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寝る前の思考実験  作者: NEN
1/4

屋上から打ち出した矢

条件①


Vo<7.9[km/s]

矢は地面と平行に打ち出す

建物はもの凄く高い(♾だと引力が0になる為、適当な表現で誤魔化す)

地面は無限に平面が広がる

空気抵抗は考えるものとする

風速0


地面と矢の距離が0の時の、地面と矢の成す角θを求める


初速度の条件は、第一宇宙速度を越えないと言う意味で有る

これにより時間経過で地面との距離は0は近づいて行く

空気抵抗により、速度のx軸成分は0に近づいて行く

風による振れが無い

結果この矢は地面と垂直、つまりθ=90°となる筈


これを踏まえた上で、条件②を考えて行こう

因みにこっちが本題


条件②


Vo<7.9[km/s]

矢は地面と平行に打ち出す

建物はもの凄く高い(♾だと引力が0になる為、適当な表現で誤魔化す)

地面は無限に平面が広がる

空気抵抗は考えない

風速0


先程同様、矢と地面との距離は0へと近づいて行く

しかし、空気抵抗を考えない為、速度のx軸成分はVoといつまでも等しい

これにより矢は地面に対して平行のまま、地面に近づいて行く

結果、θ=0°となる筈


考察

以上の結果より、空気抵抗の重要性が良く分かった。

慣性の法則により何かにぶつかるまで進み続ける為、常に空気にぶつかっている空気抵抗の存在は大きいと考えられる


以下おまけ


条件を少し変えて世界を滅ぼしてみる


条件③


Vo<7.9[km/s]

矢は地面と垂直に打ち出す

建物の高さは♾(ただし、引力は距離に関わらず常に一定とする)

地面は無限に平面が広がる

空気抵抗は考えない

風速0


矢を地面に向かって打ってるのだから、当然地面に当たる

空気抵抗を考えない場合、終端速度が存在しなくなる

高さが♾なので、地面に当たるまでの時間も♾となる

重力による等加速度直線運動となっているので、地面に当たった時の速度は♾となる

E=(1/2)mv^2より、地面への運動エネルギーは♾となる

結果、世界は滅ぶ


実際は距離♾の時の引力(重力)は0で加速しない為、速度♾とはならない


おまけその2


条件④


Vo<7.9[km/s]

矢は地面と垂直に打ち出す

建物の高さは♾

地面は無限に平面が広がる

空気抵抗は考えない

風速0


つまり、『距離♾の時の引力は0』を考慮する


地球の場合上空10,000[km]から加速しだすとすると、

Vo=150[km/h]としても地面に当たった時の速度は、5040[km/h]となる

矢の重さは30[g]とする

E=(1/2)mv^2より、地球への運動エネルギーは381024000[J]となる

実はこの程度のエネルギーでは地球になんら影響を与えない

とは言えあくまで()()()

そこに住む動植物には甚大な被害が予想される


因みに、実際の隕石などは、10000[km]よりもずっと遠い場所から加速が始める為、もっと速い


更に因みに、漫画なので大気圏突入で燃え上がる描写があるが、あれは空気が潰される事で発生する断熱圧縮による物だ

その為、そもそも地球に当たる前に矢が燃え尽きる可能性が有る

ただ、断熱圧縮の原理を考えると、7.9[km/s]程度では燃えない筈

しかし上記の通り、実際の隕石などはもっと速いので燃えてしまう

大気圏は人類を含めた地球上の生物を守っているので有る


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