れたな。まぁスキルは必要不可欠ではないからな」


「そうね。ハクトは今までも農耕は手伝ってきたから問題ないわよ」


励ましの言葉をくれる。




「ありがとう。父さん母さん」




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