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最後の歌詞  作者: 創成
2/10

2. 「自覚の手前」

「キーンコーンカーンコーン」

授業終了のチャイムが鳴った。

チャイムを合図に俺は起きる。

あとはホームルームが終われば帰れ・・・・・

「水希〜!今日はちゃんと仕事してってよね!」

・・・・・・・・・・・でた。

俺に話しかけてきたのは「斎藤サイトウ ヒトミ」。

幼馴染の女子だ。

「あんたが来ないとあたしまで怒られるんだからね!」

「はいはい」

そんな会話をしていると、担任が教室に入ってきた。

「ほら〜そこのW斎藤。席に着け」

「は〜い」

「はいはい」

テキトーに返事をして座る。

「プリント配るぞ」

担任がプリントを配る。

・・・・・・・何だ?これ。

「秋のキャンプ」だって。

「水希、行かない?」

行かねーよ。誰が行くか、こんなもん。

「考えとく」

瞳に返事をしてプリントをしまう。

「よーし。じゃ、ホームルームは終わりだ」

やっと終わった〜。

うし、帰るか。

「水希〜!また逃げる気でしょ!」

「違う違う。トイレ行ってくるだけだって。」

「ホント?ならいいけど・・・・・早くね」

「あいさ〜」

よし。逃亡完了。

瞳はとてつもなくだまされやすい。

だから嘘も簡単に信じる。

さて、帰って寝よ。

俺は学校をでた。

そこには心配事なんて、まだ一つもなかった。

「恋してる」なんて自覚なかったし、

瞳の気持ちも知らなかった。

自覚したら瞳と普通に過ごせなくなりそうで。

自分から逃げ出していた。

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