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自己紹介のお時間です。

間違いが見つかりましたので編集しました。

今回はほぼ自己紹介の回です。それを踏まえてお進みください。

「……う、うぅ…」

頭が痛む。俺が気絶してから何日か経ったのだろうか、それともまだ日にちは経っていないのかもわからないが、とりあえずここは何処なのだろうか。それを確認しようと目を開くと、そこには。

「あ、おはようございます、お加減は如何ですか?」

そこには、気絶する前に見た人がいた。俺に抱きついてきた人だ。いや、冷静に考えてる場合じゃない。今のこの状況はやばい。キスしそうなくらいに顔が近い。これはいろんな意味で死ぬ。

「あの、近いので離れてください。ぶつかりま…」

そう言おうとした時に、タイミング悪く扉が開いて言葉がかき消されてしまった。…あれ、なんか、やばい気がする。さっ、と顔が青ざめていくのがわかる。だってやばいもんな、今の状況!!

「……………」

「あ、あの、これは違うんです、誤解です、今起きたばかりで何もしてないしする予定もありませんから。だからそうやってあとずさっていくのをやめてください!!」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「…つまり、起きたら乗っかっていた、という事ですか?」

最初からそう言おうとしていたのに聞かなかったのはどっちなのだろうか。俺ではなくて確実に相手が悪いと思うのは俺だけなのだろうか?そう、あれから数時間に及んで取り乱されていたのだ。まるであの人気アニメの某ニートキャラの某事変のようになってしまっていた。扉を閉めては「おほほほ私は何も見ておりませんわおほほほ」とか言ってたし、そのせいで乗っかっていた人も悪ノリなのか「やだ、そんな事をするつもりだったのですか!?もうっ…このけだものぉ!!」とか、それはそれは妖艶に体をくねらせていた。これが現代のオッサンどもなら確実に薄い本展開なんだろうが、生憎俺は女性に興味がないんでね!男にもないぞ!!そこは勘違いしないでほしい。ホ〇とかマジないから。腐男子じゃねぇし!!などと内心で弁解している間にも、会話は進んでいく。

「も~勘違いもいい所ですよ!」

それは八割、いや十割お前のせいだろう。そんな恨みがましい目線をむけるも、その視線に気づくことはない。鋭いんだか鈍いんだか。そんな事を考えていると、ぞろぞろと人がやってくる。最初に見た人達男女合わせて四人と、あとは…新たにまた男女合わせて三人ずつ増えていた。集まっている人は皆、人間ではないらしい。翼が生えていたり、犬歯が発達していたり、角が生えていたりする。…ファンタジー感はんぱねぇ!やっほう、ハイファンタジーばんざぁい!!と、内心で歓喜していると何故かこの部屋にいる俺を除いた全ての者が一斉に膝まづいて、頭を垂れた。

「「「「「「「御快復、心よりお慶び仕ります!!!」」」」」」」

「………はぁあああああああっ!!!!??」

俺の絶叫が木霊した。




「…で、どういう事だってばよ?」

「どうかされたのですか?…その…話し方が…」

おっといかんいかん、つい某忍者口調になってしまっていたか。軽く咳払いをしては目の前にいる奴らに向き直る。此方を見る目にはいろいろな思考が透けて見える。

「えっと、まず単刀直入に聞きます。貴方達は何方様ですか?」

こういった瞬間、各々がよくわからない反応をしはじめる。え、何か可笑しい事言った?俺、至って普通の事言ったよね??

「……様に忘れられたもう生きていけないそうだ死ぬしかない」

「あはは!面白い冗談ですね、今流行りのぶらっくじょーくですかぁ~?」

「な、何言ってるんですか!?え、えぇっ!?」

「…覚えてねぇとか、今度はそういう悪質な揶揄いかよ、死神さんや。」

「あひゃひゃ!…どういう事なんだーい?」

「あ、あらあら、そういうお戯れはおよしになってくださいまし?」

「……何を言っているのかさっぱり理解できないのだけれど?」

こんな具合に、わちゃわちゃ騒がれてはうざったくて仕方ないというもの。何故か一人一人の言葉が鮮明に聞こえた俺はもとよりツッコミ気質だったため、こう叫んだ。

「そんな事で死ぬな!ブラックジョークなんて流行ってねぇよ!!動揺しすぎだ!!!死神とか悪質とか知らねぇな!!!!急にガチトーンになるな!!!!!戯れでもねぇし理解できねぇような事も言ってねぇーよ!だから落ち着きやがれェェェェ―――――――――ッ!!!!!!」




そうして叫んだ後に、少しずつ状況を整理するために、まずは自己紹介をしてもらった。

「私めはテロル・ヴェドラと申す者です。魔物族の族長を務めています。どうぞ宜しくお願い致します。」

はじめに挨拶をしてきたのは、先ほど死のうとしていた奴だ。魔物らしいが、人型だ。若干ツリ目で、美形の部類だろう。しかし、顔には十字架のような大きな傷が出来ている。それもワイルドさを引き立てているだけなのだろうが。瞳の色は赤だ。身長は180を超えていると思う。真っ黒のノースリーブに、普通のズボンだ。服装に疎い俺には全くわからない。後は…ファー+マントのようなものを、腕辺りから垂らして引きずっている。あと、魔物らしく、横に長い角が生えている。

