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青色と水色  作者: 青水
1/1

きっとあれは白色だった

初投稿...

とりあえず試しに投稿して見たかったので途中ですが区切りもつけたかったので勢いで投稿

タグのつけ方とか全く分からんのでなんかこれっぽいなてのを選んでます。適当です。すいません

よくあるネタなので気軽に読んでもらえれば

青色と水色



「もし、もう一度出会ったらその時は」

強く、荒く、冷たい風が、通り過ぎていく。

「私のこと助けてあげてね」


夏が終わった。








浮かれるような暑さだった。

いや、実際俺は浮かれていた。暑さのせいではなく

彼女ができたのだ。

ずっと好きだった彼女と付き合えたのだ。嬉しいことこの上ない。

一目惚れだった。

中学校の入学式でのこと、その日は晴天でもなく雨天でもなく微妙な曇りだった。

せっかくの華々しい入学式も気分はだだ下がりだ。なんとなくため息をついてしまった。

そこに、たまたま彼女が通り過ぎたのだ。

桜みたいな人だと思った。

木の幹のようにしっかりとした色の髪。

触ったら溶けてしまいそうなほど白い肌。

なにより僕の目を引き付けたのは

綺麗な綺麗な、青い目だった。



学校へ続く坂道をゆっくり登っていく。

ここは俺にとって登校中、最大の難所だ。

結構な傾斜の坂は何メートルも続いている

運動部でもない僕にとっては正直歩くだけでも疲れる。

だからゆっくり登るのだ。

それに、

「おはよ、今日も随分とゆっくり歩くね」

自転車通学の彼女に会えるからだ。

「はよ、体力ないからね。こうでもしないと学校着く前に倒れちゃうよ」

自然に挨拶を返しため息まじりに冗談を言う。彼女はクスクス笑いながら自転車を降りて並んで歩き始めた。

「それじゃ大変だよ。体力つけなきゃ」

「いいんだよ、俺はこれで」

「本当に?」

「...多分」

今度はあははと大声で笑いだした。つられて俺も笑う。

これがいつもの朝だった。



学校へ着くと俺はそのまま教室へ、彼女は自転車を置きに駐輪場へ向かった。

教室に入るなりいきなり1人の男子に肩を組まれる。

「よう、今日も彼女と仲良く登校かよ。いいなぁ彼女持ちは、幸せそうで」

なんて皮肉まじりに言ってくるのは友達の翔

中学校に入ってからできた友達だ。

「お前まさか毎回それ言うつもりじゃないだろうな。」

「そうだよ。仕方ない、幸せ者の宿命だと思って受け入れろ」

なんて言いはするがどうせ3日後か明日には忘れてるはずだ。2年以上も一緒に過ごせば分かることだ。

「しっかしまぁ、こんな時期に付き合い出すだなんて驚いたな」

「いいだろ、別に」

確かに受験生になったこの時期に付き合い出すのは正直不安があった。

勉強、勉強、勉強

“将来のために”なんてことを言うが実際はいい会社に勤められるように、とそんな大差ない。

今求められてるのは安定した収入なのだ。

俺は昔からその安定した収入がどれだけ大事かは知っていた。

...その話は別にどうでもいいか。

とにかく今はこれからくる受験に向けての勉強を精一杯するしかないのだ。


「起立、礼」

「ありがとうございましたー」

挨拶をしてみんなばらばらと散っていく。

僕はいつも通り座って何もせずにボーと窓の外を眺めていた。

今日は綺麗な晴天だった。初夏らしいく清々しい空模様

それに綺麗な青を見ると必ず思い出すのが、

「どうしたの?」

そう、彼女の碧眼で......

