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最後の歌詞  作者: 創成
8/10

8. 「反則のお礼」

もともとこの小説は早めに終わらせる予定だったのですが、結構長引きそうという進行状況。

大して(全然)面白くありませんが、読んでくださっている方々。

どうか気長にお待ちください。

でわでわ皆さん、いい夢を。

「ふつふつふつふつ・・・・・」

沸騰している音がする。

「カチャン」

火を止める。

「熱っ!」

盛りつけに失敗する。

何してるかって?

瞳の為にお粥作ってんだよ。

「ふ〜・・・・・」

何とか作り終えた。

「さてと・・・・・」

瞳のところへ持っていく。

「・・・・ぁ」

「ん?」

階段の途中で声が聞こえる。

瞳か?

「・・・きっとずっと、待った奇跡よ、起こるなら今ここで」

聞いたことがない曲だった。

瞳が歌うなんて珍しい。

そのせいか、思わず聞き入った。

歌詞から察するにラブソングかな?

ん?ラブソングって言えば・・・・・

ついさっき、俺、瞳に・・・・・・

だーっ!

なんでもねぇよ!

何も言われてない!

よし!

行こう!

自然に自然に!

はい深呼吸!

「スーハースッ「水希?」!?」

「ゲホゲホ!」

いきなり出てくんな!

せっかく落ち着こうと・・・・・

「何?それ」

「えっ?あっ、おっお粥だよ」

「・・・・・水希が作ったの?」

「お、おう・・・・」

「ふーん・・・・」

「と、とりあえず部屋で食えよ。居てやるから」

瞳を部屋に入れさせる。

「いただきます・・・・」

・・・・何か緊張するな・・・・

「パクッ」

・・・・・・?

「・・・・・おいしい!」

「・・・マジで?良かった〜!」

「うん、おいしいよ?水希意外に料理できるんだね」

「「意外」は余計だっつーの!」

「あはははは!褒めてるんだよ?」

「いやいや、それは褒め言葉じゃないだろ!」

「そうかなぁ・・・・でも、ありがとね!水希!」

ドキッ!

「お・・・おう!」

待て待て待て待て!

今のは反則だろ!

笑顔で「ありがとう」はないって!

無理!死ぬ!心臓破裂する!

「水希?どうしたの?」

「あっ?・・・・なっ、何でもないよ!あっ、洗い物してくる!」

「えっ?ちょっ・・・・・もう、居てくれるって言ったのに・・・・・」

「ダダダダダダン」

階段を走って降りる。

「ハーッ!死ぬところだった!」

一人で叫んだ。


新ルール→笑顔で「ありがとう」は禁止!

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