「アタシはサンドラ・ウルカン!亡霊・幽霊族族長です!アタシも亡霊だからさぁ~どうしても下が透けちゃうんだよね!いやぁ困った困った!」

そう言って高らかに笑う彼女は、俺に対して抱きついたり乗っかってきたりしたトラブルメーカーだ。亡霊と言われれば足の辺りが薄くなっていて、周りには半霊らしきものをふよふよと浮かせていた。髪と目は露草色をしていて、謎の翼のような髪飾りが耳のすぐ上の辺りについている。因みに髪は低い位置でツインテールをしている。この世の者ではないので、透き通るように真っ白な肌だ。服装は白がベースのチャイナ服。アクセントに赤が入っている。へそ出しで、太腿の付け根辺りまでスリットが入っている。動くだけでかなりの露出だ。美人の部類だと思われる(中身のせいでそう見えなくなってきている)ので、変態とかは絶対に興奮する奴だ。あと、結構豊満なので目のやり場に困る。

「僕はライラス・トールだよ!悪魔(デーモン)族の族長、努めてまぁ~っす!ん?僕が可愛いって?知ってる♡」

少し、いやかなりあざとい悪魔だ。きゃるん、とぶりっこがやるようなポーズも様になってしまっている。レモンイエローの瞳は大きくてくりくりとしていて可愛らしい。…男、なんだよな?と一瞬疑ってしまった。スーツのような恰好で、真っ赤なローブのようなものを羽織っている。その背から大きな漆黒の翼が生えている。あと、尻尾に角もはえている。悪魔らしい訳ではないが、本人曰く本来の力を制御している姿なんだとか。どうにも胡散臭いが。

「…俺様はレオノール・アレルドだ。獣人(ビースト)族族長をやってる。」

簡潔に自己紹介をした、いかにも武人ですって奴。獣の耳は見当たらないが、今は仕舞っているだけなのだろう。ワイルドな性格なのか、服装も動きやすくシンプルだ。上半身半裸で、だぼっとしていて、足首辺りでキュッ、としまっているサルエルパンツ?とやらを穿いている。所々破けているのが一層荒々しさを表現していて格好いい。腕に手袋…のようなものをつけている。顔は強面で、顔面だけ見たら前科ありって思われるような顔だ。

「僕はアルデンテ・リューゼマインドだよーん!気軽にリューゼとか、アルって呼べばいいさね!あと因みに、竜魔人(ドラゴノイド)族族長を務めてるんだぞ~。」

まだ未発達に等しい胸を反らしてそう告げる彼女。ロリ体系に近い…ていうか完全にロリだ。紳士(ロリコン)がいたら確実に襲われるだろってくらいに綺麗な顔つきだ。綺麗っていうか可愛いだけど。にしては服装が薄い気がしなくもない。黒いワンピースだけだ。わかりやすく言うならボカロの深海〇女のコスをしてるみたいな。髪はロングでおろしてるまんまだが。その髪色は桜色に近くて、柔らかな髪は、つい触れてみたくなってしまうほどだ。でもさぁ…素足は…ちょっと…な?うん。

「私はポタミア・フロレンツィーアですの。妖精族族長ですわ。どうぞ宜しくお願いしますわ。」

おっとりと頬に手を当てて優雅に微笑む。常識人の気配!!サラサラとストレートの金髪に、頭には様々な花をあしらった花冠のようなものをつけていて、創作に出てくる女神のような恰好をしている。主な色は自然系のパステルカラーだ。ドレスみたいな、ワンピースみたいな。兎に角優雅だ。妖精の羽は透明で、目視が難しい。

「シルヴィア・グローリアよ。有翼(ハーピィ)族族長をしているわ。」

淡々と自己紹介をしていく美女。クールビューティーってやつか。額にピンポン玉ほどの大きさのものが埋まっている。少し細めの流し目がとてもいろっぽい。髪の長さは肩より少し下位か。少し天然パーマがかかったような髪。服装はアメリカンスリーブのマキシ丈のワンピースだ。ファッションに疎い俺がなぜ知っているかは放って措いてくれ。シンプル故に美しい。スレンダーらしく、アメリカンスリーブを着ているせいで、体のラインが丸わかりだ。出るとこは出て引っ込むところは引っ込んでいる。まさしく女性の理想の体型だと言えるだろう。この人も目のやりどころに困る。腕にはアクセサリーが多数ついている。

…紹介はこんなもんか。ていうか、美男美女多くない?皆可愛いか恰好いいんだけど。俺浮いてるじゃんか。もうやだ。ていうか、自己紹介されても解決しない気がする。でもまぁ、種族とかわかっただけでもいい…よな?ここにいる人達皆族長なんだな。何か幹部っぽいなぁ~。なんて呑気に思っていると、俺の自己紹介を求められた。

「俺も?…えっと。哀切佐保。よくわからない経緯で人間界から落ちてきました。種族は人間で特に目立つ趣味も特技もない平凡な高校生です。ぶっちゃけ今すぐに元の世界に戻りたいんですが、まぁ、宜しくお願いします…」

暫しの間、静寂が部屋を包む。それは体感にして何分、実際には数秒ってとこだろう。

俺があまりの静けさに首をかしげていると、俺以外の奴らが絶叫し始めた。

「「「「「「「誰だ(よ/ですか)!?お前(貴方/貴方様は)―――――――――――ッ!!」」」」」」」」

今更かよ。俺は呆れるあまりに言葉さえ出なかった。

解決もしないし進展もしないし。何なんだろう。この世界って思ってるよりギャグ率高いのかな。


冒頭でいった通り、今回は自己紹介のみで全くと言っていいほどに進展していません。

これから進んでいくと思いますので、宜しくお願いします。

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