「...て、うわ!び、びっくりした...」

「こっちの台詞だよ。いきなり大声だして、びっくりしちゃった」

そう言いながら前の席の椅子を引いて腰を下ろす。手には教科書やノートを持っていた。

「どうしたんだよ、急に」

「いや、数学でどうしても分からないところがあってね。得意でしょ?」

ニコッと笑って教科書をパラパラめくる。

確かに数学は得意だ。解き方は複数あれど行きつく答えは同じなのだ。答えが決まっていない問題よりよっぽど分かりやすい。

「あ、そう。ここなんだけど...」

「あぁ、これか」

問題を見てから彼女が解いた解答を見る。

「ここはすぐ置き換えするんじゃなくて、一回こっちを代入してみて。そしたら計算する」

「あっ、こういうことか。」

「そうそう」

少しの説明でスラスラ解いていく。

確か数学は大の苦手と言っていた気がするが、きっと勉強したのだろう。

答えを最後まで記入するのを見届けて、教科書をパタンと閉じる。

「ありがと、ここだけ何回やっても分かんなかったんだ。」

「まぁ確かに少し複雑だもんね。でもスラスラ解いてたじゃん。」

彼女は嬉しそうにはにかんでみせた。

「頑張ったんだ。ちょっとだけね」

席から立ち上がりノートと教科書を持って椅子を元に戻す。

「いやぁ、本当にありがと」

「別にいいんだけど、なんでまた今聞きに来たんだよ。」

それがちょっとだけ気がかりだった。

数学が苦手な彼女はそれこそテスト前でもなければ数学の勉強をすることなんて滅多にない。

うーんと彼女は少し考えてからまたいつもみたいに笑って

「内緒、」

とだけ答えた。

なんだよ、と不服そうな顔を見せればクスクスと笑われてしまう。

怒るとこなのだろうがこの笑顔を見るとどうしてもそんな気にはなれないのだ。

惚れた弱み、と言うやつか。

「~~~」

「え、なに?」

彼女がボソッと何かを呟いたが、休憩中の教室の煩さもあって聞き取れなかった。

「ううん」

彼女はくるっと綺麗に振り返った。

いつも通りの、可愛い笑顔だった。


「なんでもない」






次の日、いつもの様に朝のホームルームをボーと過ごしていたのだが

「それじゃあ今日の一時限目は数学の小テストをやるそうです。」

前に立っている先生が淡々と説明する。

教室はだるい、だとかめんどくさい、と不満の声が上がる。

頬杖をついてまぁ問題はないだろうと考える。ふと、

『内緒、』

昨日の彼女の声が頭をよぎる。

もしかして今日のことを知っていて俺に勉強を教えてもらいに来たのだろうか。

未来予知か何かで...

いや、きっとそんなことはないだろう。

1人でフッと笑って窓の外を眺めた。

もし、今の平凡な日常が一変したら僕はどうするだろうか。

何かと戦うかもしれない。世界を救うために旅に出るかもしれない。

もしかしたら滅亡する世界で何かしようとひっしに足掻くとか、

平凡はひどく退屈だけど俺はそんな平凡が1番好きだったりするのだからなんとも言えない。

急にこんな非現実的なことを考える初めてしまうのはこの年頃にはよくある...はずだ。

時計を見るともう休憩時間は終わっておりクラスメイトは続々と自分の席に戻っている最中だった。

とにかく今は数学の小テストを受けるしかなかった。




「今日一緒に帰れる?」

断る理由なんかある訳ない。

俺はうん、と頷いた。

「そういえば今日小テストあったね、数学の」

「あぁそうだね。教えてもらったとこ、ちゃんとできたよ」

おぉ、と驚きの声を上げる。と同時に疑問が浮かぶ。

「それ以外のところもちゃんと解けたの?」

彼女は一瞬黙ったと思ったら直ぐにニッと嬉しそうに笑った。

「もちろん、何回もやったって言ったでしょ」

「うわ、すごいけどなんでそんな小テストに力入れてんの」

「そりゃあ日々の積み重ねって大事って言うじゃん」

「まぁ確かに...」

納得はいかなかったが理解はした。

おそらく親あたりに何か言われたのだろう。

それでね、と今日あったことを楽しげに話始める彼女に適当に相槌をうつ。彼女の話は聞くだけで微笑ましかった。

途中、石段の前で立ち止まる。

「どうしたの?」

立ち止まったことに気づかず数歩先に行った彼女が不思議そうに振り返る。

「いや、今日墓参り行こうかなって思って」

そんなどうでもいいことを言っただけなのだが

彼女は目を見開いて信じられないものでも見る様な目をしていた。

俺はそんな彼女の顔を見慣れなくて息を飲んだ。

「は、墓参り行くだけだよ」

声が震えてしまった。

彼女はハッとして直ぐに柔らかい表情に戻る

「そっか、そうだよね」

そのままバイバイと手を振って行ってしまった。慌てて手を振り返す。

さっきの笑顔はなんだか、泣いているようにも見えてしまった。

勉強のしすぎで視力が落ちたのだろう。

目を腕でゴシゴシと擦って変な気持ちを誤魔化す。

“今のは思い出さないようにしよう”

そう思いながら石段を大股で登った。



数分して冷静になって来たせいか急に疲れてきた。少し歩幅を小さくする。

この長い石段の上にあるのは小さい墓地

毎月一回、俺はここに来ている。

兄さんの墓があるのだ。

俺が幼い頃、突如姿を消した兄さん

俺の家庭が崩壊した原因。

俺がまだ生まれたばかりの頃の話だ。

親父と大喧嘩をした当時16歳だった兄はその反動で家を飛び出した。

すぐに戻ってくるだろう、と高を括っていた親父たちは警察に相談をしようとしなかったらしい。

その後周りからの説得もあって警察へ相談へ行ったのは兄が姿を消してから一週間後の事。

捜索が始まってから一年経っても兄は見つからなかった。

六年を過ぎたある日、兄は死亡扱いにされていた。何度警察に聞いてもうやむやにされてしまい、俺が真相を知ることはとうとうなかった。

兄は今どこでなにをしているのだろうか。

もしかしたら本当に死んでしまったのかもしれない。

いや、案外図太く生きている可能性もあるのだが...

