8. 「反則のお礼」
もともとこの小説は早めに終わらせる予定だったのですが、結構長引きそうという進行状況。
大して(全然)面白くありませんが、読んでくださっている方々。
どうか気長にお待ちください。
でわでわ皆さん、いい夢を。
「ふつふつふつふつ・・・・・」
沸騰している音がする。
「カチャン」
火を止める。
「熱っ!」
盛りつけに失敗する。
何してるかって?
瞳の為にお粥作ってんだよ。
「ふ〜・・・・・」
何とか作り終えた。
「さてと・・・・・」
瞳のところへ持っていく。
「・・・・ぁ」
「ん?」
階段の途中で声が聞こえる。
瞳か?
「・・・きっとずっと、待った奇跡よ、起こるなら今ここで」
聞いたことがない曲だった。
瞳が歌うなんて珍しい。
そのせいか、思わず聞き入った。
歌詞から察するにラブソングかな?
ん?ラブソングって言えば・・・・・
ついさっき、俺、瞳に・・・・・・
だーっ!
なんでもねぇよ!
何も言われてない!
よし!
行こう!
自然に自然に!
はい深呼吸!
「スーハースッ「水希?」!?」
「ゲホゲホ!」
いきなり出てくんな!
せっかく落ち着こうと・・・・・
「何?それ」
「えっ?あっ、おっお粥だよ」
「・・・・・水希が作ったの?」
「お、おう・・・・」
「ふーん・・・・」
「と、とりあえず部屋で食えよ。居てやるから」
瞳を部屋に入れさせる。
「いただきます・・・・」
・・・・何か緊張するな・・・・
「パクッ」
・・・・・・?
「・・・・・おいしい!」
「・・・マジで?良かった〜!」
「うん、おいしいよ?水希意外に料理できるんだね」
「「意外」は余計だっつーの!」
「あはははは!褒めてるんだよ?」
「いやいや、それは褒め言葉じゃないだろ!」
「そうかなぁ・・・・でも、ありがとね!水希!」
ドキッ!
「お・・・おう!」
待て待て待て待て!
今のは反則だろ!
笑顔で「ありがとう」はないって!
無理!死ぬ!心臓破裂する!
「水希?どうしたの?」
「あっ?・・・・なっ、何でもないよ!あっ、洗い物してくる!」
「えっ?ちょっ・・・・・もう、居てくれるって言ったのに・・・・・」
「ダダダダダダン」
階段を走って降りる。
「ハーッ!死ぬところだった!」
一人で叫んだ。
新ルール→笑顔で「ありがとう」は禁止!




