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言葉を重ねるしかないんだ(一日一詩(あくまで目標)

粉にして

作者: ふにゃこ(水上える)

流れ弾に当たった

ノブレスオブリージュ

数多の星砕けるとき

義務は荒野に降り注ぐ


足の爪が割れた

トライアンドキャッチ

拾えない例外を集めて

世界の隙間にバグを仕込んで逃げろ


針の穴から広がる

カメラオブスキュラ

理に適ったことが理屈に合わないと

自称理系が跋扈するわ


なんにも意味なんてないんだと

理解できないものから捨てていく

もう歩き疲れたね

よくわかったの、あなたはただ、

あなたの知っていることしか知らない

それ以上なにもない


致命的なバグには気付かずに

重箱の隅をつついて自尊心を埋めていく

もはやどこを向いてもエラー画面だよ

あなたには見えない文字で書いてあるらしい

世界の中心で自己愛を叫ぶ獣は

ストレスを餌に自己承認を釣るつもり


透明な悪意

硝子のダイヤモンドダスト

吸い込んでそれは肉に埋まり真珠のように核になる

身体中を傷付けてカメラに映らない幽霊をつくりだす


ぜんぶ粉にすればいい

ダイヤの原石の塊も河原の石もプラスチックも

理念も魂も脳と心臓も

そんなふうに自分で意味をなくして

「頭のいいやつはどうしてみんな馬鹿なんだ」

なんて言っていればもうそれでいいわ


百鬼夜行のありさまで

自己肥大した化物が行脚する

下々の物が己の血肉でつくりあげた成果物を

啜り上げてはまた肥大する


そろそろ遺伝子がしびれを切らして

種として異なる生き物だと定義するのではないかしら?

意思疎通ができない程度には

もう言葉はなにも届かないの


わたしはひとりでずっと泣いている

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