導入
『奈良ハイエナズ解散決定!なお後任球団は未定』
『後任球団未だ現れず 13球団でドラフト開催へ』
『三重ハイエナズ誕生!監督は奈良のレジェンド長谷川力氏(55)に決定』
奈良県内のとある病院の一室。
そこには現ハイエナズ監督、長谷川力氏がベッドで横たわっていた。
彼は監督就任直後にトラックに轢かれ、救急搬送されてきたのだ。
「失礼します。」
そこにひとりの大男が面会にやってきた。
彼の名は沢井陸。
長谷川力のいとこである。
「おう、陸か。遅かったな。」
「ちょっと手こずっちゃってね。」
「相変わらずどんくせぇなぁ。」
「まあね」
「まあそれはそれとして、体のほうは大丈夫なの?」
「大丈夫じゃねぇなぁ、もうそろそろ終わりだな。」
「そっか…」
「監督、やりてぇんだろ?」
「え?」
「今日はそれを聞きに来たんだろ。いいぜ、やらせてやるよ。だが条件がある。」
「何?」
「絶対に優勝して日本一になれ。途中で辞めたりなんかしたら化けて出てお前を呪い殺してやる。」
「勿論。その覚悟がないやつに監督をやる資格はないね。」
「よく言った。俺も安心してあの世に行けるぜ。」
こうして面会は終わった。
数日後、彼は55歳の若さでこの世を去った。
・長谷川 力(55)
奈良ハイエナズの主力選手であり、引退後コーチや解説を経て三重ハイエナズ監督に就任。
現役時代のポジションは主にサードであり、10数年もの間日本一のサードとして君臨し続けた。
ファンからの信頼がすさまじく、彼の言動に影響されるものが後を絶たなかった。
しかし不運にもシーズン前に死亡してしまい、その手腕を振るうことはなかった。
沢井陸のおじであり、彼とは非常に親交が深い。
・沢井 陸(21)
高校卒業後、奈良に育成選手として入団。
ポジションはサードであり、そのプレースタイルはおじに似て堂々としたものだった。
プロ入り後はけがに悩まされわずか2年で引退するも、なんとおじから三重の監督に抜擢される。
長谷川力はおじに当たり、彼に憧れる人物の一人である。
・奈良ハイエナズ
最弱の球団であり、唯一優勝経験がない球団でもある。
そんなこともあって今シーズン終了後に解散し、『三重ハイエナズ』にバトンタッチをした。