兄の性格を細かく聞いたことはないが繊細な人ではなさそうだと思った。

兄のことを詳しく聞いてみたい気もするがうちで兄の話はタブーになっている。

兄が失踪したせいで母親は体調を崩し、以来体が弱くなっているし親父はろくに働かなくなった。それでも収入があるのが不思議だ。

昔興味本位で二人に兄の居場所を尋ねてみたことがある。

『お兄ちゃん、今どこにいるの?』

すると親父は血相を変えて部屋の奥へ消えていき、母には泣きそうな顔で『二度とその話はするんじゃないよ』と叱られた。

それ以来俺は家で兄の話をしないようにしている。

もちろん、興味はある。

兄という存在がどういうものなのか知りたい。

ついでに家族を何年間も放っておいて今どんな心情なのかを聞いてみたい。

まぁ、簡単に言えば......

一回、一回でいいから

「会ってみたいな...」

ため息とともに無意識に吐き出された本音と一緒に無意識に顔を上げて空を見上げようとすると、そこにあったのは

綺麗な青空でもなく、

真っ白で太陽に照らされ輝く雲でもない、

変なおっさんの顔だった。

「う、わぁぁ!」

視界が白く弾けた。



「...い、......い坊主、おい、起きろ」

痛む頭に鞭を打ち、薄っすらと両目を開けると、目の前に広がるのはさっきと同じ変なおっさん

他に分かるのは自分が寝てるのは縁側でここは墓地にある小さなお寺だ。

おそらく放っておいてるであろう無精髭に適当に纏めたことが見るだけで分かる髪型。

あまり見ていていい気分にはならずに顔を歪める。おっさんはそんな事気にもとめずに額に手を当てる。

「熱中症ではなさそうだな。まさか頭ぶつけるだけで倒れるなんて軟弱だな坊主は」

ニヤッと意地悪げに笑われ、今度はムッと顔をしかめる。

好きにはなれないタイプだなと思った。苦手だ

「それよりあんたは誰だよ。不審者か?上から降ってくるなんてどんな登場の仕方だよ」

おっさんは縁側から降りて煙草に火をつけようとしている所だったようだ。ライターを持ったままこちらを振り返る。

そのままジッとこちらを見つめてくる。

くるっとこちらを向いて煙草に火をつける。

吐き出された煙が空に溶けていった。おっさんは真剣な眼差しで話を始める。

「お前は...中学生か」

「だったら、なんだよ」

顔の筋肉が緩みへにゃっと締まらない顔をする。それがなんだかとても気に食わなかった。

「いや、きっと楽しく青春でもしてんだろうなて思ってな。」

「あっそ...」

「なぁ、坊主」

緩んだ顔からまた真面目な顔に戻る。

「お前はどうしてもやり直したい過去とか、あるか?」

綺麗な空を背景に名も知らぬおっさんは僕に語りかける。やり直したい過去と言われてもきっと今更どうにも出来ないことばかりだ。

「俺には、無いよ。きっと。あったって俺にはきっとどうにも出来ないことだ」

なぜか顔も知らない兄の姿が頭に浮かぶ。

これは俺には関係ないことだと目を伏せる。

「坊主は過去と見切りをつけられるんだな。それは真っ当に生きていくのに必要なことだ。でもな、世の中にはどうしても...どうしてもやり直したい過去がある人がいるんだよ」

くすんだ色の煙を吐き出しながらどこか遠くを見つめていた。俺はワイシャツの皺も気にせずに左腕の袖を握りしめていた。

「居たっておかしくないだろうけど」

「あぁ、そうだよ。そして世の中にはそんな人の望みを叶える仕事もあるんだよ」

ニッと同じように...いや今度はさっきよりなんだか楽しげに“仕事”の話しを始めた。

「時を切り取ったり、担保にしたり、巻き戻したり...他にも時間に関係することなんでもかんでも!」

きっと俺は今酷い顔をしているだろう。

ありえないものを見ている気分だ。いや、実際ありえないものだ。

「あなたの望みを叶える『時間屋』その社員をやってる次郎、て者です。お見知り置きを」

う、胡散臭すぎる...!

ここまで怪しい人物を見るのは初めてだ。さっさと通報しなければ。きっと頭をやられたのだろう。

「今絶対失礼な事考えてるな、坊主?」

心の中を読まれたようで不快に顔をしかめる。

口を聞くことすら躊躇われる。

「信じられる話ではないな。まぁ、いいよ。今回お前は客じゃないからな」

当たり前だ、と内心思いながら客ではないという言葉が引っかかった。

「お前すぐそこの中学生だろ?そこの生徒の1人がうちの客みたいなんだがどうもちょっとズルをしたみたいでな。追加料金を貰わなきゃいけないんだ。」

うちの学校の生徒がこんな怪しい店を利用しているという事実に驚きが隠せなかった。

変なおっさん...次郎はどんどん近づいてきてとうとう俺の隣にドスンと座ってきた。

「本来は社長がやる仕事なんだがな...今、前の仕事の関係で体が動かなくてな。代わりに来たのはいいがその客には会ったことがないんだ」

「...だからなんだよ」

隣の煙草くさい次郎を睨みつけながら問いかける。そんな話しを俺にしてどうするんだ。

次郎は待ってました、と言わんばかりにうれしそうに笑って俺の肩を叩く。

「あの学校にいるんだから生徒に頼んだ方が早いし見つかりやすいと思ったんだよ。いやぁ、協力者がこんな早くに見つかるとはなぁ」

この男から逃げ出そうと肩を掴む手を振り払おうとするがビクともしない。

「もちろんタダではないぜ?それなりの報酬は払うよ」

「報酬ってなんだよ」

次郎はズボンのポケットから小さな紙とボールペンを取り出すとサラサラと何かを書き込みこちらに見せてきた。

その書き込みを見た俺はびっくりして肩が飛び跳ねる。紙を落としそうになり慌てて掴む。

「こ、こんな金学生に払うのかよ...」

次郎はなおも笑いながら続ける。

「当たり前だろ。信用商売だからな」

紙に書かれた金額を何回も見直しながら今の自分の家庭を思い出す。

これだけあれば.......

握った拳に更に力を入れ次郎を見る。

「やってやるよ、お前の探し物見つけてやる」





期限は夏まで

学校で不審な人物を見つけたら次郎に報告、確認。違ったらまた探す、という流れだ。

「というかなんで夏までなんだよ。そんな早く見つかるのか?」

次郎は少し考えてからもう一本煙草を取り出した。どうやらもう最初の一本は吸い終わっていたようだ。

「そうだなぁ...お前は聞く権利があるもんな。じゃあ話すよ。」

それは夏が終わってすぐの事だった。



爺さん...社長のとこに客が来たんだよ。

ここを見つけられる客なんているはずないんだけどな。俺は警戒したんだが社長は普通に客間に通しちまったもんだから俺はその客を見ることができなかったんだ。

ここからは社長から聞いた話だ。

その子はこの街に住んでいる中学生で一人っ子らしい。依頼内容は過去へ戻ってやり直したいことがあるって言ってたそうだ。

夏に入ってからできた恋人が不慮の事故で死んでしまったらしい。救うまで何回でもやり直したいと...、大泣きしてたってよ。

ここまではいたって普通なんだよ。よくある依頼だからな。

問題はここからだ。

その子はお金では払えない、と社長に言ったらしい。代わりに、

『自分が持ってるこれから死ぬまでの時間を全て差し上げます』

てさ、爺さ...社長もさすがにそれは反対したって言ってたよ。まだ若いし、未来があるんだからな。

だから変わりの条件を出した。

『私がその恋人を好きじゃなくなったら時間を進めてください。その後働いてお金を払います。』

その後も何回も止めようとしたんだが聞かなかったらしくてな。とうとう社長が折れたんだよ。社長はその条件を呑んだ。

中学生の恋愛なんてすぐ終わるもんだと思ったんだけどな。まさか時間全部使い切る上に勝手に延長するなんてな。

延長料金なんて言ったがもうその子に払えるもんはない。


「俺はその子の時間を進めに来たんだ」

一言も喋らずに空を見上げながら話しを聞いていた。

「死ぬまでの時間全部って何回くらいやり直せるんだ?」

「そうだなぁ、詳しくは分からないが大体1055回くらいだな」

1055回...?1055回もその子はこの夏を繰り返していたのか。どこか他人事のように考えてしまう。実際他人事なのだが。

「そんなに繰り返してもその人は救えなかったのか」

「まぁそういうことだな。実際人の死をどうにかしようなんて普通人間にはできないんだけどな」

普通...か、ならその子は普通ではなかったのだろう。自分の時間を売るなんて発想は常人では思いつかない。

そんな人がうちの学校に本当にいるのだろうか。

小さな町の、ただの中学校だと思っていたのだが、

「いなかったらどうするんだ?」

「違う学校を探すよ。まぁ、だからいないと思ったら早めにそう言ってくれ」

分かったと頷いて俺は縁側から立ち上がりもう一度空を見上げた。綺麗な空だった。

...もしかして彼女も、今こんな空を見ているのだろうか。





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